ツーリングレポート

日本列島お気楽ツーリング日記
−北海道編1−

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2001年5月7日(月)〜5月25日(金)

函館朝市をフラッと見物しに行く。
この手の市場はどこに行っても同じ、
観光客向けに派手に演出されていて、
地元臭さはあまり感じない。

63■5月7日(月)曇りのち雨

品定めもできぬまま民宿に戻り、
軒先でオーナーが入れてくれたコーヒーを飲みながら、
いろいろ話を聞く。
「んじゃ、魚買いに行くから」
とオーナーは朝市でない方向に自転車で出ていった。

こちらも出発。
夕べから降るはずの雨は小康状態、なんとか走れそうだ。
函館からは西へ向かう。東に行くとまだ寒そうなので、
日本海側をとりあえず札幌まで時計回りに廻るつもりだ。

道の広さに北海道に来たことを実感しながら、
巴の形をした函館湾に沿って走るが、
あいにくの曇天に函館山は全く見えない。
ツーリングマップル北海道版の縮尺は他のおよそ2倍なので、
地図上で進む距離は今までの半分になり、感覚が狂う。
1ページがなかなか終わらない。

海岸沿いをひたすら進み、
トラピスト修道院が近いJR渡島当別駅で休憩中、とうとう雨が降り始めた。
4時間近く駅に留まり、今日はこのまま駅寝も考えたが、
道の駅がある知内町まで行けば、どうにかなるだろうと出発する。

明日も雨なら動かないつもりなので、セイコーマートで食料を買い込んで、
道の駅「しりうち」に向かう。
ここは津軽海峡線が青函トンネルから出る所。
頻繁に列車が通ってうるさい夜を過ごす。
(走行距離58km)

64■5月8日(火)雨

今日も降り続く雨。
「雨の北海道なんて走りたくない」
覚悟を決めてじっとする。

10時の開店を待って物産館に入る。
中にはテーブルがあり、脇にコンセントもあるので都合がいい。
HPの更新作業をしたりして一日を過ごす。
めったに客は来ず、愛想がいいとは言えない店のおばさんと二人きり。
おばさんは4時の閉店時間になる前に、店を閉じて帰って行った。

今度はこちらが店開き。大きな屋根の下にテントを張る。
明日から晴れの天気予報を信じていたのに、
ぐずつく天気は明日以降も続くという。
「どうすりゃいいんじゃい!」
(走行距離0km)

65■5月9日(水)曇り時々晴れ

濡れたテントを撤収してトイレで身支度する。
ここの洗面所の水は温水になっていて、顔を洗うのも気持いい。
今日は日本海側で晴れ間が覗く。という天気予報に期待して、
重そうな雨雲の下、福島町に向う峠の坂を緩やかに越えて行く。

福島町は千代の富士の故郷らしく、道の駅に記念館がある。
休憩しようと入るが有料、しかたなく隣接のバス待合所に入る。
「いいなあ、ここ」
中は広くてトイレ付き、近くにローソンもあるし寝床にもってこいである。

市街部を出れば海沿いの道。
北海道最南端の白神岬を回り、道内唯一の城下町の松前町まで、
強烈な追い風にあおられ進む。
これから先、しばらく店はなさそうなのでローソンで腹ごしらえして、
松前半島の西側に回り込み徐々に進路を北に変える。

「おおー」
風景もガラっと変わり、豪快な海岸段丘の原野の中を行く。
次第に待望の青空も見えてきて、楽勝の追い風に乗り走る。
ところが途中からこの風が恐怖に変わる。
猛烈な横風となって、前に進むことができなくなる。
突風で路肩まで「飛ばされる」のである。

何度となく怖い目に合いながら、やっとの思いで上ノ国町に辿り着き、
道の駅に入って、しばらくインターネットする。
この町に温泉があるので、今日はここまでにしようと思ったが、
こんな強風の中でテントを張れそうな場所がない。
江差町の道の駅まで行ってみるが、トイレだけのような小さな建物で、
寝床にするようなスペースがない。

「ん?」
少し先にバス待合所がある。その隣には温泉「湯の華」。
「上等やんけ・・・」
最適な寝床を確保して、ゆっくり温泉でくつろぐ。
(走行距離109km)

