巻10

欠部

【舎+欠】
940
欠 8
『字鏡抄』に「スフ」とある。
【隹+欠】
941
欠 8
『名義抄(観智院本)』・『字鏡抄』に「タカフ」とある。
【(區−品+米)+欠】
942
欠 8
『国字の字典』が『慶長十五年本倭玉篇』を引き「飢(う)える」意の国字とする。『龍龕手鑑(宋本)』にあり、国字ではない。

止部

【政−攵+丁】
943
止 3
『名義抄(観智院本)』に「俗伯字」とある。
【止*及】
944
止 4
『国字の字典』が『譬喩尽』を引き「気高(けだか)い」の意の国字とする。
【(此−匕)+(此−匕)+支】
945
止 8
『音訓篇立』に「ヒシク」とある。

歹部

【殊−朱+夕】
946
歹 3
『音訓篇立』に「ホトコス」とある。
【殊−朱+山】
947
歹 3
m16381
『音訓篇立』に「アヤフム」とある。『中華字海』が『篇海』を典拠に「音蝶。義未詳」とする。国字ではない。
【殊−朱+少】
948
歹 4
『世尊寺本字鏡』・『字鏡集寛元本』・『篇目次第』・『音訓篇立』に「ノル」とある。
【殊−朱+分】
949
歹 4
『名義抄(観智院本)』に「モロモロ」とある。
【殊−朱+爪】
950
歹 4
『世尊寺本字鏡』に「ソムク クサ」とある。
【殊−朱+令】
951
歹 5
『音訓篇立』に「ナコル ホロフ」とある。
【殊−朱+舌】
952
歹 6
『音訓篇立』に「チカツク アサシ」とある。
【殊−朱+回(俗字)】
953
歹 7
『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』・『音訓篇立』に「サク」とある。
【殊−朱+音】
954
歹 9
『篇目次第』に「カヒル 无」とある。
【殊−朱+頁】
955
歹 9
『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』に「ツヽケ タケ」、『字鏡集寛元本』に「ツヽケ ワカツ タケ」とある。『五音類聚四聲篇海』が『類篇』から「音項」と引く。国字ではない。国訓か。
【殊−朱+(寺−寸+非)】
956
歹 11
『名義抄(観智院本)』に「ノコ爪」、『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』・『音訓篇立』に「ノコス」とある。
【殊−朱+喜】
957
歹 12
『篇目次第』に「タフス 无」、『音訓篇立』に「タフス」とある。
【殊−朱+(而*而)】
958
歹 12
『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』に「ツク」とある。

殳部

【聲−耳+弓】
959
殳 10
『篇目次第』に「ハル 无」、『拾篇目集』に「ヒク」とある。
【聲−耳+木】
960
殳 11
『拾篇目集』に「カヒ」とある。
【聲−耳+止】
961
殳 11
『温故知新書』に「カクル」とある。
【聲−耳+企】
962
殳 13
『国字の字典』が『饅頭屋本節用集』を引き「控(ひか)える」の意の国字とする。
【聲−耳+舌】
963
殳 13
『拾篇目集』に「ツクス」とある。

