ツーリングレポート
日本列島お気楽ツーリング日記
−東北編−
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関西2・中国2
朝からしとしと降る雨。
小雨だから大丈夫だろうとカッパも着ず、10時にBHを出発する。
5km先にジャスコがあるから、とりあえずそこまで行って雨宿りしよう。
51■4月25日(水)雨のち晴れ
トラックの水しぶきを浴びながら、国道4号線を北上する。
こういうときの5kmは長い、走れど走れど着かない。
昨日洗濯した服もビショビショになってしまった。
昼過ぎに雨は上がり福島市を目指して走り出す。
福島県は会津通り、中通り、浜通り、
の3つの地方に分かれるらしく、今走っているのは中通り。
両サイドに山並みが見えて、文字通り真ん中の盆地部を貫いて行く感じだ。
いかにも幹線道路らしい立派な国道は、流れも速く、
特に二本松市を過ぎてから道端に店もなく、否応にも走らされる。
途中にある道の駅が唯一の休憩場所か?と思って走るが、
「なんじゃい!ここは」
道路の向こう側で入れんではないか。
中央分離帯があるから横切ろうにも横切れない。
左手に吾妻山を見ながら、こんなに標高があったのか?
と思うほどの下り坂を急降下して福島市街に入って行く。
やっと見つけたコンビニで大休止。
レジの女の子が地元のおじさんと話している言葉訛りを聞いて、
「ああ、東北に来たんだ」
と実感する。
「ぞぞっ」
冷たい風に身震いして走り出すが、休みすぎて力が入らない。
午後4時を回って寝場所を探しながら進むが見当らず、
県境の峠まで来てしまった。
気温表示が8℃と出ている。どうりで寒いわけだ。
結局、福島県は素通りするように抜け、
宮城県に入って最初の町、白石市に着く。
スーパーで買い出しをしていたら、外はもう真っ暗。
すぐ裏手の白石城公園に花見の提灯の帯が灯っている。
その明かりに導かれるように入ってゆく。
(走行距離83km)
52■4月26日(木)晴れ
昨日は日が暮れていたので気づかなかったが、
テントの外に出ると、散りかけの桜の向こうに、
雪を戴いた蔵王山が朝日に輝いていて感動する。
結露したテントを乾かしている間、
しばらくベンチに腰掛けぼーっとする。
相変わらず朝の始動は遅い。
走り始めて6kmほどで早々にコンビニに立ち寄る。
そんなペースで雄大な蔵王山を見ながら白石川に沿って走り、
岩沼市へ出て、仙台に続くゴミゴミした通りを進む。
予定では仙台市内でゆっくり1泊するつもりだったが、
やはり市街部は敬遠して、塩釜方面に抜ける道を選ぶ。
混み入った塩釜の港町を抜けると、久しぶりの海と対面して松島に入る。
名の通り、松を乗せた小島が現れ
「これが松島かあ」
と思って走っていると、すぐ土産物屋が並ぶ宿泊街に入り、
景観はそこで終わってしまった。
整備された松島海岸公園は当然キャンプ禁止区域。
目星を付けていた隣町の奥松島公園に向かう。
ただっ広い公園で何も無いが、
下手なキャンプ場よりずっと居心地が良さそう、
キャンプ禁止の表示がないことを確認して入場する。
まだ日が高いので洗濯して、
風呂代わりに体をタオルで拭いてサッパリ。
ひばりの鳴き声を聞きながら、のんびり夕暮れまで過ごす。
こういう場所では、暗くなるまでテントの設営はしないことにしているが、
