手術本番

 

手術室へ運ばれて、病棟担当から手術場担当へと、私の名前や年齢に始まって、なんやかやと看護師さん同士の申し送りが始まります。

それを、ぼんやりと聞いていると、横から主治医が、私の気分を楽にさせてくれるつもりなんでしょうね、いろいろ話しかけてきます。

視野の狭い奴が、ストレッチャーに寝かされて、天井と蛍光灯しか見えない状態で、「手術室って、こんな場所なんですよ。どう?感想は?いろいろ置いてあるでしょ?」・・・って、尋ねられてもねぇ。

眼だけしか、麻酔が効いてないので、手術中もずっとこんな調子。

主治医からの指示や質問にも答えられるし、スタッフ同士の会話も聞こえてきますが、向こうは場数を踏んでるから、すっかり和んだムードで物事が進んでゆきます。

手術台に移ったら、片目の部分だけ穴の開いた、袋みたいな布を顔にかけられます。

次に、手術中に眼を閉じないように、上下の目蓋を開いたまんま、絆創膏で、何かにバッチリ固定されてしまいます。

主治医は手術用の顕微鏡を用意して、私は目に消毒液(たぶん、イソジン)をかけられ、いよいよ手術の始まりなんですが、この消毒液が眼にしみるのが、この手術で一番ひどい目に合ったと思えた部分です。

眼には、麻酔がかかっているので、ほとんど何も感じないし、光が明る過ぎて何も見えないから、周りの医師やスタッフの会話で、手術の進み加減を知るのがやっとのことで、いつの間にか終わってました。

時々、洗浄液を眼にかけるんですが、それが頭の後ろにまで流れてくるのが、少し気持ち悪かったですね。

なんやかんやあっても、ほんの30分ほどで手術室を出て、それでおしまい。

二度目の右眼の手術も、似たりよったりで、主治医が言ってたように、手術自体はごく簡単に終わってしまいました。

 

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正面玄関に戻ります   有便箱

 

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