◆ 彩々日記 ◆
2001.JULY(上旬)
■ 07/01 Sun 蟻の繭きょうも昼間は暑かった。朝方、ベランダの鉢植えに水やりをしているときに、鉢のそばを通って、蟻がせっせと何か白くて小さいものをどこかに運んでいくのを見つける。何匹もの蟻が同じものを運んでいるということは、もしかして蟻の卵? 夕方、日陰になっていくらか涼しくなったベランダを掃除する。すのこの上に置いている植木鉢をちょっと横に動かすと、そこには、朝、蟻が運んでいた白いものがたくさん。その周りには蟻もたくさんいる。もう1つの鉢の下にも。ふぎゃー、狭いベランダでは、これ以上、君たちに増えてもらっては困るのだ。ごめん。ほうきで掃き集めて、ゴミ袋の中へ。
…もしかしたら、あの「白いもの」は、蟻の体の大きさとの比較から、卵ではなくて、蟻の蛹の入った繭だったかもしれない。蟻がこのような成長過程をとるとは知らなかった…。(下記の【関連ホームページ】参照) 夜、ひさびさに月をみる。
【関連ホームページ】
学研写真図鑑アリ:アリの卵・幼虫・蛹
日本産アリ類カラー画像データベース(↑のページのトップページ)
■ 07/02 Mon 半夏生梅雨の中休み。陽射しが強い。一日じゅう室内で仕事をしていると、気候の微妙な変化がわからない。それでも、朝方、いつものように鉢植えに水やりをするためにベランダに出てみると、昨日よりカラッとしていて、風も心地よく感じられる。ちょっとわけありで、今、エアコンの排水ホースから出る水をバケツに受けているのだけれども、その量は昨日の4分の1ほどだった。
きょうは、七十二候(しちじゅうにこう)の一つ、半夏生(はんげしょう)という日なのだそうな。夏至から数えて11日目から始まる5日間を半夏生と呼び、農家にとっては、田植え作業を終えて、炎天下の下での農作業前の、一段落入れる時期だとか。このころに梅雨が明けるという説もあるみたいだけれども、今年はまだ明けそうにない。
半夏生とは、「半夏」という生薬の原料となる植物が生えるころなので、そう呼ばれるようになったらしい。その植物の名はカラスビシャク(「半夏」とも言うらしい)。これの塊茎を干して、漢方薬として用いる。その名もずばり「半夏生」という植物があるけれども、この植物は、半夏生の季節に咲くから、その名前になったという。カラスビシャクとは別の植物だ。ややこしい。
【関連ホームページ】
カラスビシャク(群馬大学 Botanical Garden)
カラスビシャク(イー薬草・ドット・コム)
■ 07/03 Tue 安息ベッドの上で本を読み、ときどき本を手にしたままうつらうつらするという幸せな1日を過ごす。そういえば読書らしい読書をしたのは久しぶりだ。きょうも暑かったけれども、窓を開けて部屋の風通しをよくして、エアコンはつけないことにする。日の当たらない寝室でじっとして本を読んでいるぶんには、暑さを感じない。
子どものころは、まだエアコンというものがなかった。風呂場に隣接する洗面所が、一番涼しい場所だった。夏休みに、風呂場や洗面所の窓を開け放ち、狭い洗面所の床でよく昼寝をしてたのを思い出した。真夏でも風通しのいい涼しい部屋のある一戸建ての家に住んでみたいのぅ、などとつい考えてしまう。
で、1冊読了するつもりでいたのだけれど、結局、半分までしか進まなかった。いつの間にか眠りこけてた時間が長かったらしい。むー。
■ 07/05 Thu 普及しない2000円札先日スーパーでもらったおつりの中に、2000円札が混ざっていた。そういえば2000円札というものがあったんだわ。ピン札だった。くしゃくしゃになった2000円札には、まだお目にかかったことがない。発行されたのは去年の7月19日。もうすぐ1年たつけど、まったく普及していない。今まで2000円札を手にしたことって、10回あるかないかくらいだと思う。
2000円札って、手にすると、なぜだか、来ちゃったよーという思いになる。2000円札を使うときに、具体的に、例えばいつも使う自動販売機で2000円札が使えないとか、そういう困る思いをしているわけではないのだけれども(自動販売機を使う機会はほとんどないので)、何か使いづらいのだ。ほかの金種は「5」を一つの単位にしているのに、2000円札だけが違うからだろうか。単純な私の頭が、計算するのを面倒くさがる。ちょっと余談だけど、私はかつてレジ打ちを仕事の一部としていたことが5年間ほどある。今もその仕事をしていたら、何て面倒くさいものを作ってくれたのだと思うだろう。2000円札の大きさは、わずかに5000円札より小さく、1000円札よりはちょっと大きいんだけど、なんか1000円札に紛れ込んでしまうので、間違わないように、より神経を使わなければならない。
