ツーリングレポート
日本列島お気楽ツーリング日記
−関西2・中国2編−
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関西2・中国2
中途半端に若い番号の国道は、狭くていかん。
路肩のない国道27号線を今日も西進。
準備が整い、あとは「お客を待つだけ」って感じの、
海水浴場が連なる若狭路を行く。
110■7月5日(木)晴れのち雨
高浜町から峠を越えて京都府へ。
舞鶴市街に入り、昔ながらの狭苦しい町並みを抜けて行く。
新旧混在の商店街には古い民家も健在で、趣があっていい。
赤煉瓦の倉庫と海上自衛隊が派手派手しい港の前を通り、
小さな峠を越えれば西舞鶴。
こちらは広々した土地に直線道路が走り、大型店が並んでいる。
4日連続の真夏日。
慣れというか、諦めの境地というか、
今日も大粒の汗をポタポタ落としながら走る。
明日から梅雨空に戻るらしい。
雨はイヤだが、こうも日照りがキツイと雨が恋しくなる。
16時過ぎに宮津市街に入る。今日はここで終えるつもりだ。
ショッピングセンターで一息ついて、天橋立に向かう。
入口の回旋橋がちょうど開いたところ。
「おー」
見事な舵さばきで、土砂運搬船がすり抜けて行った。
天橋立は地元の人にとっては単なる生活道という感じ。
散歩する人、買物帰りの主婦、学校帰りの女子高生らが、
ごく普通に通り過ぎて行く。
浜辺で海水浴を楽しむ人たちを横目に見ながら、
美しく手入れされた松林の中を通り過ぎ、
今夜の宿の天橋立YHに向かう。
(走行距離78km)
111■7月6日(金)曇り時々雨
夕べの激しい雷雨と共に、再び梅雨空に戻る。
小雨が降ったり止んだり、パッとしない天気の中、YHを出発。
内陸部の国道で先を急ぐことにする。
丹後半島をパスしてしまって丹後に来た意味がないが、
残す日程が押しているため、止む終えない。
丹後ちりめんの機織音が、あちこちから聞こえる町筋を抜け、
国道312号、178号線を、大きな峠を越えて進む。
豊岡町を経由して、香住町でやっと日本海に出るが、
雨も本格的に降り出してきた。
「もう、濡れてもいいわ」
JR佐津駅でしばらく雨宿りしていたが、出て行く。
汗を掻いても、雨が流してくれて気持ちいい。
山あり海ありの但馬の道に、厳しさを感じながら、
そびえる余部鉄橋をくぐってゆく。
16時半。どうにか浜坂町にたどり着き、
諸寄YHに電話を入れる。
(走行距離107km)
112■7月7日(土)晴れ
雨は上がって清々しい朝、今日は涼しくなりそうだ。
「鳥取市を過ぎるまではキツイよ」
とYHの主人が言っていた通り、
いきなり県境を越える激坂が立ちはだかる。
この坂で半日分の仕事をし終えた感じである。
その後も大小の峠越えを繰り返し、
若狭から続いた険しい道をやっと抜け、鳥取市街に入る。
これより快適な国道9号線をひたすら走る。
この週末から夏休みに入ったのか、
キャンピング装備のライダー達をよく目にする。
今日もただただ走るのみ、追い風に乗って西へ西へ向かう。
残念ながら雲に隠れて、大山の山容は見えないが、
やがて前方に島根半島と弓が浜、皆生温泉の町並みが見え始め、
米子市街へと入って行く。
米子はホテルの激戦地、安いBHも多い。
(走行距離126km)
113■7月8日(日)晴れ
「今日は早出しよう」と思っていたが8時半。
やはり宿に泊まると遅くなる。
「あれ?」
ペダルに足をかけたら、トゥクリップが外れている。
付けなおして、ついでにチェーンに注油、サドルを3mm上げる。
米子から松江まで、追い風のせいもあってノンストップで走る。
松江市街をかすめて過ぎれば、右手にパア〜っと宍道湖が広がる。
湖面を渡ってくる風が心地良いが、向きは変わって前から吹く。
向かい風にヒイコラ言いながら、出雲市に着いたのが13時半。
「こりゃ無理だわ」
今日は浜田市手前の、石見海岸キャンプ場まで行く算用をしていたが、
甘い考えだったことに気づく。
あっさり諦めて、大田市辺りに軌道修正。
その後はコンビニ寄ったり、本屋に寄ったり、のんびり走る。
出雲平野を過ぎて日本海寄りの道に出ると、多少アップダウンが現れる。