毋部

【毎*叩】
963a
毋 7
『法華三大部難字記』に「ムサホル」とある。

比部

【(田+比)*登】
963b
比 17
『国字の字典』が『異体字解読辞典』から「びとう」と引き国字とする。

毛部

【毟−少+八】
964
毛 2
『音訓篇立』に「フテ」とある。「筆」の和製異体字か。
【毟−少+小】
965
毛 3
『異體字辨』に「ムシル」とある。「毟」・[持−寺+劣]・[持−寺+毟]参照。
【毟】
965a
毛 4
61-59
m16790
『易林本小山板節用集』に「繕 ムシル 綿 毟 同 鳥」とある。「繕」は綿を、「毟」は鳥の毛をむしる意か。『和字正俗通』に「ムシル」、『國字考』に「ムシル 古本節用集に見え(下略)」、『倭字攷』に「ムシル 音訓國字格」とある。『中華字海』に「音義待考。字出《ISO-IEC DIS 10646通用編碼字符集》」とある。[持−寺+劣]・[持−寺+毟]・[毟−少+小]参照。
【毛/生】
966
毛 5
『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』・『拾篇目集』に「ケカハル」、『篇目次第』に「ケカハル 无」とある。「動物の毛が生(は)えかわる」意の国字か。
【有+毛】
967
毛 6
『名義抄(観智院本)』に「カジキ」、『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』に「カシキ」とある。[村−寸+累(かんじき)]の意の国字か。
【持−寺+毟】
967a
毛 7
H38-30
m16856
2-78-12
『新字源(新版)』「国字・国訓一覧」に「むしる」とあり、漢字の国訓としての読み方である旨の印を付している。『漢語大字典』・『中華大字典』などになく、『中華字海』に「音義待考。字出《ISO-IEC DIS 10646通用編碼字符集》」とある。印のつけ誤りか。「毟」・[持−寺+劣]・[毟−少+小]参照。
【毛/取】
968
毛 8
『篇目次第』に「ヤナギノハナ」とある。[耳+毛]の異体字か。
【咨+毛】
969
毛 9
『音訓篇立』に「ヲトカヒ」とある。「頤(おとがひ)。下顎」の意の国字か。
【弟▽毛▽毛】
970
毛 11
『拾篇目集』に「フユケ」とある。
【気】
971
毛 2
21-04
m17046'
『日本語の現場第二集』に「『当用漢字の新字体』の著者、山田忠雄さんにはわからなかった「気」の出典を明らかにしたのは林さん(著者注=元国立国語研究所長の林大氏)だ。山田さんは(中略)「氣」の略字として(中略)「気」が『漢字ノ研究』(中略)に出ていることは知らなかったという。」とある。『中華字海』には「同气」とあるのみで、出典がないが、日本の常用漢字表から引いた場合は、その旨記してあるので、字書に載ることの無かった民間俗字として、中国でも存在した文字なのであろうか。
【毛/鹿】
971a
毛 11
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「嫩錦緑鬼[毛/鹿](ふたばのにしき みどりのおにかげ)宝暦3年11月初演」とある。