66■5月10日(木)曇り時々雨

バス停は照明付きで良かったのだが、
一晩中灯っていたのであまり落ち着けなかった。
4時半に目が覚め、雨雲の様子を伺う。
暇つぶしに靴下に開いた穴を繕ったりしてみる。

天気予報では、今日はまた午後から降るらしい。
6時半、雨が本降りにならないうちに走り出す。
乙部町に入ると「おとべ」と書かれた見事な海岸段丘が現れる。
この辺は東洋のグランドキャニオンと呼ばれているらしい。
見事な地層の断崖をトンネルで抜け、
元和台という岬にある道の駅で休憩する。

電光掲示板に気温5℃と出ている。
湿った体にはつらい寒さ、手足がかじかむ。
これから進むべき方角の岬や山が、雨雲に覆われている。
「どうしようか・・・」
と思案しているところに、昨日、上ノ国の道の駅で出会った、
長岡ナンバーの軽ワゴンのおっちゃんがやって来た。

このおっちゃん。仕事もなく日本全国をのんびり廻っているらしい。
結構な博識で、沖縄の話から上杉謙信の話まで、
なんやかんやと話相手にされて、昼の1時を過ぎてしまった。
「どうしようか・・・」
まだ思案する。

とりあえず次の町の熊石まで行くことに。
霧雨の中、もくもくと走り、さらに走って、
結局、その先の大成町まで来てしまった。
峠越えを前に、今日はこの町でビバークすることにする。
幸いにいいバス待合所があった。トイレ、コンセント付きである。
少し臭ってくるけど・・・
(走行距離54km)

67■5月11日(金)雨

外はごうごうと風が吹く春の嵐。
運良く雨風をしのぐことができて、快適な一夜を過ごす。
快適なもんだから雨の様子を見ながら昼まで居座る。
その間に、ご婦人に声掛けられ、保育園児たちに取り囲まれ、
そして教習所に行く。と言って朝出ていった青年が帰ってきた。

「止まんなあ」
天気予報では午後から雨はあがるらしいが一向にその気配はなく、
このままでは今日のノルマは果たせない、と出発する。
おっと、その前に・・・
ひと晩世話になった寝床を、キレイに掃除して行く。

だらだら長い峠を越えて北檜山町に入る。
着替えがなく洗濯をしたいのだが、雨続きでそれもできず、
コインランドリーを探して行くが、この辺の田舎町では見当らない。

瀬棚町から再び海沿いに出て、
奇岩怪岩が点在する豪快な海岸線をひたすら進む。
水平線の彼方まで低い雲がたちこめ、天気が回復する兆しはない。
霧雨状態の中、思考回路は低下していき、
鼻水を垂れ流しながら、ハイな気分で機械的にペダルを回す。

「恐ろしい岩じゃ」
はるか上方に崩れ落ちそうな奇岩がある。兜岩というらしい。
「ああ、ここか」
あの痛ましいトンネル事故があった場所を通り過ぎ、
やがて緩やかに東に向きを変えてゆくと、
雨雲が途切れて青空が見えてきた。

「うおおーっ!」
久しぶりに見る青空にすこぶる感動する。
バス停小屋に入ってレインウェアを脱ぎ休憩、
太陽の光を浴びて暖を取る。
ソーラーメットにエネルギーを得た、新造人間キャシャーン(古いな)
のように元気も回復、ほどなく島牧村の道の駅に着く。

隣に温泉があるので今日の寝床と思っていたが、
道の駅の施設は大したことないので島牧の市街部まで進み、
セイコーマート前の公園でテントを張る。
(走行距離78km)

68■5月12日(土)晴れ

テントが暖まるまで中にいる。
今日から好天が続くと分かっているから余裕たっぷりなのだ。
ここで洗濯してもいいのだが、全部手洗いはしんどい。
岩内町にコインランドリーがあるのをタウンページで見つけてある。

さて、レインウェアが乾いたところで荷物をまとめ始めるが、
「何じゃあー!この虫は!」
ノミみたいに飛び跳ねる小さな虫が一斉に群がる。
よく見ると辺り一面この虫だらけである。
虫を払い落としながらバッグの中身を総ざらえ。
大奮闘の末、出発は11時になってしまった。

