うでまくり題字佐藤すぐる漫画


  大山鳴動ネズミ一匹・・・。

平成の大合併で全国各地が大騒ぎする中、十勝管内もご多分にめげず、大騒ぎの上で、合併そのものはもちろんですが、自治体
能力のメッキが、はがれてきたようです。
このところ、合併に向けて法定協議会なる組織から相次いで離脱が表明され、合併作業が頓挫するケースが増えてきました。
この背景には、何があるのでしょうか?
合併をしないと地方交付税の削減、補助金カットをする場合に比べて大きくなされるとか、合併を行えば合併特例債なるもので、
大きな施設整備が新たに出来るから、合併期限(来年3月末)までの有利なうちに法定協議会を立ち上げて合併しないといけない、
とか熱病にうなされるがごとくの大騒ぎであったかと思います。
しかし、よ〜く考えてみると合併してもしなくても交付税などが削減される傾向に差はないし、特例債をジャブジャブ使っての借金を
行えば、その債務を返していくのは結局は合併後の自治体そのもの・・・。すなわち近い将来の住民であることに気がついたのでは
ないでしょうか?今頃気がついても・・・と情けなく思いますけどね。
(借金はだれも返してくれないよ。良い例がここ最近発行されてきた臨時財政対策債なるものです。国が臨時財政対策債を後年次に
交付税で補填するから、安心して借金出来るなんて考えていたら”意識不明の重体”になっちゃうぜ!なにせ、交付税の算定根拠が
クルクル変わるんだから・・・)
それとも、上記の状況だから、今のままの仕組みで行けるところまで行ってしまえ!後のことはそのときに若い連中が考えれば良いん
だから、なにも今の地位を投げうってまでやることないや!という考えからなのでしょうか?
いずれにしても、音更町はもちろんですが十勝管内での合併が頓挫しているのは事実です。

が、ここで私はふと考えたのです。
合併に向けた法定協議会離脱の理由に、皆「住民の理解が進まないから」とか「役場所在地の折り合いがつかないから」とか言って
いますが、それって、もっと初期段階で確認すべき事じゃないのかなぁ?ってね。
表に出てきたコメントや理由を額面通りには受け取れないにしても、あまりに住民を馬鹿にしてはいないでしょうか?
法定協議会に関わっては多額の税金が使われています。お金だけで無く、労力というコスト・・・、しかも労働単価の高い公務員の皆さん
と首長、議員がですよ。膨大な時間も費やされています。住民も巻き込んで右往左往したあげくに法定協議会離脱・・・。
これって、はっきり言って”大いなる無駄使い”です!!
よく、首長でも議員でも「法定(任意も)協議会は合併ありきではない。十分に検討協議する場だ。駄目だったら解散しても良い」とのたまう
輩がいますが、私に言わせれば、はっきり言って大馬鹿者です。
合併することが大前提で進まないのに税金・コストを使うなんてナンセンス。
とどのつまりは、「法定協議会で細かいことは時間をかけて決めていきましょう」という、逃げと誤魔化しの姿勢が招いた結果ではないで
しょうか。
ここでいう”細かいこと”というのは、本当の意味での細かいこと(電算システムとか事務の整理なんか)では無くって、あまり触れたくない
事ではなかったのかと思います。
マチの名前だとか、首長・議員・職員の身分と保証、農協や商工会・建設業協会などの経済団体の整理、住民負担の増加、役所所在地
の変更に伴う人と経済の流れ、旧町がもつ権利と今後の影響力・・・。
すなわち、口にすると関係者はもちろん、住民から批判を浴び、合併熱が壊れてしまいそうな”アンタッチャブル事案”だったと思います。

物事を進めるには、到達すべきポイントがあります。そのポイントへのアプローチとして、どうでも良いことや妥協しやすいモノを積み上げ
ていき、既成事実を作っちゃう方法もまるっきり駄目だとは言えませんが、行政が抱える問題の解決には、乗り越えなければならない、
大きな山・谷を明示して、最初に征服していくことが必要であり、優先度が高い選択だと、私は考えます。
国が何でも面倒を見てくれていた過去の地方自治体の姿であれば、大きな事や大変なことには触れず、何もしない事が行政能力の一つ
であったと思いますが、国も地方を切り捨ててでも生き残れるかどうか解らない時代ですから、新たな発想と手法による自治体の行政能力
が問われるのは必至です。
”合併して何を創造する”のかを最初に整理し、確認すべきだったんです。するのかしないのか・やってみなきゃわからない・やれなくても
責任はとらない・・・では、あんまりじゃないですか?


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