巻3

口(くち)部

【叺】
185
口 2
50-61
m3267
『国字の字典』が『漢字の研究』を典拠に「蒲簀」の意の国字とする。『字彙補』に「音尺」とあるほか、『漢語大字典』などが『改併四聲篇海』などを典拠に反切を示している。国字ではない。『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』では未詳となっており、『運歩色葉集』には「ドット」とある。後者は、鬨(とき)の声を一度にあげたりする意であろうか。「叭」との関係も考えられる。「かます」の意で作られた文字でないことは確かであろう。国訓といえる。苗字に叺田(かますだ)・叺村(うねむら)がある。後者は「畝」の異体字[田+人]に関係があるのだろうか。
【叺−入+卜】
186
口 2
『名義抄(観智院本)』に「イタシ トフ ウタヘ」とある。
【吋】
187
口 3
17-05
m3292
「インチ」の意の音訳字。『漢語大字典』は、『篇海類編』などから「叱也」などと引用するほか、英寸的旧称とする。外来語に口偏をつけてその音を表すことは台湾・香港を含め中国南部の地域でよく行われることであり、国訓なのか中国で使われ始めたものなのかはっきりとしない。
【叺−入+叉】
188
口 3
苗字に[叺−入+叉]山(さやま)がある。
【听】
189
口 4
80-65
m3352
「ポンド」の意の音訳字。『漢語大字典』は、『説文解字』を典拠に「笑貌」、『廣韻』を典拠に「口大貌」、『玉篇』を典拠に「仰鼻」、『正字通』を典拠に「同聽」とするが、ポンドの意の解説はない。『大漢語林』は、「ポンド(封度)。イギリスの貨幣、又重さの単位Poundのあて字。」として日本での用法とする。「吋」を参照。
【呎】
190
口 4
50-72
m3423
英米の尺度の単位「feet(フィート)」の意の訳字。『角川漢和中辞典』に「国字 フィート(下略)」、『旺文社漢和中辞典』に「国字 シャク フート フィート(中略)国字であるが中国でも用いる。」、『大漢語林』に「セキ フィート(下略)」とある。『漢語大字典』に「英尺的旧称」、『中華字海』に「英制長度単位之一,今写作英尺」とある。[叺−入+升]とともに単位をあらわすためにのみ使われる文字か。「吋」を参照。
【叺−入+升】
191
口 4
H20-83
m3424
英米の容積の単位「gallon(ガロン)」の意の訳字。『角川漢和中辞典』に「国字 ガロン(下略)」、『旺文社漢和中辞典』に「国字 ショウ ガロン(中略)国字であるが中国でも用いる。」、『大漢語林』に「ショウ ガロン(下略)」とある。『漢語大字典』に「英、美容量単位加侖(Gaiion)的旧訳名。」とあり、『中華字海』も同様である。「呎」とともに単位をあらわすためにのみ使われる文字か。「吋」を参照。
【叺−入+切】
192
口 4
『異体字とは何か』に西鶴漢字として「すぐち 口が切れていることからみつ口のことをいう。」とある。『大字典』・『新字源(旧版)』・『国字の字典』などにも「すぐち・兎唇」の意で載る国字である。「みつ口」などは、差別用語であり、本来好ましくないものであるが、解説の必要上から載せた。字喃にも「大声で叱りとばす」という意の熟語を作る文字で存在する。
【叺−入+攵】
193
口 4
『拾篇目集』に「クヽム」とある。「含(くく)む」意の国字か。
【咄】
194
口 5
50-84
m3480
「はなし」の意の国字とされることがあるが、『説文解字』にもあり、咄嗟などの熟語を作る漢字であり、「はなし」は国訓である。『名義抄(観智院本)』に「アヤニク ヤ」とある。なお「噺」は国字である。
【叺−入+打】
195
口 5
H21-07
m3503
「ダース」の意の音訳字。『字彙補』に「飛[叺−入+頼(旧字体)][叺−入+打]倭地名音闕」とあり、日本の地名用字として諸書に引用されるが、読みは不明である。長崎の平田のことであろうか。「吋」を参照。
【叺−入+矢】
196
口 5
苗字に[叺−入+矢]切(ふっきり)がある(丹羽基二編著『姓氏の由来事典』(県別姓氏青森県))。『中華字海』が揚雄の『甘泉賦』を引き「音意」とする。国訓である。
【叺−入+它】
197
口 5
H21-10
1-14-88
【叺−入+召】
198
口 5
m3439
【哘】
199
口 6
51-06