島牧を出て、いくつかの集落を通り過ぎて行く。
あちこちで干されている洗濯物、家の前で車を洗っている人、
縁側に座っているお婆さん・・・
これまで天候が悪かったせいか、
人の姿をほとんど見かけなかった集落も、
今日は生活感が漂っている。

弁慶岬に上り詰めると、寿都湾を挟んで遠く向こうに、
雷電海岸へ続く切り立った海崖が見える。
「あそこまで走るのか・・・」
ため息が出るが、昨日まで長く苦痛に思えたシーサイドロードも、
天気が良ければ気持ちがいい。
ゆとりの走り、焦ることはない。

その切り立った崖の裾を、いくつもの狭小なトンネルで抜け、
岩内町内に入る。
この町唯一のコインランドリーは少し市街部から離れた場所にあった。
本業は酒屋さんで、店内の奥にランドリーがある。という間取りである。
着ている服も脱いで洗濯機に放り込み、
半裸のまま両替を頼むと「旅行中かい?」と笑われた。

しばらく店の人と会話して、銭湯の場所も教えてもらう。
銭湯から出ると、もう日没間際。
寝床探しにウロウロして、
すっかり日が落ちた夜の運動公園にテントを張る。
(走行距離73km)

69■5月13日(日)晴れ

こんなに暖かい朝は何日ぶりだろうか。
寝袋に入らなくてもいいくらいだ。
今日は積丹半島をぐるりと周る。
距離も100kmを越えそうなので、最近珍しく早めに出発する。

町を出てしばらく、90度左に向きを変え半島部に入ってゆく。
振り返ると白一色の羊蹄山が朝日に輝いていて、思わず息をのむ。
原子力発電所直下の長いトンネルを出てからは、
海より一段高い所を、アップダウンとトンネルで進む。

今日は天気も最高の日曜日。
この辺りは磯釣りのメッカらしく、大勢の釣り人で賑わっている。
道筋には休憩所やトイレが随所にあって、
「何でこんなにあるの?」と思うほどだが、
釣り人のため?と思えばうなずける。
新旧付け替えのトンネル工事も盛んで工事区間が多い。

神恵内村に入ると崖っぷちの道は終わり、
快適フラットなシーサイドロードになる。
雲一つない青空。
真っ青な海。
白い波。
飛び交うカモメ。
そして奇岩怪岩の男性的な海岸線・・・
「これがシャコタンじゃあー!」
天気さえ良ければ人は現金なもの、北海道を堪能する。

当たり前のように半島を周っているが、一周できるようになったのは、
平成8年に開通したトンネルのおかげらしい。
5年ほど前の話である。
その真新しく立派なトンネルを抜けると、海に突き出た神威岬が現れる。
岬の先端へは、急坂を歩いて登らなければならないので、眺めるだけにする。

国道を離れ積丹岬に至る県道に進む。
道筋にウニ丼の店が賑やかに並び、魚の天日干機がくるくる回る。
積丹岬も眺めただけにして、静かな山間の峠を越えて国道に合流する。
積丹岳を望んで高原の中を走り、やがて半島東側の海岸に下る。

余市町に着いたのは16時前。道の駅で休んでいると
「覚えているかい?」
と声を掛けられる。
「あらまあ」
昨日のコインランドリーのご主人であった。
今日は天気が良いのでご夫婦でドライブしていたそうだ。
よく見ると手作りチラシを置いて帰っている。
内容は「大型コインランドリー・岩内町・リカーフーズたかい」
どうやらPR活動のため、道の駅巡りをしていたようだ。
商売熱心である。

さて、道の駅裏の芝生が寝床に良さそうと待機していたが、
よく見ると東屋に「寝泊まり禁止」の張り紙がしてあった。
川を挟んだ対岸の公園に移動する。
(走行距離107km)

