日曜ちゃりだーのすすめ
のんびりと、散歩がてらにその辺を走ることを、「ポタリング」といいます。
日曜ちゃりだーに遠出(旅)はできませんが、旅人気分で自転車に乗れば、
ポタリングの中にも「小さな旅」はあります。
ポタリングに知識や経験は不要。
あなたも日曜ちゃりだーになろう!
▼ちゃりだーになる▼走りに行く▼携帯品▼いろんな楽しみ方▼装備
私が自転車を始めたのは、30歳を過ぎてから。
小さい頃から自転車少年だったとか、学生時代にサイクリング部でバリバリ走っていたとか、そんな経歴はありません。
したがって「自転車とは」「サイクリングとは」などと、偉そうなことは言えませんが、その辺は諸先輩方にお任せしたいと思います。
■ちゃりだーになる
今度の日曜日、自転車に乗ってどこかへ行ってみませんか?
普段通勤で自転車を使っているなら、ちょっと遠回りして違う道を走ってみましょう。
途中、どこかの公園や河原に腰掛けて、缶コーヒーでも飲んで一休み。
「おや?空の色や風のにおいがどこか違うなあ〜」
と感じられたら、あなたはもう立派なちゃりだーです。
●心構え・1
もちろん自転車に乗ることが「苦」と思わないのが前提。
そのうち「昨日100km走ってきた」とか「あの山越えてきた」とか人に話すようになりますが、
その時返ってくる「おまえアホちゃう?」という返事に堪えうる精神が必要となります。
「自転車乗りは孤独です」
●心構え・2
健康に良い、ダイエットのため、などの理由で自転車に乗るのはやめましょう。挫折の原因です。
「自転車に乗る事」自体を楽しめば、それらは結果として後々現れます。
ちなみに私が自転車を始めた理由の一つに「腰痛克服」がありました。
最初は腰痛で30分も乗っていられず、それだけを考えてたら止めていたでしょう。
結果的に「ぎっくり腰」は出なくなりましたが、ダイエットの方は?
・・・それを考えていたら、「とっくに止めてます!」
●自転車を買う
手持ちの自転車があればいいですが、もしこれから購入するなら、MTB(マウンテンバイク)がおすすめ。
いろんな使い方ができるし、なにより丈夫です。
ただし、「MTBもどき」のような安物は禁物。ちゃんと自転車屋さんで買ってください。
MTBといってもいろいろ種類がありますが、フレームに荷台を取り付けるためのネジ穴が付いていると、
後々キャンプツーリングなんかに使えていいです。
自転車には他に、ロード車や本格的ツーリング車などもありますが、これらは次の段階。
自分がどんなちゃりだーになって行くのか、見定めてから買っても遅くないと思います。
●自転車に慣れる
シフトチェンジの仕方、ブレーキのかけ方や効き具合の確認、
体重移動やバランスの取り方の練習をしておきましょう。
それから、楽な(正しい)ポジションも見つけてください。
自分の体重が、サドルとペダルとハンドルに均等にかかるようになっていればOKです。
ペダルを下まで踏み込んだ時に、膝が軽く曲がる程度にサドルの高さを調整しましょう。
●服装
自転車は大量に汗を掻きますので、吸発汗性に優れた素材のものがベターですが、
動きやすいものなら、別に何でもいいと思います。
ただ、パンツはお尻にパッドが入った自転車用(サイクルパンツ)がおすすめ。
見た目普段着と変わりないウェアも各社から出ています。
汗かきな人は着替えを一枚持とう。
●靴
普通の運動靴で十分ですが、底の固い靴がペダリングしやすく、疲れにくい。
トレッキングシューズ等がおすすめ。
●パンク修理
「日曜ちゃりだーに知識や経験は不要」と冒頭で書いてますが、
最小限の知識やマナーは勉強しておきましょう。
技術的なことで、パンク修理(またはチューブ交換)があります。
予行演習しておくに越したことはありませんが、
手順さえよく覚えておけば、実際どうにかなります。
洗車や注油などのメンテナンスはこまめにやりましょう。
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■走りに行く
●初めてのサイクリング
自宅近く(往復20km位)に「ここは」という場所はありませんか?