苗字に哘(こうなら・さけび・さそう)、哘崎(こうさき・さそざき・ゆきざき)がある。哘(さそう)は青森県上北郡天間林村の地名。丹羽基二編著『姓氏の由来事典』(県別姓氏青森県)に哘(さけび)がある。青森地方の方言字のようにも見えるが、『名義抄(観智院本)』に「サソウ」、『字鏡鈔』に「カタシ」とあり、地域的な文字ではない。国字であることに間違いないと思われるが、古壮字にも「欺侮・欺負」の意である。
【叺−入+虫】
200
口 6
『国字の字典』が『法華三大部難字記』を引き「泣く・鳴く」の意の国字とする。
【叺−入+上*下】
201
口 6
m3568
『新字源(旧版)』(国字・国訓一覧)に「なく」とあり、『国字の字典』が「泣く・鳴く」の意の国字とする。『新撰字鏡天治本』に「力貢反(中略)鳴也飛鳥鳴也」、『篇目次第』に「力凍切 ロウ反」、『音訓篇立』に「力貢反 アサケル ツミナフ サヘツル [叺−入+弄]作」とある。『龍龕手鑑(朝鮮本)』に「音弄言[叺−入+弄]也」とあり、『中華字海』は『廣韻』を典拠に「同[叺−入+弄]字」とする。国字ではない。
【叺−入+名】
202
口 6
『名義抄(観智院本)』に「今名字」とある。『中華字海』が『篇海』を典拠に「音明義未詳」とする。国字ではないであろう。
【哩】
204
口 7
43-73
m3649
『漢字要覧』を典拠に『国字の字典』が「マイル」の意の国字とする。『龍龕手鑑(朝鮮本)』に「力忌切出陀羅尼経」とある。国字ではない。『名義抄』に「[哩−田+日] 哩 俗 ヒソカニ」、『字鏡鈔』に「力忌反 ヒソカニ」、『法華三大部難字記』に「月ノクルマ」とある。(解説途中)
【叺−入+(白*ヒ)】
205
口 7
【叺−入+(一*血)】
207
口 7
『篇目次第』に「モトク 无」とある。「抵[距−巨+吾](もど)く。悪評する」意の国字か。『康煕字典』などにある「叺−入+(而*一)」とは別字と考えられる。
【叺−入+花】
209
口 7
2-03-87
【叺−入+秀】
210
口 7
H21-37
m3689
2-03-92
『日本人の作った漢字』が山田俊雄氏の『近世常用の漢字』から「さばき さばける」と引いて国字とする。『龍龕手鑑(宋本)』に「音誘」とあり、国字ではない。『名義抄(観智院本)』にも「俗誘字」とある。
【叺−入+歩】
211
口 8
『名義抄(観智院本)』に「俗歩字」とある。
【叺−入+兩】
212
口 8
m3875
『国字の字典』は、『大字典』を典拠に「オンス」の意の国字としながら、「『大漢和辭典』に同字「リョウ」があり、「オンス(英語)ounceの宛字」とある。」とする。『中華大字典』に「[叺−入+(兩−入+人−入+人)] 讀若兩(中略)英文ounce」、『漢語大字典』・『中華字海』に「英文ounce的旧譯」とある。『大漢和辭典』が『中華大字典』を引くことから漢字とも考えられるが、確たることはわからない。
【叺−入+長】
213
口 8
『国字の字典』が『大塔物語』から「倒れ伏し[叺−入+長](もだえ)焦れ、嘆き悲しむ」と引き、『龍龕手鑑』に同字があるとしながら「悶える」の意の国字とする。『龍龕手鑑(朝鮮本)』には「[叺−入+張] 俗音張 [叺−入+長] 上同又音帳」とあり、『中華字海』も「義未詳」とする。中国で義が失われており、国訓か否かすらわからない文字を国字とするのは問題がある。『名義抄(観智院本)』に「[叺−入+張][叺−入+長] 二俗張字 俗[眺−兆+長]字歟 ツ子ニ」、『字鏡鈔』に「[叺−入+張] チヤウ 張同 [休−木+長]同 [叺−入+長]同 ハル ツ子ニ ユミハル ヤトル」、『運歩色葉集』に「ヒタスラ」とある。
【叺−入+茎】
213a
口 8
『音訓篇立』に「カム クフ クフル」とある。
【叺−入+知】
213b
口 8
『色葉字類抄(永禄八年写二巻本)』に「アキトウ」とある。
【喰】
214
口 9
22-84
m4015
『龍龕手鑑(宋本)』に「[殊−朱+食]音孫以飲澆[飯−反+卞]也 喰同」とあり、国字ではない。『漢語大詞典』などに『敦煌変文集』からの引用もあり、『中華字海』は「音餐同餐」とする。音のみ伝わっている文字とは異なる。なお意味的にも近く、国訓ともいえないであろう。
【叺−入+(句−口+言)】
215
口 9
『新撰字鏡』に「黍之反牛細牛哨也牛乃尓介加牟」、『名義抄(観智院本)』に「[特−寺]ノニケカム」とある。反芻する意の国字。
【叺−入+急】
216
口 9
『国字の字典』が『古俳諧・小町踊』から「門松や[叺−入+急]々如律今朝の声」と引いて「急々如律令」の「急」と同義の国字とする。『中華字海』が『広州話方言詞典』を典拠に「音皆箱子」とする。国字ではないと考えられる。
【叺−入+(屎−米+朱)】
217
口 9