今日は風が強くて、設営場所が決まらないまま日没を迎えてしまう。
夜中になると風はピタリとおさまり、頭上に満天の星空が広がっていた。
(走行距離87km)
53■4月27日(金)晴れ
公園内にパークゴルフ場があり、
5時頃から管理の人がコース整備に来て、目が覚める。
旅を始めた頃は朝5時など真っ暗だったのに、
今はもう太陽が顔を出し始める時間になっている。
気にせず二度寝して、テント内が暖まったところで起きあがる。
先ずは近くの「大高森」なる山に登りに行く。
松島を見下ろす4大展望所の中で一番の場所らしい。
朝の初っ端から、急な登山道を歩き汗を掻いたあと、
いよいよ三陸海岸に向けて走り出す。
石巻市街からは、女川町を経由する国道398号線に進む。
本来の日本一周なら、牡鹿半島も周るべきなのだろうが、
ここは避けて直接、女川に向かう。
半島へ行かないのなら、わざわざ遠回りになるこの道を選ばず、
国道45号線で志津川町に向かえばいいものを、
海沿いに進みたい、という中途半端な気持ちで来てしまった。
これが災いか、早速、三陸道の洗礼を受けることになる。
覚悟はしていたが、いきなりのアップダウンに四苦八苦。
大幅に時間を喰ってしまう。
今日は歌津のキャンプ場まで行きたかったが、
志津川までで精一杯となる。
今夜の寝床は町の真ん中にある公園に即決めする。
適所とは言えないが、他を当たる元気はない。
食事もコンビニ弁当で簡単に済ませる。
(走行距離100km)
54■4月28日(土)晴れ
すっかり寝坊して、起きたのが7時前。
既に公園の世話をしているご老人が掃除をしていた。
「おはようございます・・・」
何か言われるかな?と思ったが、
ここで野宿している人は時々見かけるとのこと。
とがめられることなく、そのまま会話がはずむ。
話の中で、気仙沼の大島に渡ることを勧めてくれた。
「わしゃこの海で生まれて育ったが、あそこの眺めは最高じゃ」
亀山という山の頂上からの眺めは三陸一という。
地元の人が絶賛するくらいだから間違いないだろう。
今日は陸前高田までしか行かないつもりなので、十分余裕はある。
気が向いたら大島に渡ってみよう。
志津川の町を出て、その気仙沼に向かう。
アップダウンはあっても2桁国道の45号線、
昨日ほどの勾配はなく、まずまずのペースで走ってゆける。
暑いくらいの陽気でTシャツ1枚、短パンツも欲しいくらいだ。
そういえば今日からゴールデンウィークが始まる。
三陸に観光に来る人は多いのだろうか。
同業者も見かけるだろうか。
気仙沼のフェリー乗り場にとりあえず行ってみるが、
船賃と山に上がるロープウェイの料金を見て断念する。
風情ある気仙沼の町並みを出て再び国道へ、
ほどなく県境を越えて岩手県に入る。
これぞ"日本の風景"と思える放牧的な風景の中を走り、
陸前高田市の道の駅「高田松原」に着く。
隣りに、県立野外活動センターがあったので、
キャンプ場の利用ができないか尋ねてみたが、
やはり「一般人には使わせない」とあっさり断られる。
年間どれだけの利用があるのか知らないが、もったいない施設である。
まだ14時過ぎ。
道の駅でゆっくり日記でも打ち込むつもりだったが、
建物が改装中で中に入れず、日没まで東屋で過ごす。
すぐ近くにYHがあるので、そこに泊まってもいいかな?