とにかく自転車で行ってみましょう。
ただし、トラブルがあった時、すぐ連絡がとれるよう、
あまり人里(幹線道路)から離れないようなコース設定にしましょう。
後で何処を走ってきたか、地図に書き込む(確認する)ことも忘れずに。
地図を見る練習です。
●坂に慣れる
一度、山を登りましょう。
標高100〜200mの低山を、休みながら、押しながら、時間をかけて登りましょう。
サイクリングには、大なり小なり坂が付きもの。
早い時期から坂に慣れておくことが、自転車を長く楽しく続けられる秘訣です。
●ペースをつかむ
ポタリングコースや通勤、通学コースで5km、10kmという区切りのいい距離の道はありませんか?
短めの距離でいいです、普段から走り慣れておきましょう。
長距離ツーリングや見知らぬ土地を走っているとき「あと何km」と出てくる表示に、
「いつものコースを1.5往復した距離だな」とか距離感がつかめて、走るペースを把握できます。
山を上る標高の場合も同様です。(ま、そのへんの感覚は自然と体が覚えてくれますが)
そういう意味でサイクルメーターを装備していると疲れ方が断然違います。
●プランニング
平均速度は15〜17km/hが目安。
距離は走るコースや天候、体調にもよりますが、1日なら60km、半日なら40km位が妥当でしょうか。
途中、山越えが入れば当然それらの値は落ちます。
体力的にはコースの半分まで行ったとき、まだ全行程が残っていると思ってください。
ペースが落ちてそれくらいの時間がかかる、ということです。
思わぬトラブルで時間を食い日没。となりかねないよう十分余裕をもって出発しましょう。
コース設定
いつも家からだとアプローチに限界があるので、車や列車で目的地まで移動となります。
車利用(カーサイクリング)なら周回コース。列車利用(輪行)なら行動範囲はさらに広がります。
地図を見て目的とする場所、それをつなぐ道順・コースを決めます。
慣れてくれば地図の中に「ここを走れ」とコースが浮かび上がってきます。(笑)
事前の食料調達場所と途中補給できそうな場所、休憩(ビュー)ポイントはどの辺りか、
道路状況はどうか、峠を越えるのか、ゴール地点に温泉があればグッド。
等々いろんなことを考えてコースを練ります。(この時が一番楽しい?)
天候・風が大敵
ちゃりだーにとって苦しい上り坂と向かい風は、回れ右すれば、楽勝の下り坂と追い風になる。
でも雨はどっちを向こうが、雨である。暑い日、寒い日も同じ。
まあ、最初から雨の日に、走りに出る人はいないと思うので、雨は論外。
何が一番苦しいかっていえば、やっぱり「向かい風」にほかならない。
風に向かって走るのは、できれば避けたいもんです。(夏場は涼しくていいけど)
横風も要注意です。切り通しやビル街など、思わぬ突風で飛ばされることがあります。
その季節、その日の風向きによってコースを考えましょう。
車道と歩道
自転車は「車両」ですから道交法的に車道を走ることになります。
歩道は「自転車通行可」の標識がないと、本来は、走れません。
(それを知らないのか?)車道を走るちゃりだーを、邪魔者視するドライバーもいるので気をつけましょう。
歩道のほうが安全なように思いますが、歩行者優先とはいえ、
人の急な飛び出しや、傷害物等があって、一概に安全とは言えません。
いずれにせよ、人や自転車に優しくない日本の道路です。自己防衛して走りましょう。
ちなみに、路肩や歩道は、一般的に上り側の方が広く作られています。
下り坂でも、状況次第で右側(上り側)の歩道を走行したほうが安心できる場合があります。
トンネルと橋
さて、流れに乗ってスムーズに走れる車道ですが、恐いのがトンネルと橋です。(特にトンネル)
どちらも閉ざされた空間。大型車の風圧でフラつくこともしばしば。降りて歩くハメにもなります。
うっかり入ってしまうと、歩道にさえ逃げることができません。
恐そうなトンネルが現れたら、かなり手前から歩道や側道に移るなりして進入して行きましょう。
これらの多くは幹線道路にあります。なるべく回避できそうなルートを探しましょう。
