◆ 彩々日記 ◆
2001.AUGUST
■ 08/01 Wed 眺めて楽しめる本(その3 『地球/母なる星』)この本は知る人ぞ知る本なのかな…。『地球/母なる星』、宇宙飛行士が飛行中などに撮った写真約150枚と、19カ国の宇宙飛行士の言葉で構成されている写真集だ。(日本語版監修:竹内均 企画/編集:ケヴィン・W・ケリー 小学館 1988年初版第1刷発行)
砂漠、山脈、川、湾、火山、珊瑚の海、雲、暁の地平線など、地球の表面の様子をはるか上空からの視線でとらえた写真が大半を占める。なんというか、特にアスファルトに覆われた都心に住むわたしのような者にとっては、地球ってこんなんだったんだと再認識させてくれるような写真だと思う。いちばん惹かれたのは、1969年、月を回る軌道上のアポロ11号から撮ったという、「月から見た地球の出」の3枚組の写真。
この写真集は、CD−ROM版も、ほぼ同じ内容で出ているらしいけど、手軽にいつでもすぐに見たい写真を見ることができる書物のほうを手に入れた。むぐ、「手軽に」といっても、実はこの写真集はB4判で、ちと重たい。でも、見開きいっぱいに広がる大きな写真は迫力があるのだ。ちなみに、この本は池澤夏樹氏の書評によって知った。氏の言葉。↓
これは読むとか見るというよりは、体験する書物である。
(『読書癖1』池澤夏樹 みすず書房)
■ 08/02 Thu 宝石がいっぱい詰まっている果実くもり空の今日は、比較的涼しい。午前中、用足しついでに、ほんの少し遠回りして、今まで通ったことのない住宅街をぶらぶら歩く。あるお屋敷の庭に、大きなザクロの木を新たに発見。直径5cmほどのかわいい実をつけていた。
ザクロの実は、熟して割れたときの、あの個性的な色かたち、特に赤い透明感のある粒々が好きなのだ。宝石のガーネットのことをザクロ石とも言うけど、ちと大げさに言えば、宝石のような赤い粒々。
ザクロの学名は“Punica Granatum”。Granatumは、「粒状の」とか、「種子が多い」という意味があるらしい。宝石のガーネットも語源は同じで、ガーネットの結晶を見つけた人が、ザクロの実を連想したので、ガーネットと名付けられたとか。Punicaのほうは、カルタゴ(今のチュニジアあたり)のことなんだそうな。このあたりが原産だと考えられていたのだろか。
うむ、今度のザクロの木のあるお屋敷は、ちゃんと場所を覚えておいて、ときどき実の成長具合を見にこよう。(んー、でもヒトサマの庭をジロジロのぞくわけには行かないかにゃ…)
■ 08/04 Sat ふらりふらふらふら近くまで行ったついでに、東京駅にある東京ステーションギャラリーにふらりと入って、『アンソール版画展』を見る。駅にある美術館は、ふらりと入るのにいいロケーションだなと思う。
その後、神田の某所で合唱の練習。去年、ひょんなことでふらりと入ってしまった合唱団の演奏会を来月に控えて、最後の追い込み。本番までの1カ月のあいだに、オケ合わせも入れて練習があと9回もある、というか、あちゃー、もう9回しかないというか…。合唱は楽しいけれども、なかなか思うように歌えなくてふらふらふら、音程もふらふらふら。
■ 08/10 Fri はじめてのお絵かき(名前のわからぬ植物)2カ月ほど前の彩々日記(6月8日)に、名前のわからない草のことをちらりと書いた。ベランダに置いてあるオリヅルランの鉢に生えてきた草だ。その後、なんの変化もなかったのだけれども、4、5日前に、新しい葉っぱと花柄(?)が2つずつ増えているのに気がついた。今までついていた花柄のようなものは、花らしい花が咲いた様子はない。先っぽのほうが薄茶に変化して、枯れ始めてきた。君の名は、いったいなんじゃらほい?
■ 08/12 Sun ペルセウス座流星群
明日の13日前後は、ペルセウス座流星群が、その数を最も増やす日に当たるらしい。そういえば、この流星群は、毎年お盆のころにピークを迎えるのだ。お盆にはだいたい毎年、岡山に車で(!)帰省するのだけれども、去年もその途中の高速道路のサービスエリアで、流星が見えないかなあと、空を眺めたのだった。でも、サービスエリアというのは、意外にあちこちに電灯があって明るい。晴れていても星がよく見えないのだ。それで、どこだったか忘れたけれども、わざわざ途中で高速道路を下りて、適当な暗そうなところで車を停めて空を眺めてみたけれども、流れ星を見ることはかなわなかった。
今年はどうかなー。きょうの夕方に東京を出て岡山へ向かう。今晩は23時に下弦の月が出て空が明るくなってしまうので、それより前の時間帯が流星を見るチャンスらしい。ん、お天気はどうだったんだっけ?
