ツーリングレポート
日本列島お気楽ツーリング日記
−中部編−
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東北2>
中部2>
関西2・中国2
ツーリングマップルが中部版に変わり、
お気楽ツーリングも中部編に入った。
ちなみにこの区分けはマップルに従っているだけで、
特に意味はない。
35■3月28日(水)晴れのち曇り
ガスカートリッジを買うため、豊橋に寄ってから静岡県へと進む。
10時過ぎにお目当ての店に到着。
再々買わなくていいように、大きいサイズにしたのが失敗か?
バッグに収まり切らんではないか。
旅を続けているとゴゾゴゾ荷物も増えてくる。
さて、幾分重くなったペダリングで国道1号線を行く。
交通量は多いが流れがよく、路肩が広いので案外走りやすい。
やがて静岡県に入り、浜名湖に差し掛かる。
自歩道専用の橋にはベンチが設けられていて、
休憩するのにちょうどいい。
次々やってくる新幹線を見て喜んでいると、
次第に雲行きが怪しくなってきた。
朝、寄り道したせいか、走る気がせず、
浜松辺りで風呂でも入ろうと、とりあえず浜松市街に急ぐが、
銭湯を探して走り回るのも億劫になり、長崎屋でぶらぶらする。
まだ雨は降りそうにないので、
寝床を求めて天竜川河口近くの竜洋海浜公園に向かう。
「どうせ何もない公園だろう」
明日は雨らしいし、動けなくなるといけないので、
2日分の食料を買い込んで行く。
「おやまあ〜」着いてビックリ。
オートキャンプ場を備えた立派な公園である。
しかもレストハウスに温泉があり、料金も350円と銭湯並。
うれしい誤算で風呂にも入れて、
今日はどれほども走ってないが良しとしよう。
(走行距離73km)
36■3月29日(木)雨
朝、起きたときは晴れ間が覗いていたが、じきに曇って雨になる。
公園の運動場でサッカーの練習試合があるらしく、
地元高校サッカー部員が来て準備を始めた。
さすがはジュビロ磐田のお膝元、皆熱心である。
「雨の中大変やなあ〜」
と思っていたら、雨宿りしていた場所が占拠され、
外に追い出されてしまった。
レストハウスで1日過ごせばいい、と考えていたが、
なんと今日は定休日。
当てが外れて、東屋暮らしを余儀なくされる。
天気予報では昼から曇りと言っていたが、一向に止む気配はなく、
何もできないまま、冷たい雨は夜まで降り続いた。
(走行距離0km)
37■3月30日(金)晴れ
低気圧が東に抜け、強い西風が吹く。
「待ってました!」
とばかり東に向けて走り出す。
浜松からどこまでだったろうか、
たしか日本一長い自転車道が遠州灘に沿っているハズだ。
ひとまず国道150号線に出て、コンビニで腹ごしらえする。
「太平洋岸自転車道」は砂丘の中を一直線に突っ切る爽快な道。
所々で防風林の松のトンネルを抜けてゆくのも、変化があって楽しい。
ただ進むにつれ砂に埋もれ、とうとう浜岡町で国道に回避する。
強烈な追い風が自転車を運んでくれるので、
昨日動けなかった分、今日は行ける所まで行く。
御前崎灯台を回り込み、北に向きを変え、
駿河湾越しに富士山が見えるかな?