70■5月14日(月)晴れ

波瀾万丈。悪天候で一時はどうなることかと思ったが、
どうにか今日、札幌に着ける。
余市町から札幌まで60km足らずだから、
時間はたっぷり、のんびり走る。

途中の小樽で「観光でもするか」と思っても、
どこへ行ってよいか分からない。
それよりスキーでニセコに来たとき立ち寄った小樽に、
「とうとう自走で来たか」という方が感動もんである。
とりあえずコンビニで情報を仕入れてみるが、
ミーハーな店に興味が沸かず、
ひとつだけ「船見坂」という坂だけ見てみようと思う。

小樽市街に至る国道の峠は延々と続く直線。
じりじり登り切り、長いトンネルに入る。
せっかく上ったので、そのまま下ることはない。
コンビニで調べておいた道を行く。

トンネルを出ると変電所がある。
その向かいにある脇道に入り、函館本線の線路に沿ってしばらく進む。
ここで既に結構な高さがあり、小樽の港を見下ろせる。
その道を横切る形で、最初に現れる急坂が船見坂の上部である。
「げっ」想像以上に凄い斜度。15%とある。
前にのめりそうになりながら坂を下り、そのまま小樽運河に出る。
以前ここに来た時は雪景色、今日は25℃を超す夏日である。

運河の畔のベンチに腰掛け、1時間ほどボーっとする。
隣に人力車の兄ちゃん、平日で暇そうである。
「暑いねー、今日は」
とりとめない会話を交わす。
「さてと」
観光バスの到着で、兄ちゃんが仕事モードに入ったところで、こちらも出発する。

ちんたら走って札幌市街に入ったのは1時過ぎ。
札幌ハウスYHのチェックインにはまだ時間があるので、
時計台を見て「がっかり」してから、大通公園で時間を潰す。

今日で旅を中断して明日帰県する。
初めて北海道旅行をする母が、今頃、登別温泉に向かっているハズだ。
入れ替わりで家に帰って、しばらくお留守番となる。
(走行距離58km)

71■5月22日(火)晴れ

世話になった札幌ハウスYHを出て、国道5号線を北に向かう。
市街部の道路は碁盤の目。
交差点ごとに捕まる信号にイライラしながら国道231号線へ。
ポプラ並木を横目に、やっとスムーズに走れるようになる。

四国に比べるとさすがに寒さを感じるが、
それでも1週間前は白かった札幌近郊の山は、すっかり雪解けている。

石狩川河口を渡り、台地上に広がる農耕地帯を進む。
こうして走っていると1週間ぶりなんてのは忘れて、昨日の続きのように思う。
「ぼちぼち行かねば・・・」
股ズレで痛むお尻りを、左右入れ替えながらサドルに跨り、
海岸段丘のアップダウンをこなしてゆく。

厚田村から浜益村へ入り、じりじり登って長いトンネルを抜ける。
「おおー見えた見えた!」
本日のお楽しみ、雪を戴いた暑寒別岳が姿を現わす。
が、それもつかの間、一気に下って浜益村の市街部に入って行く。
ここにキャンプ場を備えた浜益川下海浜公園があり、
国道を挟んで向かいにセイコーマートや食堂、民宿が軒を連ねている。
「いいねえ、ここ」
寝床にするにはすこぶる利便性が良いが、まだ14時過ぎ。
先に進む。

暑寒別岳の裾が海に落ち込む崖っぷちの道を、北に巻いて増毛町に入る。
ここまで来れば留萌市は射程圏内。
走行距離は既に120km近いが、
夕べ札幌で食べた"ロース生姜焼きラーメンセット"がパワーの源か、
まだまだ走れる。

西日に照らされた暑寒別岳の勇姿を見ながら18時、留萌市街に着く。
キャンプ場がある黄金岬に行ってみるが、
あまりにも貧相なので、留萌駅近くにあるRH(ライダーハウス)
「みつばちハウスARF」に向かう。
(走行距離137km)

72■5月23日(水)曇り一時雨のち晴れ

「みつばちハウスARF」は留萌市(商工会)が運営しているらしく、
寝具はもちろん、キッチン、ランドリーなど一通りの設備が揃って、
"無料"というのが嬉しい宿泊施設である。

そのため連泊する人も多いようで、
ここで越冬してしまった人、
道内に住んでいながら、ここが好きで身を寄せている人、
ヒッチハイクしながら大阪から来た女の子2人連れ、
そして「おやっさん」と呼ばれて慕われている70才の現役ちゃりだー等々、
個性的な人たちが「暮らし」ていた。