水部

【汢】
972
水 3
61-73
高知県高岡郡窪川町に汢ノ川(ぬたのかわ)があるとするものが多い。窪川町役場税務課及び町民課で聴取した結果では、[冷−令+土]の川が正しく汢ノ川とする資料はないとのことであった。法務局の登記簿には、どちらの小字も存在しない。現地の住宅地図も[冷−令+土]の川となっており、おそらく『国土行政区画総覧』の誤りであろう。『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』には文字があるのみで注文がない。『伊呂波字類抄三巻十二』では「ヌル」の読みがつけられており、泥も同じ読みになっている。同形別字と考えられるが、密教では「淨土」の略字として用いられる。JIS漢字の典拠は『国土行政区画総覧』の誤りに基づくもののようであるが、文字としては同形のものが存在することには間違いない。
【泳−永+下】
973
水 3
『運歩色葉集』・『新刊節用集大全』に「ツラヽ」とある。『中華字海』が唐代の『王君妻梁氏墓志』を典拠に「同[泳−永+(主−王+下)]」とする。国訓と考えられる。
【泳−永+巛】
974
水 3
苗字に[泳−永+巛]谷(はたに)がある(丹羽基二著『苗字 この不思議な符牒』。「派」の和製異体字か。
【泳−永+巴】
975
水 4
【泳−永+(功−力+刀)】
976
水 5
『字鏡鈔』・『字鏡抄』に「トク ナリ」とある。
【泳−永+多】
977
水 6
『中華字海』が『篇海』を典拠に「音池。義未詳」とする。国字ではない。
【泳−永+羽】
978
水 6
『字鏡鈔』・『字鏡集寛元本』に「タスク」、『字鏡抄』に「クスク」、『篇目次第』に「タスク 无」とある。
【泳−永+(刀△刀△刀)】
979
水 6
2-78-41
苗字に大[泳−永+(刀△刀△刀)](おおす)がある。「洲」の異体字か。『中華字海』が『龍龕手鑑(宋本)』を典拠に「音 顔色的色。義未詳」とする。国字ではないが、別字衝突であろう。
【泳−永+朶】
980
水 6
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「[泳−永+朶]苔浮名望潮(ひびにたつ うきなのはつしお)文久2年8月初演」とある。
【涜】
981
水 7
38-34
『中華字海』に「音義待考。字出《ISO-IEC DIS 10646通用編碼字符集》」とある。拡張新字体であろうから、広い意味で和製異体字か。
【泳−永+(尿−水+火)】
981a
水 7
『法華三大部難字記』に「ヒタル クリ」とある。
【沂*山】
982
水 7
『音訓篇立』に「メクル」とある。
【泳−永+(村−寸+久)】
983
水 7
『名義抄』に「シタタル」とある。『中華字海』に[泳−永+杉]があり『篇海』を典拠に「同滲」とする。国字説もある[村−寸+久]が「杉」の行書体を楷書化してできた異体字にすぎないのと同じことがこの字にもいえる。『字鏡集寛元本』に「[泳−永+杉] シタヽル」とある。
【泳−永+究】
984
水 7
苗字に[泳−永+究]田(はまだ)がある。『中華字海』などになく、「濱」の和製異体字か。
【泳−永+(究−九+力)】
984a
水 7
苗字に[泳−永+(究−九+力)]田(はまだ)がある。
【泳−永+彼】
985
水 8
『名義抄(観智院本)』に「ハラフ」とある。
【泳−永+和】
986
水 8
2-78-64
苗字に[泳−永+和]田(なぎた)がある。山口県萩市の地名に夕[泳−永+和](ゆうなぎ)があり、和歌山県串本町に野[泳−永+和]がある。『国字の字典』が国字とするが、『中華字海』が『南斉書』を引き「音河[[泳−永+官][泳−永+和]]水波翻騰」とする。『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』にも音が歌(クワ)と示されている。国字ではない。
【泳−永+命】
987
水 8
『名義抄(観智院本)』に「俗命字」とある。
【泳−永+(翆−卆+又)】
987a
水 8
2-78-62
苗字に[泳−永+(翆−卆+又)]川(そまかわ)がある。
【泳−永+郎】
988
水 9
苗字に[泳−永+郎](こう)がある。
【泳−永+耐】
989
水 9
『音訓篇立』に「ミナト トタエ」、『法華三大部難字記』に「サン トタエ」とある。
【泳−永+屏】
989a
水 9
『法華三大部難字記』に「サカホル」とある。
【泳−永+(屋−至+羊)】
990
水 9
『音訓篇立』に「スリコ」とある。
【泳−永+(丙*木)】
991
水 9
苗字に仲村[泳−永+(丙*木)](なかかんたり なかかんだり)がある。『国史大辞典』に中村渠(なかんだかり)がある。これの転じたものか。
【溂】
992
水 9
62-67