家庭の日用品・食料品購買担当者(主婦とも言う)の立場で細かいことを言えば、たとえば2000円札が普及して、財布の中に1000円札と同じくらいか、それよりちょっと少ないくらいの枚数が入るようになったとしよう。私の財布は、硬貨とお札の入る場所は別である。(ほとんどの人の財布がそういう作りになってると思うけど) 1000円以下の買い物をして、2000円札を出すと、また1000円札のお札1枚と、小銭のおつりが来るというのは、お金の出し入れが煩わしい。5000円札、1万円札ならまだ諦めがつくというか、使う回数も2000円札よりは少ないはずだし、お金を細かく崩した、という感じもするから許せるのだけど。
そう思う一方で、個人的には、お金を使う頻度が最も高いのは、日々のスーパーでの2000円前後の買い物なので、もしかしたら2000円札は使い勝手がいいものになるかもしれない。「5」単位の計算の中に「2」が入ってくるというのも、慣れれば大したことないのかもしれない。持ち歩くお札の数も少しは減るだろうし。
そういえば、アメリカにも20ドル札があったはず。こちらの普及率はどうなっているのだろう。ちょっと調べてみたら、日本の財務省の2000円札関連のページに、アメリカの20ドル紙幣は、1997年末、枚数ベースで23.6%のシェアがあるという参考資料があった。もしアメリカで20ドル札が普及しているのに、日本で2000円札が普及していないのなら、何だかしらないけど発行するだけしておいて、そのあとの普及・PR活動を全然していないどこかの怠慢さも、その理由の一つにあげられるのかもしれない。
■ 07/06 Fri いつもの道上水路沿いのいつもの道を歩いて図書館まで行く。ここのところ梅雨の中休みといった感じで晴れの日が続いていたけれども、きょうは曇り。日の射す暑さはないものの、空気が重たくまとわりつく。
紫陽花が花の盛りを過ぎて、目につく花が少なくなった。白粉花は花をつけ始めたところ。この花は夕方から咲き始める。花も暑い昼間は避けるのか。キャベツ畑はすっかり収穫を終えて、整地してある。次は何を植えるのだろう。畑と畑の間の細い道で草取りする人あり。曇りとはいえ、日陰の全然ない畑の真ん中で、暑いだろうなー。竹藪に数個の切り株。…きれいに飾りつけられているんだろな。
立派な洋種山牛蒡が2本あって、実がなるのを楽しみにしていたのに、そのうちの1本が無残に折られていた。むー。毛虫のエサになっている木の葉が目立つ。毛虫は今がわきどきなのかな。小昼顔が、あちこちでぽつりぽつりと花を咲かせている。薄いピンクの花びらが爽やか。
■ 07/07 Sat オフ会とあるサイトのBBSに集まる人たちのオフ会に行く。出席者は6名。風車の話、鉄道の話、DATの話、ロケットの話、『プロジェクトX』の話、一部では富士山の話、合唱の話などなど、なぜか理科っぽい話を中心に、いろんな話が飛びかっていたのでした。楽しかった。幹事さんを初め、みなさんお疲れさまでした。
沖縄料理の店だったのだけど、手元が少し暗くてよく見えなかったせいもあって……あの料理は一体何だったのだろう。直径5cmくらいの緑色のまるっこいもの。海藻か何かを丸めて揚げたものだったのか…。それを食べ忘れたのだけが心残りだにゃ。(未練がましい…)
■ 07/08 Sun 高層ビル街にて西新宿の高層ビル街に行く。ちょっと遅めのランチタイムに美味しいすき焼きを食し、その後、お茶を飲めそうなところを探すが、ビジネス街でもあるこのあたりでは、休日も開いている適当な喫茶店が見つからない。高層ビルの谷間に何カ所か、ガーデンテーブルやイスを並べている広場がある。広場の周りのファストフードの店などは開いている。そこから飲み物をテイクアウトして、外のテーブルで茶のみ話をする。