ここにいると確かに居座りたくなる気持ちになるが、
昨日ツーリングを再開したばかり、
「さすがに連泊はできんな」
と、一夜の通りすがりの旅人として出て行く。

留萌から通称「オロロンライン」と呼ばれている国道232号線を進む。
丘の上では林立する風力発電の風車がブンブン回っている。
ここから先が上り下りの正念場だと「おやっさん」が言っていた通り、
苫前に入ってからアップダウンが現れる。
向かい風と繰り返す坂道、おまけに雨まで降ってきた。
羽幌市街を目前に、腹を空かせながら約1時間、バス停で雨宿りする。

羽幌から初山別を過ぎるまで、エゲツないほどのアップダウンの連続。
高さ均一50m位の海岸段丘を上り下りして進む。
左に見下ろす日本海、右手に広がる草地と遠くの山々、
苦しいはずなのだが、それ以上に和める辺りの風景に見とれてしまう。

遠別村に入り、やっと平坦な道に出る。
海に浮かぶ利尻島が見えてよさそうなのだが、どうやら雲の中。
向かい風を突いて、一直線に伸びる道を遠別河川公園キャンプ場に向かう。
(走行距離98km)

73■5月24日(木)晴れ

夜中、尿意をもよおしテントを出る。
空は満天の星。緯度が高いせいか午前3時にはもう空が白み始める。
海っぷちの広々した芝生の公園に日が昇り、沖合を見る。
「うおー!利尻じゃあ」
ついに利尻島を間近に見るところまで来てしまった。

遠別を出て先ずは天塩町へ向かう。
無駄なアップダウンを避ける意味もあって、
途中から海側を走る農道へ進んでみる。
思った通りロケーション抜群の道、車もほとんど通らない。
ほどなくして国道に戻り天塩市街へ、
これより行く「何もない道道106号線」に備えて、
セイコーマートで腹ごしらえする。

天塩から豊富町境まで砂取り場が続き、ダンプカーの往来が絶えない。
ただでさえ風が強い中、ダンプの爆風に巻き込まれながらヨタヨタ走り、
北緯45度線を越え、やがて稚咲内の三叉路に着く。
「さあ来たぞ」
ここから先は1年、いや10ヶ月前に走った道だ。
あの時は途方もなく長く感じたが、2度目となるとそれもない。

海に浮かぶ利尻島
この異様なまでに美しい光景は、
日本中どこを探してもないだろう。

(走行距離92km)

74■5月25日(金)晴れ

稚内のライダーハウス「みどり湯」は名の通り銭湯が本業。
オーナーのおカミさんがカラオケ好きで、
夜9時から始まるカラオケタイムが名物らしい。

夕べは私を含めて4名の泊まりだったが、
なんやかんやで盛り上がり、寝たのは1時前だった。
というわけで出発は遅く、10時前になってしまった。

外に出ると風が冷たく寒い。
利尻島に渡ってみたい気もするが、
昨年行ったしフェリー代もかさむのでパスする。

今日も相変わらずの向かい風、いい加減イヤになる。
道路情報BOXの風速4m、気温7℃の表示を見て、稚内市街を出て行く。
声問の郵便局とコンビニ、稚内空港、富磯のセイコーマート・・・
懐かしいようで、まだ記憶に新しい場所を過ぎ、道を走って、岬を回る。

「もうすぐだ。アセることないぞ」
やがて前方に目指す岬が見えてきた。
12時27分、宗谷岬到着。
とりあえず日本縦断達成したかな?
所要日数74日、走行距離5835kmであった。

午後から北風に変わる。という天気予報を信じて、
しばらく様子を見ていたが、どうやら甘い期待だったよう。
風に向かってオホーツク海側へと漕ぎ出す。

宗谷丘陵の広大な景色を見ながら峠を越え、猿払村に下る。
今日は浜頓別まで行きたかったが、
宗谷岬到達で力が抜けたか、3日続きの向かい風に嫌気がさしたか、
いくらも走らぬまま、道の駅「さるふつ公園」で切り上げる。
(走行距離62km)

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