ここ数日、少し無理して走っているので力が入らない。
「こりゃ、あと2日では着かんな・・・」
ゴールの下関まで260kmの表示を見てうなだれる。
「洗濯して、鉄腕ダッシュでも見るべか」
大田市のBHに今日も宿を取る。
(走行距離99km)
114■7月9日(月)晴れ
7時、携帯電話のアラームが鳴って飛び起きる。
いつもは5時頃、自然と目が覚めるのに、
やはり疲れが貯まっているのか。
それとも宿に連泊して、生活パターンが日常に戻ったのか・・・
ツーリングを始めた頃は、毎朝早くから走り出していたのに、
あの頃が懐かしい。
大きな峠を長いトンネルで越えて、仁摩町に下る。
昨日頑張れていたら、ここの城福寺YHに泊まれていただろう。
コンビニの前を通りかかると、同業者が自転車をいじっている。
「おや?」
前からも一人走ってくる。
どうやらツーリングシーズン突入のようである。
なるべく距離を伸ばそうと、休憩を挟むのを控えて走るが、
この暑さとアップダウンには太刀打ちできず、いつものペース。
20km走るのがやっととなり、最初の休憩からアイスクリームを食べる始末。
リポビタンDを飲み、気合いを入れてスタートする。
浜田市街を抜け、三隅町内を過ぎ、益田市街に入る。
「ん?違うぞ、この道」
益田で国道191号線にスイッチすべきを、
そのまま9号線に進んでしまい3kmの無駄足。Uターンする。
「ああ、疲れるなあ〜」
ショッピングセンターに入って、ぐったり休む。
「さてと」
時刻は17時、ちょうど100km走ったところ。
今夜も宿に泊まるなら、この町で切り上げるところだが、
もう少し走って県境を越えておきたい。
峠のトンネルに差し掛かかる所で、前から同業者がやってきた。
「すんませーん」
この先の道の駅が、寝床に使えそうか尋ねてみる。
「いいバス停があったよ」
と教えてくれる。
峠を下って18時半、道の駅「田万川」に着く。
近くに温泉があり、その隣はキャンプ場らしい。料金も安い。
「ラッキー!」
と思ったが、残念ながら温泉は月曜日が定休日。
こんな時間からキャンプ場を利用しても仕方ない。
道の駅裏の小さな公園が、今宵の寝床になる。
明日、下関に着けるだろうか・・・
「今夜が最後の夜になるかもしれんな」
すっかり汚れたテントの中で、この旅を名残惜しむ。
(走行距離125km)
115■7月10日(火)晴れ
月がまだ明るい5時半、日の出前から走り出す。
冷んやりした空気が気持ちいいが、
いきなり始まる上り坂に汗が噴き出す。
「北長門コバルトライン」と呼ばれる美しい海岸線を走り、
阿武町の道の駅で小休止、萩市街に入る。
とりあえず城下町横丁をちらっと見学、
通学の自転車に混じって町中を抜けて行く。
美しい流れの橋本川(阿武川)を渡ると、
すぐに鎖峠への上りが始まる。
「こんな峠が残ってたんかあ!」
標高300m足らずなので甘く見ていたが、
国道のわりには急な傾斜に、ヒイヒイあえいで上る。
峠を一気に下って長門市へ。
コンビニで休みつつ、小さな峠を繰り返し進み、
やがて進路を南に変えて海沿いの道に出る。
向かい風にペダルが回らず、先に急ぎたい気持ちだけが空回りする。
バテないように体力を温存しながら漕ぎ進み、
やっとのことで下関市に入る。
長丁場だった今日一日。
そして2月にスタートしたこの旅も、もうすぐ終わる。
17時20分、関門海峡トンネル人道口に到着して、
4ヶ月前に残した轍がここで繋がる。
「やったぞ!」
と達成感のようなものが欲しいのだが、
なぜかそんな気分は沸いてこず、
早くフェリーに乗って「風呂入りてえ!」これが実感であった。
19時10分新門司港発、
オーシャン東九フェリーで帰途につく。
(走行距離169km)

116■7月11日(水)晴れ
舳先に見なれた街並みが近づいてくる。
徳島港に下船して、自宅まで約18kmのラストラン。
長かったようで短かった「日本列島お気楽ツーリング」
ひたすら走っただけの、駆け足な旅に終わったけど、
また機会があれば、今度はゆっくりじっくり周ってみたい。
10時55分、帰着。総走行距離9571km
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