ツーリングレポート
京柱峠奮闘記
高知県物部村大栃をベースに、
京柱峠と西熊別府林道を周回する二つのコースを走ることにした。
別府峡谷はこの季節、紅葉で賑わう名所。
そのため西熊別府林道は交通規制があるので要注意。
■11月3日(金)京柱峠
大栃の永瀬ダム湖に架かる赤い橋のたもとに、
「保健センター・奥ものべふれあいセンター」がある。
その裏手へ少し下った湖畔に大栃公園があるので、ここに車をデポする。
7時00分出発。
上韮生川に沿って1〜1.5車線の道を行く。
影の集落を過ぎたところで、斜面崩壊の工事中のため対岸を迂回する。
五王堂の手前で西熊方面との分岐。下る方の道へ進む。
この辺り、下番、中番、奥番、番のつく地名ばかり。
わずかながら田圃の広がるのどかな風景。
小さな橋を渡ると思わずまっすぐ行きたくなる道があるが左へ、笹川に沿う。
道も狭くなり、笹温泉を過ぎた辺りから徐々に勾配もきつくなる。
明賀の集落にコテージが数軒。
その脇を過ぎたところで橋を渡り、右にカーブしてゆくと道はダートに変わる。笹谷林道だ。
荒れは少なく、まずまずのペースで走れる。
高度を増すにつれ展望がひらけ、笹越から矢筈峠にかけての稜線が目の前に現れる。
10時10分、矢筈峠(標高1250m)到着。
ハイカーたちで結構賑わっている。「元気いいねぇ」と声を掛けられる。
峠の向こうは徳島県。高知県側と違ってかなり荒れている。
折からの寒波と北斜面のため、風が強く、冷たい。
ちらほら紅葉している木々を眺めながら、そろりそろりと下って行く。
谷道川沿いまでくるとダートの荒れもましになり、傾斜も緩くなる。
落葉の上をサクサクと気持ち良く走っていると突然、舗装道に出る。国道439号線だ。
国道といっても1.5車線の狭い道。
時折降りてくるオフロードのバイクに気を付けながら、じりじり上って行く。
道は大きく迂回して、ひとつ谷越しに、馬の背状の京柱峠が見えてくる。
やっとの思いで、同じ目の高さになるまで上り詰めると、最後は下り気味に峠に滑り込む。
12時40分、京柱峠。(標高1120m)
「京柱峠」と書かれた立派な看板も写真で見たまま。
東西に視界がひらけ、思った通りのすばらしい峠だ。
ハイカーのためか、湧き水が設けられている。
さっそく、チキンラーメンで昼飯にする。
峠の記念撮影をと、ファインダーを覗いていると、何やら黒い物体が・・・
「キィィーン」
まるで映画の1シーンのように、真正面からジェット機が突っ込んでくる。
頭の上をかすめる。しばし呆然・・・。
この辺り、前々から米軍の低空飛行で問題になっているのだ。
13時20分。
さて、これからいったん久生野の集落まで降り、
楮佐古小檜曽林道の峠越えで大栃に帰る予定。
標高差900m、私の足では2時間以上はかかるだろう。
登れないことはないが、下りは日陰になるし、
それにこの寒さはもういやだ。
峠の案内図にはここから標高1000m付近をトラバースして、
楮佐古小檜曽林道につながる林道があるようだが、通れるかどうかわからない。
あれこれ迷った末、結局このまま下って国道32号線経由で土佐山田まで出ることにした。
最悪、大栃までバスで帰れるだろう。
京柱峠を一気に下り、国道32号線に出る。
休日のせいか、交通量も少なく走りやすい。
大豊トンネル手前の道の駅で休憩。
トンネルは旧道で迂回し根曳峠からは、土佐山田に抜ける山道に入る。
17時05分、土佐山田町。
とりあえず、バスの時刻表を確認。所持金が乏しいので、
距離を稼ぐため交通量の多い国道195号線を大栃にむけて走る。
紅葉帰りだろうか、香北町境まで停滞している。
日没。ライトをつける。
途中のバス停でバスを待つがなかなか来ない。仕方なくもうひとっ走り。
美良布に待合室付きの立派なバス停があったので、ここに自転車を置いてバスに乗る。
18時20分、大栃に無事到着。
急いで車で自転車を回収に戻る。
スーパーで明日の食料を補給、別府狭温泉へ向かい、
温泉極楽昇天気分を味わう。