『名義抄(観智院本)』に「ナケク サマヨフ ヱナク」とある。
【叺−入+屎】
218
口 9
『新撰字鏡』に「許伊反出氣息也呻吟也恵奈久又佐万与不又奈介久」とあり、『国字の字典』が「歎(なげ)く」意の国字とする。『日本人の作った漢字』が『皇朝造字攷』を典拠に「ヱナク サマヨフ ナゲタ」意の国字とする。「ナゲタ」は「ナゲク」の誤りであろう。
【叺−入+背】
219
口 9
『名義抄(観智院本)』に「ヤハラカ」とある。
【叺−入+泉】
220
口 9
『国字の字典』が『歌舞伎評判記集成』から「三味[叺−入+泉]」と引き「線」の意の国字とする。
【叺−入+保】
222
口 9
『拾篇目集』に「ヨタリ」とある。
【叺−入+留】
223
口 10
2-04-17
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「けいせい咬[叺−入+留][叺−入+巴]恋文(けいせい じゃがたらぶみ)明和7年2月初演」とあるなど、歌舞伎の外題に咬[叺−入+留][叺−入+巴](じゃがたら)と読ませているものがあるが、『和漢三才圖會』「巻14 外夷人物」にもあり、当時一般の用法であったと思われる。『大谷大学本節用集』に「[叺−入+即][叺−入+留] シツリウ」とある。『国字の字典』が歌舞伎の例を引き国字とするが、『一切經音義』に「力求反又力救反」とあり、国字ではない。
【叺−入+(窟−屈+目)】
224
口 10
『慶長十五年本倭玉篇』に「エツ トラカス モテアソブ アザケル」とあり、『国字の字典』が「盪(とら)かす。とろけさせる」の意の国字とする。『音訓篇立』に「イ音 ソメク」、『拾篇目集』に「イ反 ソメク」とある。「騒(そめ)く」の意か。『慶長十五年本倭玉篇』に「エツ」の音が、『音訓篇立』などに「イ」の音がある。あるいは佚存文字か。
【叺−入+桃】
225
口 10
『篇目次第』に「イトム 无」とある。「挑」の異体字か。
【叺−入+笑】
226
口 10
m4113
『大字源国字一覧』に「えむ」とある。『漢語大字典』が『敦煌變文集』を典拠に「同笑」とする。国訓でもない。
【叺−入+宿】
227
口 11
『広辞苑』から「蛭[叺−入+宿](ひるかい)」を引いて、『国字の字典』が国字とするが、『龍龕手鑑(宋本)』に「俗所六反」とあり、国字ではない。『龍龕手鑑(宋本)』には、何の俗字か示されていないが、同系統の字書の影響を受けていると考えられている『名義抄(観智院本)』の「俗[距−巨+宿]字又縮字」という記述からそれがうかがえる。
【叺−入+參】
229
口 11
m4172
2-04-30
『日本人の作った漢字』が『新字源(旧版)』を典拠に「ものまう」意の国字とする。『中華字海』が『集韻』を典拠に「[叺−入+含][叺−入+參] 物在口中」とする。国字ではない。『古語林』に「ものまう【物申】ごめんください。たのもう。他人の家を尋ねて案内を請うときにいう語。物申すの略。」とある。
【聲−耳+口】
230
口 11
『国字の字典』が『新字源(旧版)』を引き「控う」意の国字とする。『集韻』・『中華字海』などにあり、国字ではない。
【叺−入+(元/赤)】
231
口 11
『温故知新書』に「アマユル」とある。
【叺−入+閉】
232
口 11
『国字の字典』が西鶴の『本朝桜陰比事』から「惣領は難病にて[叺−入+閉](おし)なれば」と引き「唖(おし)」の意の国字とする。
【叺−入+開】
233
口 12
『法華三大部難字記』に「サヘツル」とあり、『国字の字典』が「囀る」意の国字とする。『漢韓最新理想玉篇』が「開口」とするが、典拠がないので詳しいことはわからない。
【叺−入+衆】
234
口 12
『法華三大部難字記』に「カマヒスシ」とあり、『国字の字典』が「喧(かまびす)し」の意の国字とする。
【叺−入+(祭−示+虫)】
235
口 12
苗字に池[叺−入+(祭−示+虫)](いけずき)がある。
【叺−入+裁】
235a
口 12
『音訓篇立』に「子スナキ」とある。
【噸】
236
口 13
38-53
m4429
1トン(屯)の意。笹原宏之著『メートル法単位を表す国字の製作と展開』に「国字でないようで、ロンドン・レキシングトンなどの音訳に使われ、かつヤード・ポンド法の重量・容量・積載能力にも使う」とある。
【噺】
237
口 13
40-24
m4433
苗字に噺(はなし)がある。『正楷録』(倭楷)に「法奈矢」、『和字正俗通』に「ハナシ」、『倭字攷』に「ハナシ 燕石雑志」とある。韓国の規格にもあるが、『漢韓最新理想玉篇』に「日本字 古談」とある。『大系漢字明解』に「ハナシ 亦邦字なるべし 新話の義か。」とある。