とも考えたが、天気が良い日はスターライトホテルに限る。
駐車場で寝泊まりする県外ナンバーの車の多さに、
GWになったことを感じながら、
少し離れた小さな公園にテントを広げる。
(走行距離66km)
55■4月29日(日)晴れ
テントの中が暑くてたまらなくなり外に出る。今日はすこぶる暑い。
いつもはTシャツの上に、薄手のフリースシャツを着ているのだが、
最初からTシャツ1枚で走る。
陸前高田を出てすぐに、大船渡市に越える峠への登りが始まる。
今日は国道45号線をひたすら北上、
峠越えが連続する正念場の一日になる。
いきなり登坂車線が現れて、長い坂道が続くことを教えてくれる。
朝の出だし早々、汗が吹き出る酷な登り。
登坂車線はとうとう頂上まで続いていた。
峠から大船渡湾を見下ろして一気に下り、
「新沼謙治の故郷」と大きく書かれた看板に迎えられ、市街地に入る。
次の峠は標高320mあまり。
地図にはバイパスのような道が載っており、
長いトンネルで貫かれているので、内心ホッとしていたが、
行けばこの道は自動車専用道、やむなく峠に向かってじりじり上る。
峠の楽しみは知っているつもりなので、
苦しいながらも、意味無く続くアップダウンより頑張れる。
その後もいくつも峠を越え、
岬を跨ぐたびに広がる入り江を見て進む。
海は見えるものの山中の道。
集落から一段高い所を通っているので、腹ごしらえしたくても店がない。
やっと現れたヤマザキショップでパンとコーヒーを買う。
袋に入れなくてもいいので
「そのままでいいです」
と言うと、店のおばちゃんに
「関西から?」
と聞かれた。(徳島弁は関西弁に近い)
標準語で言ったつもりだが、
イントネーションの違いって土地が変われば分かるものだな、と実感する。
三陸のリアス地形をどっぷり堪能し、最後はバテバテ、汗だくで走る。
「今日は絶対風呂に入るぞ!」
山田町の山田温泉「浜の湯」に急ぐ。
(走行距離86km)
56■4月30日(月)曇り
夕べは国道下にある船越公園の東屋にテントを張って寝た。
外に出ると周囲の山が霧のような雲に覆われている。
それにしても寒い。昨日の暑さが嘘のようだ。
「一体この天気は何ぞや」
これだけ寒暖の差があると体調を崩してしまう。
今日は本州最東端、重茂半島の「とどヶ崎」を目指す。
うわさに聞く激坂の難所である。
半島内の集落に店があるかどうか分からないので、
先ずはコンビニで買物がてら、しばらく天気の回復を待ってみるが、
良くなる気配がないので走り出す。
国道を離れ県道41号線に入る。
小さな漁港を過ぎると、いきなり始まる激坂。
「うわさ通りじゃ!」
クニリクニリ上がって行く。
極端な後ろ荷重になるため、後輪がみしみしと悲鳴をあげている。
3つ程コーナーを回ったところで、
寒いにも係わらずTシャツ1枚になる。
車はほとんど通らないので道幅いっぱいを使い、
コーナーは外側ばかりを走る。
外側、外側、外側、ひたすら外側・・・
このMTBは後8枚ギア。
今まで7枚しか乗ったことないので、これに助けられてか、
あるいは想像していた四国遍路の鶴林寺級の坂に比べるとマシなせいか、
何とか押さずに上って行ける。
標高150m位まで一気に上がり、
しばらくフラットに進んで漁港のある集落に一気に下る。
(プロフィールマップを作るときれいな台形を描くだろう)
それを繰り返すこと2回。意外とあっけなく姉吉の漁港に到着する。
とどヶ崎へはここに自転車を置いて、遊歩道を約4km歩く。
トラクターで物資を運んでいるらしく、歩道には階段部分はない。
行こうと思えばMTBなら走破できそうである。
本州最東端に到達して、半島巡りの後半戦に入る。
少し上って峠を越え、重茂の集落に下る。
集落内にまさかと思える、恐ろしい急坂を押し上った後、
だらだらと峠まで上り詰め、宮古湾に向かって落ちて行く。
とどヶ崎。
青空が覗いてくれていたら、違った印象を受けただろうが、
重茂(おもい)半島はその名の通り、重苦しさだけが残ってしまった。
宮古市街まで寒風が吹き付ける中を、手をかじかませて走る。
冷え切った体を温めたくて、
宮古のYH「末広館」に転がり込む。
(走行距離58km)