山を越えるならどっちから上がるか
山(峠)越えはたいてい、
1.急坂を上がって、だらだら下るパターン。
2.だらだら上がって、一気に下るパターンのどちらか。
(どちらも急坂って所は行かないほうがマシ)
長い距離下りを楽しめる前者が一般的ですが、
「だらだら」の度合いによっては後者が楽な場合があります。
基本的にじっくり景色を楽しみたい方を上りにすれば、当然ゆったり走れます。
例えば、こんな感じ。
清流に沿って延々上り(最後は急坂だけど)、短く下ってすぐ主道路に出てしまうコース。(緩→急)
紅葉を楽しみながら深い渓谷をぐんぐん上り、集落が点在する山間をするする下って行くコース。(急→緩)
上りで限界を感じたら即Uターン、引き返しましょう。
無理して峠を越えてしまうと戻れなくなる場合があります。
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■携帯品
これは人それぞれ、お好みでどうぞ。(以下、私の経験)
お金
途中でトラブってリタイヤ。タクシーでデポした車まで戻り、自転車を回収しに行った。
小銭しか使わないだろうと思っても、ある程度持っていた方がいい。
ライト
不意に現れた真っ暗闇なトンネル。別の意味でも恐かった・・・
林道など山奥の峠のトンネルは照明がない。日没の心配がなくてもライトは必携。
スペアチューブ
パンク修理セット(パッチ)さえ持っていれば対応できると思っていても、
バルブパンク(バルブの根元がちぎれる)までは対応できない。
交換するだけなので時間の節約にもなる。
食料
剣山スーパー林道を菓子パン2個だけで行く。案の定ハンガーノックで動けなくなった。
食料調達が難しいと思われる場所に行くときは、十分な食料と水を持つべし。
適度な水分がある、ようかんやゼリータイプのものが食べやすく、行動食としてグッド。
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■いろんな楽しみ方
自転車に乗っていると、今日何km走ったとか、タイムはどれくらいだったとか、
ついつい量的なものに囚われがちになります。
ただひたすら走るより、周囲の景色を楽しみながら行きたいもの。
そのために、道すがら感じたことや発見したことをメモしたり、写真に撮ったり、
後でツーリング日記が書けるくらいの気持ちでいると、ゆったり走れます。
●季節を楽しむ
桜が咲けばお花見に、海水浴にも自転車で、山の紅葉はまさに自転車向け。
シーズン中はどこも人でいっぱい、車の行列を横目に自転車で乗り込めば楽勝です。
人混みを離れて自分だけの秘密の場所を探しに行きましょう。
●道を楽しむ
地図を見て「おや?」と思える道を見つけましょう。
単に道の形だったり、面白い地名があったり、そこから見える風景を想像したり、
何でもいいから興味が沸いたら、とにかく行ってみましょう。
そんな場所を普段から探しておいて、思い立ったらいつでも行けるよう準備しておけば、
走るフィールドは尽きません。
●峠を楽しむ
自転車の楽しみ方の一つに、峠を目指して登る「パスハンティング」という分野があります。
日曜ちゃりだーの領域ではないですが、やはり高いところは景色がいいし、
峠にたどり着いた時の充実感は何とも言えないものです。
苦しんだ分、爽快なダウンヒルが待ってます。無理のない程度で「峠を目指そう」
●キャンプを楽しむ
日曜ちゃりだーは、たまに泊まりがけで出掛けることがあります。
2、3泊程度のショートツーリングでも「非日常を楽しむため」に、あえてテントを持って行きます。
サイクリングはやはりアウトドアなレジャーです。
●マニアック?な楽しみ
○旧道派・・・・かつて人々が足や馬で越えた道を、今、自転車という馬を使ってロマンを求めて探索します。
○廃線派・・・・鉄道廃線跡やその遺構を求めて彷徨い走ると、そこには2本のレールがくっきりと見えてきます。
○魔窟派・・・・怪しいコレクター。自転車に乗ってるより、部屋に並べて眺めている時間の方が長いらしい。