【叺−入+署】
238
口 13
『音訓篇立』に「カカツキ」とある。『中華字海』が『龍龕手鑑(宋本)』を典拠に「音署。義未詳」とする。国字ではない。
【叺−入+(屋−至+婁)】
239
口 14
『日本人の作った漢字』が『新字源(旧版)』を典拠に「しばしば」の意の国字とする。『中華字海』が『廣韻』・『篇海類編』を典拠に「〈方〉呼喚猪、狗的声音」とする。国字ではない。
【囎−貝+月】
240a
口 16
苗字に[囎−貝+月]唹(そお)がある(『日本苗字大辞典』)。「囎」の異体字か。
【囎−貝+共−曾+(曾−八+ソ)】
240b
口 18
苗字に[囎−貝+共−曾+(曾−八+ソ)]唹(そお)がある(『日本苗字大辞典』)。「唹」の[会−云]の中は、正確には二水である。
【囎】
241
口 19
51-85
苗字に囎唹(そお)・囎田(しょうだ)がある。「囎唹(そお)」は鹿児島県曽於郡の旧表記。
【叺−入+羅】
242
口 19
H22-75
m4631
1-15-31
【歌−欠+舞】
243
口 22
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「酒迎御馳走[歌−欠+舞]妓(さけむかい ごちそうかぶき)明和8年6月初演」とある。
【叺−入+(貝▽鳥▽貝)】
244
口 25
『篇目次第』に「ナク 无」とある。[貝▽鳥▽貝]は「ウグイス」の意であるから、[貝▽鳥▽貝]に口を付けてウグイスが鳴く意に作った国字であろうか。

囗(くにがまえ)部

【国−玉+一】
245
囗 1
『拾篇目集』に「マカル ナクル」とある。「曰」と同字かもしれないが、『拾篇目集』では「[国−玉]部」にあり、注文も異なるので別字と判断した。
【国−玉+ス】
246
囗 2
『拾篇目集』に「ヒフク」とある。
【囲】
247
囗 4
16-47
m4722
『中華字海』が『篇海類編』を典拠に「音通。策」、日本の『同文通考』を典拠に「音圍。同圍」とする。後者の意味に対する典拠がたまたま見つからなかったのであろうか。日本からわたった用法とも考えられる。
【国−玉+欠】
248
囗 4
『世尊寺本字鏡』・『音訓篇立』・『法華三大部難字記』に「カサル」とある。飾る意の国字か。或いは「カケル」の誤りか。
【国−玉+牛】
249
囗 4
『拾篇目集』に「ツクナリ」とある。
【国】
250
囗 5
25-81
m4752
『国字の字典』が「國」の意の国字とする。『同文通考』の省文にある字形は、『簡化字源』が南北朝碑刻からとする字形とほとんど同じである。常用漢字と同じ字形も『簡化字源』が敦煌の変文から引用している。「國」の異体字に関する詳しい研究論文に笹原宏之著『字源説、字源意識、文字に対する意識が字体に与えた影響』がある。この論文でふれられる「國」の異体字は、中国典拠のものが25種類、日本典拠のものが25種類、重なりを省けば35種類で、「國」を含めれば36種類が考察の対象とされている。重複するものの一部は、日本典拠のものの方が中国より古いが、ほとんどは中国からもたらされたもので、「国」もそのひとつである。中国では、六朝時代頃までさかのぼれるが、日本では平安時代までということである。全くの漢字であると考えられる。
【国−玉+用】
250a
囗 5
『法華三大部難字記』に「ト」とある。
【国−玉+号】
251
囗 5
『世尊寺本字鏡』に「クニ」とある。
【国−玉+(ム*公)】
252
囗 6
『篇目次第』に「スカル 无」とある。
【国−玉+回】
253
囗 6
『国書読み方辞典』に「[国−玉+回]影猿七尺(しのかげさるもしちしゃく)」とある。
【国−玉+困】
254
囗 7
『世尊寺本字鏡』・『音訓篇立』・『法華三大部難字記』に「トシキミ」とある。[問−口+困]の異体字か。
【(罪−非)*(罪−非)】
255
囗 7
『国字の字典』が『文教温故』を引き「煩悩(ぼんのう)」の意の国字とする。
【幽−凵+(国−玉)】
256
囗 7
『漢字百科大事典』「浄瑠璃外題」に「[幽−凵+(国−玉)]言詢音頭(くにことば くどきおんど)天明8年初出」とある。
【国−玉+畄】
257
囗 8
『名義抄』に「ハカリコト」とある。「畄」は、「留」の異体字であるが、[国−玉+留]も『中華字海』などにない。いずれにしても、国字であろう。
【国−玉+音】
258
囗 9
