彩々日記 index
彩々日記

2003年1月(上旬)


1月1日(水)
カレンダー

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく。

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ああ新しい年が始まったなと実感するものの一つに新旧カレンダーの取り替えがある。ここ10年くらいは毎年、絵画の月めくりカレンダーを入手して壁にかけていたのだが、数年ほど前から近くの書店では、お気に入りの輸入もの絵画カレンダーを見かけなくなってしまった。日本橋や渋谷などの都心の本屋さんには多分あるのだろうなと思いつつ、年末のカレンダーがたくさん出回っている時期にそのあたりに行く予定もなく、とうとう今年は絵画のカレンダーを入手する機会を逸してしまった。

それならば……ということで年末も押し迫ったときによく行く書店で手に入れた2つのカレンダーは、期せずして山と渓谷社のものになった。1つは世界の山の写真つきカレンダー。もう1つは、沢野ひとしさんの、日本の山のイラストつきカレンダー。1カ月1枚のイラストに、それぞれ沢野ひとしさんの一言が添えてある。その中の「“山が逃げる”という言葉がある……(中略)……山は“いずれ”は遠く離れていくものだから」という言葉が、去年ぼんやり考えていたことと重なる。今年はもう少し山歩きをしたい。



1月2日(木)
おみくじ

よい天気。少しは体を動かさなければお節料理も食べきれないということで、午後、八幡さまへ初詣に行く。このあたりでは珍しくアスファルトではなくて土の小道に少しばかり積もっている雪を踏みしめながら歩く。葉をすっかり落とした枝の先に何やら薄紅色の物体がぽつりぽつり。もう梅の花? と思ってよく見たら、落ちずに残ったマユミの実であった。

八幡宮本殿前には100mくらいの行列。最後尾に並んで、ゆるゆる進む。家族の健康などを願い、それからおみくじを引く。吉と出る。記されていた言葉は……

正好中秋月(まさによしちゅうしゅうのつき)
蟾蜍皎潔間(せんじょこうけつのあいだ)
暗雲知甚処(あんうんいづれのところかしらん)
故々両相攀(ここふたつながらあいよず)

「蟾蜍」というのは月に住むと言われているヒキガエル、転じて月の異名らしい。



1月3日(金)
今日までそして明日から…

ときどき小雪。車で1時間ほど行ったところに住む義妹夫妻の家へ行く。フェレット(イタチ科の小動物)、ドルビー5.1チャンネル、コードレスの掃除機など、わが家にないいろいろなものを体験。

ごにょごにょ……今年の正月休みは短い。明日からもう仕事…。「今年はもう少し山歩きをしたい」などと元旦の日記に書いておきながら、正月休み恒例の山歩きに行けなかった。雪が降っちゃったし…。



1月7日(火)
母は楽しみ娘は喜ぶ/蔵書票

ヨーロッパ旅行へ行っていた母が一昨日帰国した。もしパウル・クレーのポストカードをどこかで見かけたら買ってきてくれーと私がつぶやいたせいか、ベルリンでクレーの絵のある美術館を見つけて、そこへ行き、クレーよりピカソの絵にいたく心動かされたらしい。今回の旅のメインイベントだったコンサートも満喫したと言う。またすぐにでも旅立ちそうな勢いで楽しそうに話す。

んで、おみやげは、つぶやいた甲斐あってクレーのポストカード。それからクレーのカレンダー。ドンピシャリなおみやげで娘はとても喜ぶ。去年のちょうど今ごろ、日本橋の丸善で見つけた少し値が張るバウハウスゆかりの画家の絵を集めた輸入もの大判カレンダーを、さんざん迷ったあげくに買ってしまったのだが、母が入手したのはそれと同じシリーズ、同じ大きさの今年のパウル・クレーのカレンダーなのだった。ありがたやー。

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【きょうのめも】蔵書票のページ →  ……小さな版画だ。いろんなのがある。