と期待していたが、雲に隠れて分からない。
吉田町に入る頃、雲間から徐々に裾野が見え始め、
真正面に雄大な姿を現す。
「やっとここまで来たか」
自分の足で富士山を見に来るのが夢でもあった。
焼津市街から大崩海岸経由で静岡市に入り、
通称「いちごライン」で清水市に向かう。
道路脇には、特産「久能の石垣いちご」の直売所が並び、
皆熱心に客引きをしている。
清水市街を抜けて国道1号線に合流。
これより国道バイパスは自動車専用道になっているが、
ツーリングマップルは関東版に移ってこの先は分からない。
適当に旧国道を進み富士市に入る。
沼津市まで行きたかったが時刻はもう17時、今日はここで切り上げる。
いつものように本屋で町の情報を仕入れ、マップル関東版も購入。
急いで買った中部版は、実質2日使っただけでご用済みとなる。
赤く染まり駆けた富士山を間近に見ながら銭湯に向かう。
銭湯の名はもちろん富士見湯である。
(走行距離148km)
38■3月31日(土)雨
人が寝ている傍らで、
ホームレスな高校生が夜通し騒ぎまくり、一睡もできなかった。
キャンプ場なら怒鳴るところだが、ここは公園、
何しようが(一応)自由である。
夜が明けてホームレスの勢いも衰え、やっと静かになる。
まるで冬の空。
雪が降るときの独特な雰囲気が漂っている。
走り始めてすぐ雨が降り出し、セブンイレブンに逃げ込み雨宿りする。
昼まで様子を見るが状況は変わらず、
このまま富士市に留まるか、沼津まで移動するか思案する。
「明〜日がある♪」
が最近の口癖になっていたが、
こうも雨が続いて足止めを喰らうと、さすがに不安になってくる。
結局、沼津まで走るが、レインウェアを濡らしただけ。
冷たい雨に体が冷え切り、
寝ていないことも相まって今日はダウン。
BHでケアする。
(走行距離21km)
39■4月1日(日)晴れ
今日から4月。
途中、中断はあったものの、ツーリングを始めて約1ヶ月半。
今日で走行距離は3000kmを越えるが、遅いペースである。
早く北上して北海道に渡りたいが、まだまだ向こうは寒いだろうし・・・
これが、だらだらペースの原因にもなっている。
さて、いつの間にか追いつき追い越された桜前線。
桜咲く伊豆半島に入って行く。
雲ひとつない晴天。
日曜日で絶好の行楽日和とあってか、既に車の長い列が続いている。
とりわけバイクが多いこと、
さすがライダー天国の伊豆半島である。
国道を離れ県道17号線で海岸沿いに走る。
頭が雲に隠れているのが残念だが、海の向こうに雄大な富士山。
箱根のお山は、昨日の寒さで雪化粧している。
バイク、バイク、バイク、バイク、バイク・・・
気持ちよさそうにバイク集団が走り去って行く。
こちらはチンタラと坂を登る。
出発が遅かったので、とっくに昼は回っているが、
富士山を写真に収めようと、頭の雲が切れるのを気長に待つ。
一つ峠を越えたところでパンクして、さらに余計な時間を喰う。
今日はどこまで行けるやら・・・。
16時過ぎに土肥町に入る。
目当てにしていた公園に行くが、キャンプ禁止区域の看板が立っている。
禁止期間は夏場だけのようであるが、イマイチ気になるので、
公営キャンプ場がある次の町に行ってみることにする。
10km先だが、日没までには着けるだろう。
行くとここも「キャンプ禁止」のデカイ看板が・・・
仕方なく、町中に小さな公園を探してテントを張る。
海水浴場らしきここも禁止区域だが、
「夏場だけ」というのを信じよう。
どうやら伊豆半島の野宿にめぼしい場所は、
県の条例で全てキャンプ禁止区域になっている感じだ。
「まいったなあ」
寝床探しに苦労しそうだ。
(走行距離70km)
40■4月2日(月)晴れのち雨
小さな村なのに国道沿いにサークルKがある。
何か情報がないかと、"るるぶ伊豆"を立ち読みしてみる。
朝早くから出勤途中の客が絶えない。
しかし今日は月曜日。
昨日と違って、すこぶる静かな伊豆路を行く。