『篇目次第』に「廁別切 无」とある。『慶長十五年本倭玉篇』に「アン カワヤ」とあり、『国字の字典』が「[国−玉+青(旧字体)](かわや)」の意の国字とする。『篇目次第』に「[国−玉+責] セキ反 クサシ 无」など[国−玉+青(旧字体)]の異体字が他にも見られ、これらのひとつにすぎないものとも考えられる。
【国−玉+皇】
259
囗 9
2-04-57
「國」の異体字。戦前、「[国−玉+皇]国」の意で作られた文字。宗教団体の名前に残る。笹原宏之著『字源説、字源意識、文字に対する意識が字体に与えた影響』に「戦前、戦中の日本で「國」の替わりに「[国−玉+皇]」を用いた例がある。この字体は中国にもそれまでの日本等にも見られない。まず 「[国−玉+皇]本神教会」という新興宗教があった。1932年に鹿児島で発行された新聞『[国−玉+皇]本神教』には、「くに」と傍訓のある箇所があり、コクとも読むようである。次に1938年に熊本の大江義塾の『[国−玉+皇]体明徴とは何ぞや』には、傍訓がないがコクという音にも、くにという訓にも用いていることが目録、熟字、文脈からわかる」とある。
【国−玉+書】
260
囗 10
H23-09
m4829'
2-04-58
図書館の意味で1925年頃作られた漢字で、中国人杜定友の作であることが昭和初期の雑誌『[国−玉+書]研究』に出ており、同書によると『[国−玉+書]』という雑誌名に使われ、日本で普及したため、中国でも日本字と思われていたことがあるようだ。JIS補助漢字にあるほか、台湾の漢字規格にもある。

土部

【圦】
261
土 2
52-09
m4879
苗字に圦(いり ふけい ふせ ふせい ゆり)がある。『書言字考節用集』に「イリ 本朝ノ俗字。音義未詳」、『和字正俗通』に「イリ」、『倭字攷』に「カマス イリ」とある。
【圦−入+八】
262
土 2
苗字に[圦−入+八](ふせ)がある。『大字典』に「イリ。ヒノクチ」とあるが、『新大字典』では「圦」に改められている。「圦」を参照。
【圷】
263
土 3
52-10
m4900
苗字に圷(あくつ)がある。圷(あくつ)は、地名としても茨城県多賀郡東海村ほか茨城県内各地に多く点在し、栃木県でも見られる。上圷(かみあくつ)は、茨城県東茨城郡桂村の地名。→圷さんのページ
【圸】
264
土 3
52-11
山形県長井市大字小出に字圸の上(ままのうえ)がある。現在は、ままの上になっている。
【圦−入+丸】
265
土 3
2-04-60
苗字に[圦−入+丸](くろ)がある。三ツ[圦−入+丸](みつぐろ)は、倉敷市の地名。国字ではあろうが、「塊」の意で字喃にある。
【圦−入+干】
266
土 3
『篇目次第』に「ヒヽラカス 玉ニハ无」とある。
【圦−入+卆】
267
土 4
2-04-62
『音訓篇立』に「アツチ」とある。
【圦−入+弖】
268
土 4
『中華字海』が『龍龕手鑑(宋本)』を典拠に「同[圦−入+(砥−石)]」とする。国字ではない。「弖」参照。
【圦−入+攵】
269
土 4
H23-29
m4915
2-04-64
『篇目次第』に「セメラル 无玉」とある。『中華字海』が『字彙補』を典拠に「同梅」、『康煕字典』を典拠に「同墳」とする。『篇目次第』のものは「攻」の異体字であると考えられ、国訓といえる。
【垉】
270
土 5
52-21
『龍龕手鑑(宋本)』に「歩交反」とあるが義未詳であり、『漢韓最新理想玉篇』には「掘也」とあるが典拠が示されていない。『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』など日本の古字書にも「歩交反」と反切を示すものがあり、中国の影響と考えられるが、『漢韓最新理想玉篇』の意味と一致するものはない。『音訓篇立』に「ツカル カフル」とある。愛知県豊田市東保見町に字垉六(ほうろく)がある。笹原宏之著『「JIS X 0208」における音義未詳字に対する原典による同定』に、「従来知られていなかったが、この地名から1978JISに採用されたものである。『国土行政区画総覧』は1979.04に「[圦−入+包]六」に1993.10に「抱六」にかえられたが、役所のオンラインでは「[圦−入+包]六」となっているという」とある。
【垈】
271
土 5
52-18
『音訓篇立』に「ヌク」とある。「ヌタ」の誤りか。『広漢和辞典』に「国字 ぬた 沼田。湿田」とある。地名として『広漢和辞典』に「山梨県北巨摩郡の大垈(おおぬた)」、『国字の字典』に「山梨県東八代郡境川村の藤垈(ふじぬた)」がある。『中華字海』が『元史』を典拠に「音代。地名用字[落垈村]」とする。韓国では敷地の意味で使われる。日本では地名として使われるほか古字書で名詞的に用いられている例もある。国字とするか否か微妙な文字である。