都心を歩く者にとっては、ビル風がそよぐ、木陰ならぬビル陰になっている広場で過ごすカラッと晴れた日の午後は、思いのほか心地よい。ヒトがぽろりと落とす食べ物をねらっているのだろう。ハトが周りでうろちょろしている。もう梅雨明けしたのでは、なんて思ってしまう天気が続くここ数日だけど、東京地方の梅雨明けは例年だと7月20日くらいなのかな。まだまだ梅雨か…。
■ 07/12 Thu 上弦の月・下弦の月(その1)昨晩、東の空にぽかりと上弦の月。……弓の弦にあたる部分が上方にあるのだから上弦の月でいいんだよね、と思いつつ、そういえば『暦』に「下弦」とか「上弦」とか書いてあったな、どれどれ念のために……と『暦』を引っ張りだして見てみると……ほにょ?? 今月は14日に「下弦」と書いてある。そこに描かれている月の図は、○をちょうど縦半分に区切り、その左側が輝く月だ。昨晩、東の空に見た月は、○を、左上から右下に伸びる直線で区切って、その左下の部分が輝いている状態の月だった。光っている部分の面積は半分よりも大きい。今月14日が「下弦」というのは、どういう定義に基づいているのだろう。頭の中をクエスチョンマークが飛び交う。
…困ったときの『広辞苑』(岩波書店)で「下弦」を引いてみると、
【下弦】陰暦二二、三日の頃の月。満月と次の新月との中間の半月に当る時で、月の黄径は太陽の黄径より九〇度少なく、月の入りに当たってその弦が下方になる。
とある。
なるほどー。そういう決まりごと(?)があったのか。(理科の授業で習ったのかも…忘れてる)そうか、昨晩見た月は、東の空では「上弦」でも、西の空では「下弦」になるのであった…。「黄径」について書いてあるところが私にはよくわからなくてまたちょっと困ったちゃんなんだけど、それはおいとこ。でも何で月の出ではなくて、入りを基準にして「下弦」になるのだ?? Web上で検索してもう少し調べてみたら、このような(←クリック)説もあるらしい。(「月探査情報ステーション」のページ。ここに載ってる「上弦の月」の写真は、じつは「下弦の月」ではないかと思うんだけれど…) 古くから「弦」は半月形の月を意味し、太陰暦(=陰暦。新月から始まる)の上旬のものを「上弦」、下旬のものを「下弦」と命名したという説。
「上弦の月」で思い出すのは、吉田拓郎が歌った『旅の宿』。岡本おさみさんによる詞の中に「上弦の月」が出てくる。この詞のようなシチュエーションで昨晩のような月を見たら、暦の上では「下弦の月」(正確には下弦に近い時期の月か…)だけど、なんかやっぱり「上弦の月」と言ってしまいそう…。
おまけ:『旅の宿』の詞は、岡本おさみさんが新婚旅行をしたときの実話に基づいているらしい。冷たく光る美しい月を見て、天文や星のことにも詳しい奥さまが「あれは、上弦の月」と言ったのが心に残っていたのだそうな。
【関連ホームページ】
「月探査情報ステーション」トップページ
■ 07/14 Sat 上弦の月・下弦の月(その2)ふたたび月の話。一昨日の日記でリンクを張った「月探査情報ステーション」のページにある、「上弦の月」の写真が気になるのだ。「上弦の月」は右半分が明るい半月なのに、この写真は左半分が明るい。
ちょっと調べてみたら、どうやら天体望遠鏡というものは、上下が逆さまに見えるらしい。そのために、天文関係の書籍や雑誌などに載っている月の写真も、上下逆さまの形であることが多いらしい。上下逆さまということは、見た目とは、右と左も逆になるということだにゃ。ということで、恐らく「月探査情報ステーション」のページに載っていた「上弦の月」も、見た目とは左右が逆になっているのではないかと思う。(でも、ふだん天体望遠鏡や天文関係の書籍・雑誌に接する機会のないわたしのような人には、ちょっとわかりにくい。ぼそっ)
望遠鏡で見たときの月の画像を「倒立像」、肉眼で見たときの月の画像を「正立像」として、両方の画像を載せているサイトもあって、それらの写真と月のクレーターの様子などを比べてみても、「月探査情報ステーション」の写真はやはり「上弦の月」でよいのだと思う。
今回いろんなサイトを見て、地球の南半球と北半球では月の欠け方が逆になることも初めて知った。(知らないことばかりのわたくし) ということは、南半球で作られた天文関係の書籍には、北半球で肉眼で見るのと同じ「上弦の月」の写真が載ってる??
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