風光明媚な海岸線と、民宿が軒を連ねる堂ヶ島を過ぎ、松崎町に入る。
郵便局に用事があるのだが、
開くまでまだ30分あるので、近くの薬局に行く。
野外生活が続いているせいか、はたまた栄養が乏しいのか、
指先の荒れがひどく、裂けて痛い。
自然治癒にまかせていたが、一向に直らないので、
尿素20%入りハンドクリームを買う。
郵便局でお荷物になったツーリングマップル3冊(結構重い)
を自宅に送り、ついでに現金も引き出す。
「ああ残額が・・・」
旅の資金がどんどん減ってゆく。

松崎町から先は強烈なアップダウンが続く。
断崖絶壁の海岸は男性的で美しいのだが、
その地形を乗り越えて行かなければならない。
このアップダウンとワインディングが、
ライダー達にはたまらなく嬉しいのだろうが、
ちゃりだーには地獄である。
南伊豆を走るこの道。
「マーガレットライン」などとカワイイ名前が付いているが、
「人をなめるのもいい加減にしろ!」
と言いたくなる。
休憩するたびに、ハンドクリームをせっせと塗りながら、
やがて石廊崎に到着。
自転車を置いて灯台まで歩いて戻ってくると、
またパンクしているのに気づく。今度は後輪である。
昨日と同じ原因不明のパンクで腑に落ちないが、
とりあえず修理して下田に急ぐ。
下田駅前は賑やかで観光客がいっぱい。
意外と若い男女の姿が目立つ。
時間があるので温泉に入りたいが、どこも入浴料が高いので銭湯に行く。
銭湯といっても、いちおう天然温泉のようである。
サッパリした後、汗を掻かないようジワジワ走り、
適当なバス停小屋を探す。
今日は暖かいので寝袋ひとつで十分だ。
伊豆白浜を適所と決めたところで、突然雨が降り出す。
「やっぱりテントか?」
場所を変えてテントを張っていると、海岸で犬の散歩をしていた人が
「ここ、よく自転車の人が使っているよ」
と、いい場所を教えてくれた。
ここ○○室は、確かに雨風を凌げる最適な寝床である。
お言葉に甘えて使わせてもらおう。
それにしてもよく降る雨、次第に風も強まってきた。
明日は大丈夫だろうか。
(走行距離76km)
41■4月3日(火)晴れ
「最適な寝床」は見回りが来ると一応マズイので、早々に引き上げる。
天気はどうやら心配なさそうだ。
下田から東側は有名な温泉地が点在する、伊豆のメイン街道となる。
昨夜からの強い風は南風、少しは楽に走れるだろうか。
濡れた路面に反射する朝日が目に眩しい。
相変わらずの「下るために上る」ようなアップダウンに苦戦するも、
前進あるのみ。今日中に伊豆半島を抜け出したい。
熱川温泉を過ぎ、伊豆高原にひたすら続く長い坂を上り切り、
「やれやれ」と思ったら、すぐ伊東市街に下る。
ここまで来ると交通量も増え、走りづらくなってくる。
初島を見ながら険しい海岸線を進み、やっと熱海に到着。
公園のベンチで、夕べの雨で湿った寝袋を干しながら休憩する。
熱海を出れば神奈川県だ。
真鶴岬をまたぐ山道をふんばって越え小田原へ入り、
伊豆の美しさと厳しさを、身を持って知らされた3日間が終わる。
小田原城に立寄った後、とりあえず国道1号線を東に進む。
スーパー銭湯の看板を見かけたので釣られて行ってみる。
入浴料530円はそう高くないし、営業時間は午前2時までとある。
「こりゃゆっくりできるな」
携帯関係の充電もしたかったので迷わず入る。
寝床は決まっていないが、ま、どうにかなるだろう。
3時間ほど居て、外に出ようとしたらまた雨が降っている。
「うっそー!」
それも昨日と違って冷たい雨、出て行く気力を無くす。
「今夜どうしよう・・・」
今から寝場所など探しに行けない。
道路を挟んで向こうにデニーズが見える。
「お、あれにするか」
銭湯が終了した後、デニーズに移って夜を明かすことにする。
(走行距離99km)
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