『中華字海』に「音義待考。字出《ISO-IEC DIS 10646通用編碼字符集》」とある。笹原宏之著『「JIS X 0208」における音義未詳字に対する原典による同定』に、「日本で溌剌の「剌」が「溌」の偏につられて三水が付いて派生した字体として異体字ともいえよう。」とある。使用例も同書に詳しい。
【泳−永+(台+欠)】
993
水 9
『音訓篇立』に「フクツケシ」とある。
【泳−永+家】
994
水 10
『名義抄(観智院本)』・『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『音訓篇立』に「メクル」とある。
【泳−永+(立+立)】
994a
水 10
『法華三大部難字記』に「タマタマ」とある。
【泳−永+雪】
995
水 11
『名義抄(観智院本)』に「俗雪字」、『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』に「セツ 雪同 ユキ キヨム」とある。音注があるが、『中華字海』などになく、旁に引かれて日本でつけられたものか。
【泳−永+菊】
996
水 11
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「[泳−永+菊]吉野内裏(きくすい よしのだいり)享保13年11月初演」とある。
【泳−永+黒】
997
水 11
[泳−永+黒(旧字体)]も同じ。「はぐろめ(おはぐろ)」の意で国字とされることがある。『廣韻』などに「水名、在雍州」とあり、国字ではない。『名義抄』・『字鏡鈔』なども同様の記述であるが、『新撰字鏡』のみが、反切の後「黒泥又黒豆知」とする。日本の方が古いと考えられるが、古壮字に「墨」などの意であり、意味的に近い。
【泳−永+黒(旧字体)】
998
水 12
u6f76
m18290
[泳−永+黒]に同じ。台湾の漢字規格にある。
【泳−永+紫】
999
水 11
『篇目次第』に「ノリ」とある。「海苔(のり)」の意の国字か。
【泳−永+善】
999a
水 12
『法華三大部難字記』に「ヲサム」とある。
【泳−永+集】
1000
水 12
H40-56
m18235
2-79-20
苗字に[泳−永+集](みなかみ)がある。『廣韻』に「子入切泉出」とある。泉の出るところ、すなわち「みなかみ」と考えると国訓でもなくなる。『新撰字鏡』に「姉入反泉出也」とある。
【泳−永+飲】
1001
水 13
『名義抄(観智院本)』に「俗飲字」とある。
【泳−永+煎】
1002
水 13
『字鏡鈔』・『字鏡抄』に「アラフ スヽク」、『篇目次第』に「スヽク 无」とある。
【泳−永+{(丙+丙)*木}】
1003
水 14
『字鏡鈔』・『字鏡抄』に「シルス」とある。
【泳−永+(出+頁)】
1004
水 14
『字鏡鈔』に「ヲホイナリ キハム」、『字鏡抄』に「オホイナリ キハム」、『篇目次第』に「ヲホイナリ キハム 无」とある。
【泳−永+(而+者)】
1004a
水 14
『法華三大部難字記』に「トタヘ」とある。
【滂+攵】
1005
水 14
苗字に[滂+攵]海(ふかうみ)がある。
【弄−王+滿】
1006
水 14
苗字に円[弄−王+滿](ほうしょう・ほうしょう・ままい・ほうじょう)がある。
【泳−永+愬】
1006a
水 14
『新撰字鏡享和本』・『新撰字鏡群書本』に「泝[泳−永+愬]同桑故反去逆流而上曰泝回也行宇加夫又於与支」とあり、『国字の字典』が「遡(さかのほ)って泳(およ)ぐ」の意の国字とする。注文からして「溯」の異体字と考えられ、『中華字海』などになく、和製異体字かも知れないが、反切があることからすると、『新撰字鏡享和本』・『新撰字鏡群書本』共通の祖本からの誤字かも知れない。佚存文字ということも考えられる。
【泳−永+{墨−黒+黒(旧字体)}】
1007
水 15
H41-07
1-87-25
【泳−永+賞】
1008
水 15
『篇目次第』に「ソナフ 无」とある。
【泳−永+質】
1009
水 15
『字鏡集寛元本』に「ノム」、『篇目次第』に「ノム 无」とある。
【泳−永+(而+頁)】
1010
水 15
『玉篇略』に「トタヘ」とある。次項参照
【泳−永+(面+頁)】
1011
水 18
『字鏡鈔』・『字鏡抄』・『字鏡集寛元本』に「トタヘ」、『篇目次第』に「トタヘ 无」とある。前項参照。
【泳−永+鯨】
1012
水 19
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「梅八島勝[泳−永+鯨](さきがけかしまのかちどき)明和7年11月初演」とある。
【泳−永+{集+(配−己)}】
1013
水 19
『歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典』に「大座附[泳−永+{集+(配−己)}]賑凱歌(おおざつき しゅえんのかちどき)明和2年11月初演」とある。