57■5月1日(火)曇り
冬に逆戻りしたようなこの寒さ。
これが夏の東北地方に冷害をもたらす「やませ」らしい。
気温5℃の中を走り出すが、今日もペースは悪い。
走ってる時間より休んでいる時間が長く、
もう昼だというのに20kmちょっとしか進んでいない。
「こんな調子でどこまで走れるやら・・・」
宮古から北に向かってが、まだまだ大変。
末広館の陽気な女将さんが言っていた通り、
「これでもか」というアップダウンと、相変わらずの寂しい道が続く。
ただ、岩泉から田野畑にかけては、北海道のような風景が広がり、
空が青ければ、どれほど楽しい道だろうかと思えるほどだ。
途中、3人の同業者とすれ違うが、皆苦しんでいる様子。
「お互いこの寒さとアップダウンで大変やなあ〜」
と頭の中でつぶやく。
気温3℃を示す標高380mの峠を越えて、普代村に下りる。
この村とその先の野田村にキャンプ場があるので、
今日はどちらかでキャンプできればいいかな?と思っていたが、
結局、岩手県沿岸の最後の市、久慈市まで走る。
なんとか日没間際に寝床となる公園を見つけて、
冷たいテントにもぐり込む。
(走行距離97km)
58■5月2日(水)曇り
テントの中が暖かくなるまでグズグズする。
9時になってやっと行動開始。
まずはコンビニで"まっぷる青森"を立ち読みして情報を仕入れる。
ここでもグズグズ時間を費やす。ついでにウ○コもして行こう。
久慈市を出て、すぐに長い登り坂で高台に上がる。
その後はほぼフラット、昨日のようなアップダウンもない。
少し下方に海を見ながら、追い風の助けもあって順調に進む。
途中、コンビニで休んでいると、
「長いんですか?」
と男性に声を掛けられる。
定型の「どこから?」でなく、
こういう意外な問いかけに面食らうが、何か嬉しいもんだ。
とうとう本州最後の青森県に入る。
やがて高台の道も終わって、八戸市街に下って行く。
久しぶりに見る大きな街。
買っておく物はないか?と考えるが別になし、
明日から連休なので、とりあえず郵便局でお金を引き出しておく。
百石町からは進路を西に変え、六戸町に向かう。
"まっぷる青森"によれば、この町の公園内に無料キャンプ場があった。
いざ着いてみると公園が広すぎて、キャンプ場がどの場所なのか分からない。
それより気になるのが「春まつり会場」の看板。夜店も出ている。
日が暮れるまで様子を見て、公園の一角にテントを張る。
(走行距離82km)
59■5月3日(木)曇り
オホーツク高気圧が居座って、寒い曇りの日が続く。
天気も悪いし、ずっと走りづくめ。
近くに温泉があるし、今日はこの公園に留まるつもりでいたが、
朝から隣の駐車場で、何やら行事の準備が始まった。
気にせずそのまま寝ていたが、
10時になると次第に人が集まってきた。
「しゃあないな〜」
結局、テントを撤収して今日も走り出す。
行き先は奥入瀬渓流。
楽しみにしていた場所なので、
天気が良い日に行きたかったが仕方ない。
明日の天気予報が良いだけになおさらである。
幾分慣れたとはいえ、冷たい風の中を走る。
十和田市を過ぎて十和田湖町へ。
次第に谷間が狭くなり、
十和田湖温泉郷から奥入瀬渓流に入って行く。
連休後半の初日とあって、道は人や車で溢れているが、
それでも期待通りの素晴らしい道が続く。
渓流に沿ってガードレールもなく、
最小限に整備された道路が周囲の森に調和している。
天気は思わしくないが、
しっとり霧に包まれた森の姿も趣があっていい。
約13km、緩やかに登り詰めれば十和田湖畔に出る。
湖見物は時間がないのでパスして渓流を往復。
奥入瀬渓流公園に戻り、今夜の寝床とする。
(走行距離65km)
60■5月4日(金)雨のち晴れ
奥入瀬川のせせらぎを聞きながら、寒い一夜を過ごす。
5時に目が覚め外を見ると、霧雨が降っている。
今日、天気は回復するはずなので、
日が高くなるまで様子をみるが、一向に明るくならない。
霧に煙る国道103号線(十和田ゴールドライン)を上って行く。
今日の予定は青森市まで。
青森市へは十和田湖の外輪山を越えて弘前市経由で行く道もあるが、
八甲田山を越えてゆくこの道のほうが魅力はたっぷり、