○山サイ派・・・山(岳)サイクリング。「そこに山があるから」自転車を担ぎ入れる。
※興味がある方は、ニフティーの自転車フォーラム(FCYCLE)へ
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■装備(参考)
サイクリングを楽しむ上で、いろいろ装備が増えてきます。
どういう走り方をするかで品種の違いはありますが、
その中には、買ったはいいが使わないものもたくさん出てきます。
あわてず徐々に買いそろえて行きましょう。
自転車を車に乗せるにはキャリーも必要ですね。
たまこの主な装備一覧 (●必携◎準必携○目的別△キャンプ)
| ●ヘルメット | 着けてればよかった・・・と思った時は、もう手遅れ?の時です。 |
| ●グローブ | 長い距離を走る時、ガタガタダート道を走る時に楽。 |
| ●サングラス | 自然な色を楽しむために、レンズは透明色を。 |
| ●サイクルメーター | 速度、距離などを計測。サイクリングもこれがあるとないとで大違い。 |
| ●ライト | 走行中、別に邪魔にならないし、付けて(「灯ける」じゃない)おきましょう。 |
| ●高度計付き腕時計 | カシオのプロトレック。方位計も付いて重宝してます。 |
| ●替チューブ、パンク修理セット | まさかと思った時にパンクはします、必携。 |
| ●インフレーター(空気入れ) | パンク修理、これがないと意味がない。 |
| ●工具(ハンディツール) | 幸いあまり使ったことはない。 |
| ●メモ帳 | 記録用。 |
| ●たまこシール | 単なる自己満足。(ときに名刺代わり?) |
| ●地図 | 5万分の1地形図。たまにツーリングマップル。 |
| ●ボトル | 中には水を。最近はペットボトルで代用。 |
| ◎カメラ、デジカメ、三脚 | 小型軽量のもの。バカちょん、一眼レフ、いろいろ使い分けてます。 |
| ◎ティシュペーパー | または芯抜きトイレットペーパー。もよおし時に、鼻水用に。 |
| ◎バンダナ、タオル | 汗拭きに。 |
| ○小型コンロ | EPIマイクロミニを愛用。 |
| ○ロッキーカップ | ちょうどラーメン一杯分の湯が沸かせる。 |
| ○コッヘル | ロッキーカップで足らないときに。 |
| ○ペットボトル | 水のスペア、調理用 |
| ○ステンレスボトル | 350ml用。自販機で買った缶コーヒー等を移し替えて温冷を保つ。 |
| ○4徳ナイフ | スプーンとフォーク、缶切り、ナイフ。これ以上の「徳」は要らない。 |
| ○キッチンペーパー | 3枚ちぎって携帯。 |
| ○バンドエイド、傷薬 | 山や林道(ダート)に行くとき、念のため。 |
| ○ラジオ | 落としてもいいような安物。山など寂しい場所に行くときに。 |
| ○ボイスレコーダー | 見たまま感じたままを走りながら記録。 |
| ○双眼鏡 | 小型軽量8倍。遠望が期待できそうな場所に行くときに。 |
| △テント | モンベル・ムーンライト1型 |
| △シュラフ | モンベル・2シーズンと3シーズン用。夏季はインナー用を使用。 |
| △銀マット | '95年にホームセンターで買った安物。いいかげん廃棄処分か? |
| △グラウンドシート | マットと同時購入の、確か298円の「たんすシート」。もうボロボロ。 |
さてさて、自転車にのめり込むと、次第にいろいろな分野にハマって行くことでしょう。
ロードレースやMTBレースに参戦するようになるでしょう。
あるいは世界一周の冒険ツーリングに旅立つかもしれません。
カメラに凝ったり、登山を始めた人もいます。
そうなると、日曜ちゃりだー「たまこ」の範ちゅうから離れますので、
私のコメントはここで終わりです。
自転車にはいろいろな楽しみがあります。
あなたなりの楽しみ方を見つけてください。
「日曜ちゃりだーのすすめ」2001.8.19 改訂
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