【圦−入+本】
272
土 5
『音訓篇立』に「ハチ」とある。『国字の字典』は『法華三大部難字記』を引き「鉢」の意の国字とする。『名義抄(観智院本)』は「俗岸字」とするが、中国の佚書の影響ででもあるのだろうか。
【圦−入+弁】
273
土 5
苗字に岩[坂−反+弁](いわくら)がある。国字とされることもあるが、『龍龕手鑑(宋本)』に[坂−反+分]などと同じとあり、『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』にも同様の記述がある。国字ではない。
【圦−入+失】
274
土 5
『音訓篇立』に「フモト」とある。
【垳】
276
土 6
52-24
苗字に垳(がけ)・垳田(いけた いけだ いげた がけ)がある。埼玉県八潮市に大字垳(がけ)がある。『日本人の作った漢字』が、東京に垳(がけ)の地名があるというが、発見できない。『色葉字類抄(永禄八年写二巻本)』に「土行 ツチクレ」とある。土塊(つちくれ)や岩がむき出しになった急傾斜地が崖(がけ)であるから、「土行」を合字して「垳」をつくり、「がけ」の意にしたものか。『伊呂波字類抄(大東急記念文庫本)』(十巻)に[圦−入+片]と「垳」の中間的な字形で、「ヒハレタリ ヒハル」とある。
【垪】
277
土 6
52-25
m5086
苗字に垪和(かきわ はが へいわ)・垪和垪(はかい はがい)・垪賀(はが)がある。垪和(はが)は岡山県久米郡旭町の地名。国字とされることも多いが、『龍龕手鑑』に「音[圦−入+冗]」とある。国字ではない。『名義抄』に「俗瓶字 ヒトシ」、『字鏡鈔』に「ヒャウ ヘイ 瓶ほか三字に同じ ヒトシ カメ ツタヘ カイ」、『字鏡集寛元本』に「音ヘイ ヒャウ 瓶ほか三字に同じ ヒトシ カメ ツルヘ カイ」、『拾篇目集』に「ヒトシ チリ」とある。
【垰】
278
土 6
52-27
丹羽基二著『日本姓氏大辞典』に垰(あくつ たお たわとう とおげ)・垰田(くわだ たおだ たかだ たわだ)などの苗字があり、地名にも多く使われる使われる国字。『文明本節用集』に「タウ」とある。意味的に「峠」に近いが、地域によっては使い分けがあるなど、同義の異体字というわけではない。また『JIS X 0208:1997附属書7(参考)区点位置詳説』に「姓で、垰から峠へ職権訂正された戸籍が、再び垰に戻された事例がある」とある。『文明本節用集研究並びに索引』の索引篇の表記が、「峠」となっているのは問題である。西村寿行『垰(たわ)』に「垰(たわ)がある。垰と峠は同義語である。ほかにも乢、[岬−甲+乙]、屹、嵶、[遖−南+山]などがある。たお、たわ、とう、だわ、などと読んでいる。いずれも山の鞍部(コル)のことをさしているといわれている」とある。小説内の文章ではあるが、「同義語」とあるのを「類義語」と直すのみで、かなり適切な解説になると思われるので、引用した。
【圦−入+共】
279
土 6
H23-68
2-04-76
苗字や地名で使われるためか国字とされることが多い文字である。『類篇』・『集韻』・『朝鮮本龍龕手鑑』などが、「[圦−入+隶]也」とする。国字ではない。大[圦−入+共](おおぬかり)は、福島県白川郡矢祭町の大字。(解説途中)
【圦−入+尽】
280
土 6
2-04-74
神奈川県南足柄市[圦−入+尽]下(まました)などの地名に用いられる。
【圦−入+存】
281
土 6
苗字に[圦−入+存](かこい)がある。
【圦−入+吉】
282
土 6
『音訓篇立』に「ハヒコル」とある。
【圦−入+赤】
283
土 7
2-04-82
[圦−入+赤]下(はけした)は埼玉県狭山市の地名、大[圦−入+赤](おおはけ)は埼玉県川越市の地名。苗字に[圦−入+赤]下(はけした)がある。古壮字の[圦−入+赤]は[凶−メ+赤]の異体字。
【圦−入+谷】
284
土 7
ufa0f
1-15-43
苗字に[圦−入+谷](えき さこ はざま)・[圦−入+谷]口(さこぐち)・[圦−入+谷]田(さこた)・尾[圦−入+谷](おさこ)がある。『中華字海』に「日本地名用字〔登[圦−入+谷]〕在岡山県」とある。国字であることは間違いないであろうが、字喃に「酒杯」の意の熟語を作る文字としてある。
【圦−入+(而*一)】
285
土 7
『国字の字典』が『万葉集全講』から「鳥[圦−入+(而*一)](とぐら)」を引き「鳥座・塒(とぐら)」の意の国字とする。
【埖】
286