火/(煮-者)部

【燈−登+己】
1014
火 3
『国字の字典』が『諫早碑文』を引き「祀(まつ)る」意の国字とする。
【燈−登+卆】
1015
火 4
『名義抄(観智院本)』に「ヤク オトロフ」とある。
【燈−登+匂】
1016
火 4
『色葉字類抄(永禄八年写二巻本)』に「ハタヽカナリ」、『拾篇目集』に「イヤ」、『法華三大部難字記』に「テラス ヤク ヒカリ」とある。
【燈−登+石】
1018
火 5
u70bb
2-79-64
JIS漢字になく、中国や台湾の漢字規格にあるが、中国本来の漢字ではなく、明治40年頃作られた国字である。笹原宏之著『位相文字の性格と実態』に、小野賢一郎著『陶器大辞典』(1935年出版)などを典拠に「1907年頃にstone wareの訳語「石器」に同形異語の区別のためか技術家が火偏をつけたもので、中国にも輸出された」とある。
【燈−登+本】
1019
火 5
苗字に答[燈−登+本](たほ)がある。『韓國固有漢字研究』に百濟の人名「答[燈−登+本]」と韓国慶尚道の古地名「比自[燈−登+本]」がある。答[燈−登+本]氏は百濟人答[燈−登+本]の子孫であろうか。国字でないと考えられるが、『韓國固有漢字研究』が典拠とする文献は『日本書紀』であり、日本人が百濟の人名及び地名を書き表すために、案出した可能性も否定しきれない。
【燈−登+疋】
1020
火 5
『国字の字典』が『伊京集』を引き「つくろう」意の国字とする。
【燈−登+矢】
1021
火 5
『音訓篇立』に「テル」とある。
【燈−登+西】
1022
火 6
『篇目次第』に「スヽ」とある。「煤(すす)」の意の国字か。
【燈−登+米】
1022a
火 6
苗字に[燈−登+米]田(あかた)がある(『日本苗字大辞典』)。
【燈−登+(吏−口+田)】
1022b
火 7
『和字正俗通』に「モユクツ」とある。
【燈−登+者】
1023
火 8
『音訓篇立』に「ヤク」とある。「焼(や)く」意の国字か。
【燈−登+青】
1024
火 8
『名義抄(観智院本)』に「カハク」とある。
【燈−登+放】
1025
火 8
『音訓篇立』に「イル イリホス」とある。「炒(い)る」意の国字か。
【燈−登+其】
1025a
火 8
『法華三大部難字記』に「スヽ」とある。「煤(すす)」の異体字もしくは誤字か。
【燈−登+重】
1026
火 9
u7144
m19171
【燈−登+面】
1027
火 9
『音訓篇立』に「マツル」、『法華三大部難字記』に「マツシ」とある。
【燈−登+胡】
1028
火 9
u7173
m19261
【燈−登+送】
1029
火 9
『音訓篇立』に「タシカ」とある。「慥」の異体字[情−青+送]のさらに変化したものか。[情−青+送]・[持−寺+送]参照。
【熕】
1030
火 10
63-80
m19321
『国字の字典』が『字源』から「砲熕(ほうこう)は大砲(おおづつ)」と引き国字とする。『漢語大字典』・『中華字海』が清代の『小腆紀年附考』を引き「同[熕−火+舟]」などとする。笹原宏之著『漢和辞典の国字に関する諸問題』に、「『大正漢和大辭典』が漢籍『武備志』などを引用しており、山田俊雄氏『いはゆる國字の一つについての疑ひ』により国字説が明白に誤りであったことが証明されている」とある。漢字であろうが、新しい文字のようである。→『鐵熕鑄鑑』
【熔】
1031
火 10
45-48
m19319