1月8日(水)
金の星

きょうは今年初めての不燃ゴミ収集日。夫にゴミ出しをお願いしようと思い、年末に出しそびれた不燃ゴミがいっぱい詰まったゴミ袋を物置から取り出すために、ベランダへ出る。ぶるぶる、日の出前の一番寒い時間だ。(夫の出勤時間は早いのだ)

南東の空に明けの明星が、今まで見たことないほどに輝いて大きく見える。数字で言われてもピンと来ないけれど、こちらによるとマイナス4.4等級の明るさなんだそうな。



1月9日(木)
シーボルト・コレクション(植物図譜)

新宿・小田急グランドギャラリーで開催中の「シーボルト・コレクション 日本植物図譜展」(会期1月12日まで)で、江戸末期に長崎出島のオランダ商館の医師として来日したシーボルトが日本の絵師に描かせた植物画、約150点を見る。

シーボルトは日本に来て、医師として活躍しただけではなく、日本の自然にも関心があり、各地で収集した動物や植物の標本を自国に持ち帰って研究を続け、その成果を『日本植物誌』、『日本動物誌』などにまとめたという。今回展示されている植物画は『日本植物誌』の基礎になったもので、川原慶賀という画家の絵が一番多い。色や形や質感が写実的なのはもちろん、葉脈や根の様子まで細密に描かれている。そのうち何点かは、『日本植物誌』に実際に載っている西洋の画工による絵と並べて展示されている。枝ぶりや葉のつき方などがほとんど同じでも、川原慶賀の絵のほうが全体的に一回り小さくてしなやかに思える。展覧会図録によると、この画家は1993年に『シーボルト旧蔵日本植物図譜コレクション』が出版されるまで、事実上まったく無名で、『日本植物誌』に貢献したことも知られていなかったという。

京都大学電子図書館内のこちらのページに『日本植物誌』と『日本動物誌』がある。図版も、現物より大きいのではないかというほどに拡大して見ることができる。こういう形の資料公開はうれしい。

【植物めも】
サラサレンゲ……シモクレンとハクモクレンの交配種。花弁の内側が白く外側が紫色。



1月11日(土)
見事なイイギリの実

きょう久しぶりに、車窓からイイギリの木の見える電車に乗った。このイイギリは、一昨年の1月下旬にはたくさんの赤い実をぶら下げていた。去年の同じころ、実はすっかりなくなっていた。今年は……赤い実を見事につけている。葉をすべて落としているのでなおさら、房状の赤い実をいっぱいぶら下げているその姿は目立つ。

電車の進行方向左側に見えるのだが、じつはすっかり忘れていて、右側の景色をながめていたら、ガラス窓に反対側の景色が、たくさん実のなるイイギリの木が映ったのだった。きょうが快晴でよかった。ぱっと振り向いて、ちらりと赤い実を確かめることができた。帰りの車中ではしっかり進行方向右側(当然だが行きと帰りは逆になる)の景色を見られる位置に立ったのだった。



1月13日(月)
好天

たしか12月中頃にベランダから室内へ入れたデンドロビュームのつぼみが、もう1週間もたてば開くくらいに膨らんだ。きょうも天気がよかったので、昼間はベランダに出して日にあてる。

この3連休、好天続きだったが夫は仕事。山歩きはまたもおあずけ。……独りで行くには情けないことにちと体力に自信なし。



1月14日(火)
牛肉の色

きょうの最高気温は14度。3月下旬並みの暖かさだという。明日は寒くなるらしい。

きょうの夕飯はシチュー。クリームシチューやカレーには鶏肉を使うことが多いのだが、きょうは「フルーティートマト・シチュー」というのを作ってみようと思い、肉も牛肉のブロックを買った。その肉を一口大に切ってみると、外側は鮮やかな赤なのに、内側(切り口)は少し濁った赤。はて? と思ってちょっと調べてみたら、牛肉の色は、もともと紫がかった暗い赤で、空気に触れると酸化作用を起こして鮮やかな赤になるという。今の今まで知らなかった。 (参考ページ→「肉の選びかたQ&A」など)


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