彩々日記 index
彩々日記

2003年2月(下旬)


2月16日(日)
それを読むタイミング

1カ月ほど前から少しずつ進めている「お気に入り」の整理はまだ終わらない。きょうは「お気に入り」に登録されていたあるサイトからリンクをたどってウェブ上をさまようこと1時間余り。それから、そのサイトの日記を古いほうから順番に1年分ほど読む。

そのサイトを「お気に入り」に登録したのは、たしか2、3年前だ。なにげなく「お気に入り」に登録して、その後は一度も訪れたことのないサイトだった。いま、その2、3年前に書かれた日記を読んでいる。読んでみて、すべてを理解したり、すべてに賛同することは、私の知識不足もあってとてもできないけれど、何だかすうっとしみ込んでくる文章で、隅々まで読んでしまう。そのサイトは「星野智幸アーカイヴズ」。(私はもともとあまり本を読む人ではないが、星野智幸氏の作品も一つも読んだことがない)

こういう感覚は、以前、池澤夏樹氏の文章に感じたことがあった。池澤氏の文章も、初めて読んでから数年後に、やけにしみ込んでくる文章だと思って、それから氏の作品を読みあさった。今回もそのようになるかどうかはまだわからないが、そういう気分になるのは自分がそのときにどういう状態にあるのかという、その文章に出会うタンミングのようなものとも関係しているような気がする。池澤夏樹氏の作品を読みあさったときはそうだったと今にして思うのであった。

岡山に住む義父母から自家製の野菜が届いた。サツマイモ、ダイコン、ゴボウ、ニンジン、ハクサイ、キャベツ、ハッサク、ホウレンソウ、ブロッコリー、タカノツメ。感謝。



2月17日(月)
On a small bridge in Iraq/コケ生える

ベランダの簡易温室の中の鉢に、きれいな緑色のコケが生えた。オキナゴケの一種だろうか。触るとふかふか。細いモヤシのようなものも何本かひょろひょろと出ていて、その先っぽには細長い緑色の袋がついている。胞子体というのだろうか。コケは同定が難しそうだが、名前を調べてみたいという気持ちがまたむくむくと…。

先月発売された『イラクの小さな橋を渡って』(文:池澤夏樹 写真:本橋成一)の英語版PDFファイルが、池澤夏樹公式サイト「カフェ・インパラ」から無料でダウンロードできます。テキスト(英訳)も写真も日本語版に掲載されているものをすべて見ることができます。どんなものなのかちょっと見てみたい方、本橋成一さんの写真を見たい方、日本語より英語のほうが読みやすい方、英語版を友人・知人等に読んでもらいたいと思っている方などなど、よろしかったらご覧くださいまし。
(ダウンロードページはこちらまたはこちら



2月19日(水)
昼下がり

晴れ。図書館まで昼下がりの道を歩く。オオイヌノフグリの花が咲き始めた。ホトケノザのピンクの花びらが外の様子をうかがうかのように葉のあいだからちらりと顔を出している。水路の近くでは、スズメに混ざってムクドリが数羽、単独行動のシジュウカラ、落ち葉をゴソゴソほじくり返しているキジバト、竹藪の中へ逃げ込むオナガの7〜8羽の群れ、高い木の枝にとまるたくさんのヒヨドリ。

居間のデンドロビュームは今年2回目の花がら摘みをした。まだたくさん咲いているが、早くもつぼみは少なくなる。開ききらないうちにしおれ始めている花があるような気がする。加湿器を使わなかったのがよくなかったか…。



2月23日(日)
ヒエロニムス・ボス

きょうの『新日曜美術館』(NHK教育テレビ)は、「ネーデルラント 人間を見つめた巨匠たち(1)〜幻想の画家 ヒエロニムス・ボス」だった。見逃した。ゲストの1人、楳図かずお氏が語るボスも聞きたかった。来週の『新日曜美術館』はブリューゲル。その予告だけは見たのだった…。