というわけで、きょうから4、5日間、岡山に帰省します。その間、ネット接続もおやすみです。
■ 08/17 Fri かぜとくもとほし昨日、東京に戻ってきた。きょうは朝早くから、何やかやとたまってしまった洗濯物を洗濯機に放り込む。今朝の東京は晴天。陽射しはまだ肌に食い込むように強いけれども、ベランダに洗濯物を干すとき、吹く風に秋の気配。
…帰省の途中、中央高速道路を走りながら、久しぶりに空らしい空を見た気がする。浮かぶ雲が、ふわふわふわふわ。
岡山では、たくさんの星。ペルセウス座流星群を見ることはかなわず。東京に戻る途中の未明、繊月の弦の脇に明るい星が一つ。木星食の終わりの姿だったのかにゃ。
■ 08/23 Thu 閉鎖花(子孫を残すための裏技)先日の日記(8月10日)でお絵かきしてしまった“名前のわからぬ草”の、新しく伸びた花柄らしきものが、20cmぐらいの丈になった。最初に伸びていた花柄らしきものの先端の偏平になっている部分は、茶色くなって縮れてしまった。この偏平な部分は、真ん中に1本芯のようなものが通っていて、その両側に並んだたくさんの小部屋のようなところに、種が一つずつ入っているようにも見える。
この草の全体の立ち姿は何となくスミレにも似ているなあと思って、スミレについてちょっと調べてみた。(花?の形はスミレとは全然違うけど)
……スミレには、「閉鎖花(へいさか)」というものを夏につけるものが多いという。「閉鎖花」は、花を咲かせずに、自家受粉して実をつける花なのだそうな。普通に開花して、昆虫などの媒介で他家受粉して実をつけるものを「開放花」と言うらしい。開放花で遺伝的多様性を、閉鎖花で結実の確実性を確保するために、2種類の花を咲かせるのだそうな。うむむ、なんとも頼もしいというか、子孫を残すための裏技を持っていたスミレなのでした。
スミレ以外にも「閉鎖花」を咲かせる草はあるらしい。んで、“名前のわからぬ草”の、花柄らしきものの先端の偏平な部分も、もしかしたら「閉鎖花」かもしれない。だとしたら、いつかこの草の「開放花」を見ることができるのかな。
■ 08/27 Mon 花には見えないけどいつの間にか咲いていた花先日の日記に引き続き、“名前のわからぬ草”について。
依然として“名前のわからぬ草”のままだ。観察は続けている。今朝、先端部偏平膨らみの部分をよーく見てみたら、縦2列にたくさん並んでいる小部屋のようなもの一つずつの境目に、すき間ができ始めていた。先端部の、さらに上部のほうから。
そんで、そこの部分を軽くさわってみたら、何か白っぽいものが指先についた。ほにょ、もしかして……と思って、その先端部を軽くはじいてみたら、粉けむり(?)が起きた。これは、たぶん花粉というものでは? 知らぬ間に花らしからぬ花が咲いていたようだ。先日の日記に書いた、自家受粉する「閉鎖花」ではなかった。「花」と言っても、肉眼では雄しべも雌しべも見えない。小部屋の一つずつは1mm×1mmあるかないかの小さいもので、3カ月ほど前に出てきた2本の花柄らしきもののときには、花粉の存在も見逃していた。分解して調べるには顕微鏡とピンセットと手先の器用さが必要かも。残念ながら私はピンセットしか持ってないのだな。
今はちょっと時間的余裕がないけれども、この草については、そのうち図書館に行ってじっくり調べてみよう。山歩き用の靴の手入れをベランダでしているので、山に生える植物である可能性もなきにしもあらず。初めてみた草で、そのスクッとした立ち姿(?)が好きなのだ。花らしからぬ花だし、名前がわかるところまでたどり着けるかどうかもわからないけれども…。
■ 08/28 Tue ザクロの実近くまで行くついでがあったので、今月2日に見つけたザクロの木を見にいく。ほんのり赤みをおびた、直径7、8cmくらいのザクロの実を、20個くらいだろうか、つけていた。熟しきって割れているものは、まだないようだ。
■ 08/29 Wed 植物の撮影/風媒花の形くもり空からときどき射し込む日の光を利用して、ベランダの鉢に生えている“名前のわからぬ草”の写真を撮ってみた。帰省したときに使ったフィルムが、ちょうど3、4枚分、余っていたのだ。
まずは全体像から。この草は花柄も花穂も細いので、むー、オートフォーカスではピントが合わない。手動で合わせる。
……これこれ、揺れるでないぞ。風が少しあるのだ。花柄が細くて長いのも、花穂が偏平であるのも、風媒花であるがゆえの形かもしれないと思う。そのほうが風に揺れやすいものね。
次に、花穂の部分だけをアップで。ほにょ、このカメラは、撮影距離49cm以下の接写ができないのか…。あまりアップにならなかったけど、とりあえず撮影終了。
うまく撮れているかな。デジカメではないので、このページに“名前のわからぬ草”の写真を載せることができるかどうかは不明なり。
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