今ならまだ雪の壁が残っているハズだ。
身を切る寒さ。
ハアハアと白い息を吐きながらキリキリ上る。
標高約500m、ミズバショウが群生する蔦温泉を過ぎ、
トンネルを抜けると天気が激変。
暖かい空気が漂い始め、青空が覗いてきた。
標高約700m、国道394号線との合流地点に辿り着く。
「よくぞここまでノンストップで上がれたもんだ」
ここにJRバス停小屋があったので一息入れる。
八甲田山の頂を目前に、雪の壁と観光バスに挟まれながら進み、
標高1040mの傘松峠に着く。
峠付近は春スキーに来ている人達の迷惑駐車で渋滞ができるほど。
空は晴れ渡り、まるで別天地のような最高のロケーションの中、
寒さも忘れて颯爽と下ってゆく。
少し下ると酸ヶ湯温泉があるが、ここも大混雑。
しばらく休んで暖を取り、風呂は入らずその場を立ち去る。
雄大な岩木山を眺めながら、豪快なダウンヒルは延々続く。
最後、青森市街と青森湾を真正面に見ながら、
ストレートに下り切って市街部に入って行く。
今日はヘトヘト、BHに早めに入ってケアする。
(走行距離51km)
61■5月5日(土)曇り
青森市街を出て東に進む。
途中の浅虫温泉の水族館は、行楽客で大賑わい。
連休のUターン組と重なって、道路は長い渋滞ができている。
車の列を横目にすり抜けて行く。
平内町から野辺地町に向かうにつれ、次第に曇り空に変わってきた。
昨日、青森市に入ってやっと青空を拝んだのに、
あの太平洋側にまた戻るのかと思うと憂鬱になる。
冷たい風に手袋を冬用に履き替え、
野辺地から国道279号線を北上、下北半島に入って行く。
左手にどんよりした海、右側は荒涼とした風景。
まっすぐに延びる道は、小さな起伏で波打って見える。
周囲が寂しい道のわりには、車は途絶えることはない。
所々に現れるバス停小屋を見ては、
「寝床に使えるなあ」と思いながら北へ北へ走る。
横浜町の道の駅で休憩して、むつ市街に入ったのが5時。
曇り空のせいで既に辺りは薄暗い。
本屋で市街地図を立ち読みして、急いで公園を探す。
(走行距離101km)
62■5月6日(日)曇りのち雨
夕べ、雲を透してうっすら月が見えていたが、
今にも降りそうな空模様。
今日は尻屋崎と大間崎を回る。
フェリーに間に合えば北海道に渡ってもいいが、
1日3便の最終便は16時10分、
「たぶん無理だろうなあ」
むつ市から県道6号線を尻屋崎に向かう。
丘陵地帯の結構きついアップダウンに苦労しながら、
やがて北海道のような牧場風景の中を走り、野牛海岸に出る。
開店準備中の野牛川レストハウスにお邪魔してトイレを拝借、
暖かいお茶まで戴いた。
海沿いを軽快に走り、採鉱工場の急な坂道を上がれば岬の入り口、
尻屋岬名物の寒立馬(かんだちめ)が出迎えてくれる。
ずんぐりした胴体に太い足、
足首の長い毛がまるでルーズソックスのようでカワイイ。
何もない草原状の台地にポツンと建つ白亜の灯台。
「もっとも絵になる場所」
「本州最涯の地」
と言われる尻屋崎は、確かに独特の雰囲気があった。
来た道を引き返し、途中で国道279号線につながる県道に入る。
一部未舗装だが一直線にのびる完全フラットな道を快走、
最後、今は使われていない下北鉄道の踏切を渡って国道に乗る。
強い風の中、海沿いに続く道をひたすら走り、
15時12分、大間崎に到着。
とりあえず本州を走り切ったことになる。
さて、フェリーの時間には間に合うが、どうしよう。
大間温泉に浸かってゆっくりしたい気はあるし、
今夜は雨らしいから函館に渡っておきたい気もするし、
かといって向こうに着いてもすぐ日没だし、
「港に行って考えるか・・・」
フェリー乗り場は連休最後の最終便だけあって大混雑。
一時は躊躇したものの、結局、フェリーに乗る。
函館上陸後すぐにポツリと雨が降り出し、
焦りつつ、とりあえず函館市街に向かう。
駅近くの簡易宿泊所に宿を取り、夜景を見に観光バスに乗る。
幸いにも函館山に雲はかからず、見事な夜景を見ることができた。
(走行距離102km+10km)

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