中教出版『書の基本資料1漢字の研究』が「とかす」意の国字とする。漢字そのものであると考えられるが、『康煕字典』にはなく、『中華大字典』には「俗鎔字」とあるが、典拠がない。『漢語大字典』・『中華字海』には解説・用法のみで典拠・異体字情報ともにない。日中いずれで作られた文字にしても新しい文字であることには間違いないようである。
【燈−豆+示】
1032
火 10
『国字の字典』が『黒本本節用集』を引き「はたぬく」意の国字とする。『中華字海』が『敦煌変文集』を典拠に「同燦」とするほか、『唐宋俗字譜 祖堂集之部』にも「燦」の俗字とある。『名義抄』・『字鏡鈔』に「未詳」、『音訓篇立』に「アキラカ」とある。これらは手書きもしくは手書きの翻刻であり、字形が少しずつ異なるが、同字と考えられる範囲内にある。国字ではない。
【燈−登+(尚+攵)】
1033
火 12
『音訓篇立』に「生音 コシキワラ」とある。
【日▽火▽者】
1034
火 12
『国字の字典』が『伊京集』を引き「芥火(あくたび)」の意の国字とする。『大辭典』に「海人が藻芥(あくた)をかき集めて焚く火」とある。
【燈−登+費】
1035
火 12
『音訓篇立』に「テラス」とある。火を使ってあかりを採る意の国字か。
【燈−登+煮】
1036
火 12
『音訓篇立』に「ニル」とある。「煮」の異体字か。
【燈−登+壹】
1036a
火 12
『法華三大部難字記』に「テラス」とある。
【燵】
1037
火 13
63-93
m19504
『運歩色葉集』・『易林本小山板節用集』に「火燵 コタツ」とある。『国字の字典』は『漢字の研究』を引き「炬燵(こたつ)」と使う国字とする。『日本魚名集覧』が『水産寶典』を引いて「燵鯛(ひうちだい)」とする。
【燈−登+(丙△丙△丙)】
1038
火 15
『名義抄(観智院本)』に「カハク」とある。「乾く」意の国字か。
【{燈−登+(寺−寸+隹)}*木】
1038a
火 15
『法華三大部難字記』に「ウハフ」とある。
【燈−登+{応−心+(瞿−隹+安)}】
1039
火 18
『新撰字鏡』に「於縁反炊五穀也可志久又宇牟須」とあり、『国字の字典』が「蒸(うむ)す」意の国字とする。『音訓篇立』に「エイ音 カシク」、『篇目次第』に「エイ反 カシク 无」とある。いずれにも反切もしくは音注がある。「炊(かし)く」意の佚存文字か。
【煮−者+豕】
1040
火 7
『篇目次第』に「シハシ モロ 无」とある。
【煮−者+(牡−土+氏)】
1041
火 8
『篇目次第』に「タル 无」とある。
【煮−者+炳】
1042
火 9
『篇目次第』に「ウシヲ 无」とある。
【煮−者+{歩+(刊−干)}】
1043
火 10
『篇目次第』に「ケハシ 无」とある。
【煮−者+〔(圦−入)+{隊−(院−完)}〕】
1044
火 12
『篇目次第』に「クホ 无」とある。
【煮−者+(圦−入+前)】
1045
火 12

爪部

【爪/周】
1046
爪 8
『和字正俗通』に「カナクル」とある。

牙部

【牙+牙】
1047
牙 4
『篇目次第』に「タカフ チカフ 无」とある。『中華字海』が『字彙補』を典拠に「音牙義未詳」とする。国字ではない。JISの字形は5画に作るが、JISは字形を規定しておらず、『篇目次第』・『中華字海』及び本辞典が部首を準じた『大漢語林』も4画に作る。

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大原 望<n-oohara@mue.biglobe.ne.jp> Copyright (C) Nozomu Oohara,1998-2000