ツーリングレポート

瀬戸内しまなみ海道
今治から尾道へ(開通前)

1998年6月3日

99年春の開通をめざして工事が進む西瀬戸自動車道は、
多島美を誇る芸予諸島の島々を結んで走る。
全ての橋に自歩道が併設されるため、
完成すれば自転車で瀬戸内海を渡れる夢のルートになる。
別名「瀬戸内しまなみ海道」と呼ばれるこのルートを、
ひとあし先に走ってみよう。


今治港第3桟橋からフェリーで大島の友浦港に渡る。
着岸時間はあっという間だから下船準備はテキパキやろう。
さて、走り出す前に注意点がひとつ。
この先、大三島から生口島へフェリーで渡るが、出航時刻を確認しておこう。
乗り遅れると1時間半も待たされるぞ。
といっても猛スピードで駆け抜ける必要はない。
島の風景をのんびり眺めながら「さあ出発だ」


大島
友浦からミカン畑の中の道を小さく越え、宮窪の港町に入る。
沖合には村上水軍の居城があった能島がポツンと浮かぶ。
渦巻き流れる潮流に見取れていると、すぐ伯方大島大橋だ。

伯方島・大三島
伯方島は自動車道に併走して直線的に走り抜け、
長いアプローチで大三島橋に取り付く。
狭い海峡に船が行き交い、芸予諸島の多島性を感じる場所だ。
「フェリーの時間は大丈夫かな?」
世界一の斜張橋、多々羅大橋の優美な姿を間近に見れば、
井口港はもうそこだ。

生口島
海上で県境を越え広島県へ、生口島の垂水に渡る。
右か左か、どちら廻りで島を巡るか迷うところだが、
瀬戸田(県道81号線)方面に進路をとろう。
瀬戸田には日光東照宮を模して建てられた、
きらびやかな耕三寺がある。
時間があれば立ち寄ってみるといい。
(入場料¥1000)

因島
生口橋から、林立する造船所のクレーンを望む。
因島は造船業で栄えた島。
また村上水軍の本拠地として歴史の残る島でもある。
活気ある土生の町並みを抜け、水軍スカイラインと呼ばれる
海抜100mの断崖上の道を行く。

向島
渡ったばかりの因島大橋を頭上に見上げて、
明るい海岸線をしばらく走る。
津部田で右折し、自動車道と交差して尾道へ向かう。
小さな起伏を越えることになるが、
坂の上から尾道の町並みが垣間見れて、
しまなみ海道の終着を感じるいい場面になるだろう。

尾道へ
あと1橋、尾道大橋が残っているが、
フィナーレはぜひ渡船で尾道に渡りたい。
坂を下って突き当たりを右折、
すぐ左へ川に沿って行けば乗り場に着く。

尾道散策するもよし、尾道ラーメン食べるもよし。
あとは国道2号線を三原まで、ラーメンパワーで一気だ。


■コースタイム
今治〜0:40〜友浦港<0:20>伯方大島橋<0:15>大三島橋<0:25>井口港
井口港〜0:15〜垂水港<0:35>生口橋<0:30>三庄<0:45>徳永
徳永<0:15>因島大橋<0:20>尾道
尾道<0:35>三原〜1:45〜今治
■走行距離 約78km
■標高差 約100m
因島の水軍スカイラインを除いて、島嶼部の標高差はほとんどなし。
橋を渡るためにアップダウンを繰り返す程度。
水軍スカイラインは標高100mまで一気に上り、
(途中2カ所、椋浦と鏡浦の集落への下り上りがあるが)
あとはおおむね下り。
■地図
5万図 今治東部、土生、尾道
■メモ
今治〜大島 芸予観光フェリー(¥600)
井口〜垂水 大三島フェリー(¥410)
三原〜今治 三原・今治国道フェリー(¥1730)
橋の通行料金は全橋50円。賽銭箱のような料金箱に入れる。50円玉を4枚用意しておこう。
今治から大三島の宗方港に渡り宮浦経由で井口港に向かうのもいい。
全国の国宝級武具の8割を収蔵する大山祗神社がある。
※98年6月11日、来島大橋で起きた仮設けた落下事故で工期延長になる見込み。

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