土 7
52-34
青森県三戸郡福地村字埖渡(ごみわたし)などの地名に用いられている。[圦−入+危]などの崩れた字形を楷書化してできた文字とも考えられる。
【圦−入+武】
287
土 8
『新撰字鏡享和本』に「同亡反[分*瓦]也孟也保止支」とあり、『国字の字典』が「缶(ほとぎ)」の意の国字とする。
【圦−入+並】
288
土 8
2-04-84
苗字に[圦−入+並](はか はが はた)がある。『字鏡集寛元本』に「テイ [垈−代+泥](略)泥同 [圦−入+尼]同 堀同 [圦−入+並]同 (略)ヌル タムレ マミル」とある。
【圦−入+岸】
289
土 8
『国字の字典』が『新撰字鏡』を引き「隅(くま)」の意の国字とする。『龍龕手鑑(宋本)』に「音岸」とあり、国字ではない。『皇朝造字攷』は『新撰字鏡』から「豆衣居移二反曲岸也久万又太乎里又井太乎利」と引くが、皇朝造字か否か再攷すべきものとしている。
【圦−入+居】
290
土 8
2-04-85
苗字に[圦−入+居]田(どいだ)がある。
【垈−代+〓】
291
土 8
苗字に[k291]部(わにべ)がある。
【圦−入+(田*干)】
292
土 8
『国字の字典』が『饅頭屋本節用集』を引き「狭間(さま)」の意の国字とする。
【圦−入+(亨'−了+子)(正確には、「口」の部分が、梯子高のような形から、横棒を一本除いた形)】
293
土 8
『拾篇目集』に「アツチ」とある。[圦−入+(亨−了+子)]の異体字か。[圦−入+亰]参照。
【塀】
294
土 9
42-29
m5316
『名義抄』に「俗屏字 必郢反」、『字鏡鈔』に「ヘイ 屏同 カクルカキ サク カラス カハヤ マカキ サヘル ニカウ ヘタツ オサヘ シリソク ノソム」、『運歩色葉集』・『永禄二年本節用集』・『大谷大学本節用集』・『和字正俗通』(借字一)などに「ヘイ」とある。『龍龕手鑑』に「必郢反」とあるほか、『漢語大詞典』に「人名用字。明代有朱邃塀。《明史》」とある。『漢語大詞典』の人名例は影響が考えられないが、『龍龕手鑑』は日本の音「ヘイ」と反切が一致しており、影響が考えられる。字音をそのまま訓としたものか。国訓と考えられるが、中国で字義が失われており、確たる事はいえない。『字通』にも「字は『龍龕手鑑』にみえ、人名に用い、明史に「朱邃[塀(旧字体)]」という名がある。」とある。
【圦−入+亰】
295
土 9
『法華三大部難字記』に「アツチ」とあり、『国字の字典』が「厚地」の意の国字とする。「親字番号293」参照。
【垈−代+祝】
296
土 9
『国字の字典』が『饅頭屋本節用集』を引き「埋める」意の国字とする。『龍龕手鑑(宋本)』に「側六切塞也」とあり、『篇目次第』に「シク反 塞也 フサク」、『米沢文庫本倭玉篇』に「シク フサク」、『玉篇略』に「シウ フサク」とある。ほとんど漢字そのものである。
【垈−代+祖】
296a
土 9
2-05-05
苗字に始[垈−代+祖](しそ)がある(『日本苗字大辞典』)。
【圦−入+思】
297
土 9
『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』に「シタカフ」とある。『字鏡集寛元本』には「白无」と朱書されている。『音訓篇立』には「シ音 チリ」と音注があるが、『中華字海』などにない。
【圦−入+帝】
298
土 9
『音訓篇立』に「トヽコホル」とある。
【塰】
299
土 10
52-43
苗字に片塰(かたあみ かたうみ かたおか)、塰泊(あまどまり)などがある。塰泊(あまどまり)は鹿児島県西之表市の地名。
【圦−入+恵】
300
土 10
『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』・『音訓篇立』に「シタカフ」とある。
【圦−入+産】
301
土 11
『国字の字典』が『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』を引き「土産(みやげ)」の意の国字とする。
【圦−入+{(知−口)△ヨ△丸}】
302
土 11
『永禄二年本節用集』に「イノコ」とある。「猪(いのこ)」の意の国字か。
【圦−入+參】
303
土 11
m5421
2-05-10
『日本人の作った漢字』が『新字源(旧版)』を典拠に「ほこり」の意の国字とする。『新字源(新版)』は国訓とする。『篇目次第』に「初錦切 シン反 ニコル ツチ」とある。『漢語大字典』が『玉篇』を典拠に「土」、『一切經音義』を典拠に「食品中混入沙土」とする。ほとんど漢字そのものである。
