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アイゴ賛歌 |
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■同じ30cmなら30cmの大きさやったら、チヌよりもグレ、グレよりもバリがよう引きますな。「グレの馬鹿引き、バリの無茶引き」とか申します。そらもうヒラ打って、ガンガンガン・ゴンゴンゴンと水面切るまで引いてくれます。いやあ、おもろいですな。 刺された時は「目玉を潰して塗る」とか、「ライターであぶる」とか聞きますが、私はただひたすら耐えて、バリ釣りに専念しております。だいたい刺されるのは、夏の大きいバリやなしに、ついうっかり秋のバリコですな。 バリのことを英語で「ラビットフィシュ」と言うそうですな。正面から見ると、なるほどウサギの顔に似ていないこともない・・・程度やと思うのですが。 それにこのバリ、夜明けとか夕暮れの朝まずめ・夕まずめの地合いには、なんぼ撒き餌を打っても出てきません。バリは海の中でいっぺんも食うたことない酒粕が何でか大好きで、「早寝・朝寝坊の力持ちの飲んだくれ」の変な奴でございます。 ■だいたい「竿を折る」ちゅうのは竿を仕舞う時とか、踏んだりして折るもんで、魚とやり取りしとう最中に折れるということはまんずないですな。きれいに満月に曲がっとう竿は、けっこう強いもんであります。 しかし、バリ釣りはよく竿を折ります。否、単に「竿が折れた」のではなく、正確に言うと「バリに竿を折られる」もしくは「バリが竿を折る」のです。 バリも30cmを越えると、その引きはなかなか強烈で、合わせた瞬間、一気に穂先が海面に突っ込むます。筏の上で立ち上がって、大の男が竿に両手を添え、グイッと腰を入れて対峙しなければなりません。 のべ竿ですからリールでやり取りできません。そしてその力が逃れようがなくなったとき、「パンッ!」といとも簡単に折れますな。穂先や穂持やのうて、真ん中や手元上が折れます。 ま、竿が折れて何やら嬉しいのは、バリ釣りぐらいなもんやないでしょうか。 |
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