自作マニュアル
23段コーリニアアンテナの製作
同軸ケーブルを使用したコーリニアアンテナの基本構造

A:トップエレメント 1/4λxk 1本
B:サブエレメントアパ 1/4λxk 1本
C:メインエレメント 1/2λxk 20本
D:サブエレメントロワ 1/4λxk 1本
E:ラジアル 1/2λxk 1本

メインエレメントの素材を20本とサブエレメントの素材を2本を切り出す。
メインエレメントの長さは1/2λxk+12mm、サブエレメントの長さは1/4λxk+12mm。
ここでは、少々誤差があっても問題はない。

切り出した素材の先端から6mmの所にカッターを当てる。
外被と編組だけを切るように力を加減しながらカッターの刃を当てたまま、
同軸ケーブルをころがす。極力内部絶縁体を傷付けないように細心の注意を払うこと。
練習すれば上手く出来るようになる。

6mmの外被と編組を取り除く。カッターの切れ味が少しでも落ちたら、すぐに刃を交換すること。
カッターの切れ味はアンテナの性能に直接影響するから要注意!

更に、外被を4mm切り取る。この時絶対に編組を傷付けてはならない。
カッターを当てて転がしながら内部絶縁体を5mm切り取る。
この時、内部絶縁体の下に段差を吸収するスペーサを入れるとスムーズな作業が出来る。
ここでは牛乳の紙パックを2枚重ねて使っている。

ここまでの復習

反対側も同様に処理するのだが、これが一番のポイントになる。
同軸ケーブルを使ったコーリニアアンテナのエレメントの実体は編組である。
その編組の長さをメインエレメントでは1/2λxk、サブエレメントでは1/4λxkに正確に合わせなければならない。
ここに出てくる[k]は、速度係数とか波長短縮率と呼ばれるものだ。
電波が通常の空間から導体に入ると速度が低下する。その減速率を表わしたものが速度係数だ。
言い替えると、周波数は変わらずに単位時間当たりの到達距離が短くなるから波長も短くなる。
波長を求める公式は、[300/λ(MHz)]mである。
2V系同軸ケーブルの速度係数である公称0.67を波長に掛けた値が同軸ケーブル内の波長となる。
それぞれ1/2、1/4を掛けたものが、エレメントの実効長である。
公称0.67と書いたが、速度係数は同軸ケーブルのメーカーによってバラツキがある。
さらに面倒なのは、エレメントのジョイント部分を絶縁することで速度係数が変動することだ。
その上、塩ビ管などに入れるとまた変動するので、複数本製作し、比較しながら最適化する以外に方法がない。

編組にハンダメッキを施す。短時間で完了させないと内部絶縁体が溶ける。

すべてのエレメントにハンダメッキを施す。メインエレメント20本とサブエレメント2本だ。

メインエレメント同士をハンダで接合する。編組と芯腺、芯腺と編組を接合する。編組同士や芯腺同士で接合しないように。

メインエレメントを交互に20本接合する。ハンダのカスでショートさせないように注意。

サブエレメントアパの芯腺を編組と短絡するように曲げる。
トップエレメントの接合部のポリエチレン皮膜を除去する。

短絡するように曲げた芯腺とトップエレメントを編組にハンダ付けする。

ベースの先端を加工する。(エレメントと同様)
編組の先端を基点に30mm〜40mmの外被を除去する。
余った同軸ケーブルから編組を90mm取り出す。

ラジアル取り付け部分の拡大

編組(ラジアル)を被せて銅線でバインドする。
(銅線は編組を分解して取り出す)

ラジアルの長さを1/2λxkに合わせて切り揃える。
バインドした銅線のヒゲを切り落とす。
ここまで製作した各パーツを接合すれば23段コーリニアアンテナの完成。接合方法はエレメント同士を接合したのと同様。
上から
[1] トップエレメント+サブエレメントアパ
[2] メインエレメントx20
[3] サブエレメントロワ
[4] ラジアル
調整可能範囲は非常に狭いので、kの値を変更しながら複数本製作し、最適化する。
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