■11月4日(土)西熊別府林道
2輪マップの1ページ目をペラッとめくったところに、
1枚の写真がある。
前々から一度行ってみたいと思っていた。
そもそも今回のツーリングは、
その「写真の風景」を探しに行くことが目的。
6時30分起床。
車中泊は寒いと思ったが、そんなことは気にならないほど、夕べはぐっすり眠た。
顔を洗い、コーヒーを沸かす。今日もいい天気だ。
7時30分、別府狭温泉を出発。
冷気のたまった国道195号線を、まずは大栃に向けて走る。
トンネルに入ると暖かい、新発見。
おおむね下りで快走。女子高生が自転車で家を出る。
そうか今日は土曜日か。
8時15分、走り始めて20km、大栃到着。
役場前の通りを抜け、昨日走った道を行く。
五王堂手前の分岐を今度は右へ、すぐに集落、店もある。
少し下って橋を渡ると、ゆるやかに上りが続く。
昨日の疲れで足が思うように動かない。
スローペースでペダルを回し続々と追い越すRV車を見送る。
久保沼井の集落に思いもよらず自販機があったのにうれしくなる。
とりあえず缶コーヒーを買う。
久保影にも酒屋らしき店の前に自販機があったが、水不足とやらで稼働させていなかった。
9時55分、峡谷に架かる小橋で休憩。さっき買ったネッスルを飲む。
昨日と違って暖かい、空も、雲の形も違う。
幾分体力は回復しただろうか、サドルにまたがる。
下方から聞こえるせせらぎを、右に左に変えながら峡谷の道をゆっくり上がって行く。
やがて前方に赤いのぼりが木立の間からチラチラ見えてきた。西熊茶屋だ。
シーズン中のみの営業、自販機などはない。
これより白髪山の斜面をつづら折りで上っていく。
標高1000m付近から、天狗塚に連なる山々の雄大な風景が広がる。
道ばたの原っぱで休憩、眺めよし。
一段上がると展望所があった。ここもどこか(2輪マップ)で見た風景である。
これより尾根をまわって南斜面に出る。
ポカポカと昨日とは、うって変わった小春日和の中、
レーパンとTシャツ一枚で、「クニリ、クニリ」とペダルを回す。
あの写真の風景はまだ来ない。
ぐるっとヘアピンカーブを曲がり、13時20分、やっと峠にたどり着く。
ここで舗装は切れている。
「ああーっ」
振り返ると白髪山が目の前に迫る。そしてあの写真の風景。
思ったより近くに白髪山はあった。
道は舗装され、すぐ下には広い駐車場があり、
あの写真で見た風情は薄れかかっているが、
「やっとここまで来た」って感じで感無量だ。
ここは白髪山の登山口になっていて、駐車場内にトイレ・水場もある。
すでに多くのハイカーがやってきていた。
さっそく、暖かい日差しの中、昼飯はやっぱりチキンラーメン。
14時20分、下山。
峠の東側は深い谷、ダートの道が遥か下方へ続いている。
路面の荒れも少なく快適にダウンヒル。
延々と、ダートもここまで長いと飽きてくる。
時折、対向車がやって来る。
「一方通行じゃないのか?」と文句言っても仕方ない。
小橋を渡り、谷底に入る。
傾斜も緩くなり周りの景色を楽しみながらゆっくり下って行く。
今年は少雨のためか紅葉はいまいち、枯れ木が目立つ。
素堀のトンネルを抜け、歩行者が現れたと思ったら、いきなり別府狭茶屋に出る。
これより舗装。すぐに国道に合流し、500mほど走れば別府狭温泉に到着する。
16時00分。再び極楽気分を味わい、ほてった体で帰路に就く。
3日
■距離 110.5km
■時間 6:53:18(NET)
■Ave. 16.0km/h
■Max. 46.3km/h
■メモ 京柱峠から楮佐古小檜曽林道にトラバースする林道は通じている。
別府狭温泉入浴料 412円(営業時間 7:30〜21:30) JRバス 560円
4日
■距離 68.1km
■時間 4:59:30(NET)
■Ave. 13.6km
■Max. ?km/h
■メモ 西熊側全線舗装、峠を境に別府峡側はダート。
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