余談。昨年、新結成して解散したザ・フォーク・クルセダーズのCD『戦争と平和』のジャケットに、ボスの『聖アントニウスの誘惑』(Central Panel)が使われている。CDのArt workは横尾忠則氏だが、この絵の起用には、加藤和彦氏曰く「絵にも詳しい」精神科医のきたやまおさむ氏の意向もあったような気が何となくしている。



2月24日(月)
ミノムシが消えた?/作成年月日のないページ

数日前にテレビから得た情報によると、最近、ミノムシが減っているらしい。ミノムシの正式名はオオミノガ。1995年に福岡で、オオミノガだけに寄生するオオミノガヤドリバエが発見され、オオミノガは、この寄生によって、地域によってはレッドデータブックに載るような状況になっているらしい。そのほか、オオミノガについては、こちらに詳しい情報があった。(「例会資料」には、さらに詳しくオオミノガの絶滅危惧状況についての報告がある)東京23区の端っこにある我が家の周りでもミノムシは見かけないが、それがオオミノガヤドリバエの寄生によるものなのかどうかはわからない。ほかに最近のミノムシの状況についての情報が何かないかとウェブ上で調べてみると、2001年12月14日の読売新聞の記事を引用したもの(例えばこちら)は幾つかあったけれども、それ以外にはこれぞというものは見つからなかった。

ウェブ上にある情報がすべてではないが、便利なので、つい検索していろいろと調べてしまう。そうして見つけた情報に作成年月日が記していなくて、いつのものなのかわからないことがある。そのページのURLを見れば、たとえば2003年2月のものならば「http://*******.ne.jp/****0302.html」となっていたりして見当がつけられることもあるけれども、特に資料的価値の高いものはページの中に作成年月日を明記しておいてほしいと思う。

皆さま、最近ミノムシを見ましたか? 



2月25日(火)
一筆啓上するトリ、欣喜雀躍するヒト

晴れ。午前中、最寄駅まで住宅街を歩いている途中、胴体が明るい茶色の鳥を見る。脚は黄色くて、大きさはスズメくらい。ホオジロだろうか。すぐに飛んでいってしまったので頭や羽の様子などをよく見ることができなかった。「一筆啓上」してくれればすぐわかったんだけど…。サンシュユが、枝先に、小さな花を半球状に集めて咲いている。別名ハルコガネバナ、アキサンゴ。秋に珊瑚のように赤い実をつける。

夜、『プロジェクトX』を見る。たび重なる困難を乗り越え、成果品ができたときに、男は妻とともにキンキジャクヤクする。キンキジャクヤク……欣喜雀躍。……何だかだらだら過ごしていると欣喜雀躍するような出来事もないのぅ。



2月26日(水)
♪もうすぐ……ですねぇ

暖かい一日。今日の関東地方は南よりの風が吹いたが、そんなに強くなかったので春一番にはならなかったと、天気予報のお兄さんが言っていた。昨年は3月15日、一昨年は2月28日に春一番が吹いた。九州南部では、今年はもう既に2月8日に、去年より約1ケ月早く吹いた(*)。英語では"the spring-heralding gale"と言うらしい。関東地方にももうそろそろ春のお告げがあるだろうか。

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【参考ページ】(*)ニュースの部屋(トップページ:お天気博士の扉



2月28日(金)
うごめく春

晴れ。ジンチョウゲの花が咲きはじめる。ニワトコの木の新芽は、ピーナッツ1粒よりひとまわり大きいくらいに膨らみ、花のつぼみがほころぶように外皮が開いて、中から葉と葉柄が姿を現した。そこには早くも緑色のアブラムシがついている。大きなものは体長3mmほどもあり、20匹近くついている芽もある。このアブラムシはほとんど動かないのだが、春の初めにわき出て、身を寄せ合ってびっしりと新芽にへばりついているその様子は、「蠢」という字を彷彿させる。

「蠢く」というのは、春になってどこかから這い出てきたり、わき出てきたばかりの虫がもぞもぞ動いている様子を表しているのではないかと思って、漢和辞典を見てみたら、「蠢」の字の「春」は、「音を表し同時ににぶい意を示す春(シュン)」とあった。季節の春ではないのか…?


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