【墹】
304
土 12
52-49
苗字に墹仲(ままなか)がある。静岡県田方郡伊豆長岡町墹の上(ままのうえ)など静岡県では数十カ所の地名にも用いられている。『難訓辭典』に伊豆國君澤郡墹上(マノウヘ)村とある。『明朝体活字字形一覧』の「博文四号1914年」にこの文字がある。
【墸】
305
土 12
52-55
「躇」の異体字とされるが典拠を示してあるものはなかったが、『集韻』の一本に「墸」があることを笹原宏之氏からご教示された。ただ止偏の誤刻と考えられ、別本にはないそうである。『JIS X 0208:1997』(附属書7(参考)区点位置詳説)に詳しい。
【圦−入+塞】
306
土 13
1-15-64
『音訓篇立』に「サイ音」とある。『国字の字典』が『広辞苑』から「そく 奈良時代に唐から伝来した漆工技術の名称。(略)俗に乾漆という」と引用して国字とする。『日本考古学用語辞典』の「乾漆」の項に「中国で[圦−入+塞](そく)ともいわれ、夾紵ともいわれている」とある。『中華字海』などにはみられないが、漢字と考えられる。
【圦−入+會】
307
土 13
2-05-18
苗字に[圦−入+會](こぐれ)がある。
【壗】
308
土 14
52-60
神奈川県南足柄市に字壗下(まました)がある。
【在△在△在】
309
土 15
『世尊寺本字鏡』に「アヤシ」とある。「怪(あや)し」の存在の意の国字か。
【圦−入+養】
310
土 15
『日本史用語辞典』に「[圦−入+養]草山(こやしくさやま)江戸時代、鳥取藩において草刈場・肥山と同じ意に用いられた」とある。「土の養分。肥(こえ)」の意でつくられた鳥取藩特有の文字か。『明朝体活字字形一覧』の「国文五号1887年」・「国文四号1887年」・「築地五号1894年・1913年」にこの文字があるが、デザイン的にこの文字にほとんど同じなのが、「国文五号1887年」である。あるいは、鳥取藩以外でも使われた文字か。
【{宝−玉+(工*口)}▽土▽谷】
311
土 16
『国字の字典』が『天正十八年本節用集』を引き「堀切」の意の国字とする。『中華字海』が魏時代の墓誌を典拠に「同壑」とする。漢字そのものである。
【壥】
312
土 17
52-63
「廛」の異体字とされることが多いが、典拠が示してあるものはなかった。『米沢文庫本倭玉篇』に「[圦−入+(壥−黒〈旧字体〉+黒)] テン イル イチクラ」とあり、初めて典拠が発見できた。『中華字海』に「音義待考。字出《ISO-IEC DIS 10646通用編碼字符集》」とある。日中ともに「纒」が「纏」の異体字であることからしても、和製異体字とは考えられない。『米沢文庫本倭玉篇』の例は、『JIS X 0208:1997附属書7(参考)区点位置詳説』にも採用されたが、完全には同じ字形ではない。『明朝体活字字形一覧』の「博文四号1914年」に「壥」の活字がある。
【圦−入+舊】
313
土 18
『国字の字典』が『大辭典』から歌舞伎の外題「[圦−入+舊]礎花木樹(めいしょずえ はなのこのした)」を引き「名所」の意の国字とする。『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「[圦−入+舊]礎花大樹(めいしょずえ はなのこのした)寛政4年2月初演」とあり、「木樹」の所が「大樹」となっている。『国字の字典』は「臼」を「旧」に作るが、引用誤りである。
【垈−代+(集+集)】
314
土 24
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「[垈−代+(集+集)]五行所作の拙(よせてごぎょう てぶりのふつつか)」は、「[集+集]五行所作の拙(よせてごぎょう てぶりのふつつか)安政5年7月初演」の別名とある。

士部

【塰−土+士】
315
士 10
苗字に[塰−土+士]泊(あまどまり)がある。『温故知新書』・『易林本小山板節用集』に「アマ」とある。後者は二字にも見え、前者は、「母」ではなく「毋」になっている。『運歩色葉集』にあるが、完全に二字であり、これも「母」が「毋」になっている。『両足院本節用集』の索引に「アマ」とあるが、影印では読みの「アマ」が読めるのみで、字形はわからない。「塰」参照。

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大原 望<n-oohara@mue.biglobe.ne.jp> Copyright (C) Nozomu Oohara,1998-2000