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あるいたもん

2001年


05/05 Sat
笠 取 山(かさとりやま)

山梨県と埼玉県の県境、奥秩父の笠取山に、夫と登る。

朝5時ごろ車で家を出て、青梅街道をひたすら西に向かって走る。雲り空。天気予報によると晴れのはずなんだけどなあ…。途中で小雨が降ったり、やんだり。奥多摩湖畔で小休止。すぐ近くの山も、けぶって見える。山腹に点々と、ツツジの花が彩りを添えている。湖面の静かな緑青色が、雲り空に深みを増す。奥多摩湖は、小河内ダムで堰止められた、多摩川上流部の人工湖で、1957年に完成。奥多摩湖から先は、いままさに新緑の季節。ときどき雲の切れ間から陽が射し、若葉がまばゆい。落合集落あたりでは、桜が咲き、木々は芽吹いたばかり。

落合で青梅街道を右折して、笠取山登山口のある作場平に車を停める。標高1300m。8時半、笠取山頂上を目指して歩き始める。とりつき部は、カラマツやサワラなどの植林帯。多摩川の源流にあたるこの辺一帯は、東京都の水源林だ。林床には、背丈ほどもあるスズタケなどの笹が多い。一休坂を登る。広葉樹の林。新芽はまだ出ていない木が多い。白樺の幹に陽があたって、銀色に光る。リョウブは、モザイク状の木肌模様がすてきだ。ミズナラの巨木は、おごそかな枝ぶり。てっぺんに、宿り木らしきものを幾つか付けている。脇に流れる沢の水音を聴きながら、広葉樹の林を歩く。2、3日前に降ったものだろう。雪が点々と残っている。

水場を過ぎると、笠取小屋到着。小屋の裏手にある、高さ20mほどのモミの木を切り倒している。木にのぼり、上から5mほどのところにワイヤーロープを結ぶ。木を倒す方向に15mぐらい離れたところにある木の根元に、滑車がくくり付けられている。倒す方向と反対側に、車が1台、停まっている。倒す木にしばりつけたワイヤーロープは、滑車を通って、車のボンネットに中にある何か機械のようなものに、つながっている。切り倒す木の根元の直径は、1mぐらいだろうか。木を倒す方向に、くさび型の切れ目をチェーンソーで入れる。反対側は、真っすぐに切っていく。ある程度切ったところで、車に結びつけられているワイヤーロープを、すこーしずつ引っ張っていって、木を倒す。木にワイヤーロープをくくりつけてから、木が倒れるまでに掛かった時間は、10分ぐらいだっただろうか。倒れた木は、枝を落とし、1m50cmぐらいの丸太に切り分ける。以上の作業を、4、5人で行っていた。車は林道を走ってきたのだろう。一般車は入れないはず。

小屋前のテーブル付ベンチで、早めの昼食。天気は、ときどき陽が射すものの、あいかわらずの曇り空。

笠取小屋を出発。少し歩くと、草原のような広いところに出る。「小さな分水嶺」という標識のある、小高い丘がある。荒川、富士川、多摩川の分水嶺だそうな。頂上直下は、距離的には短いけれども急登。岩にへばりつくようにしてフーフー言いながら登り切ったところは、頂上…ではなくて、もう少し歩いたところが頂上。標高1953m。11時30分、着。雲っていて、眺望悪し。頂上は狭いし、あられが降ってきたので、早々と下山することにする。

頂上付近には、シャクナゲが多い。6月ごろから咲くようだ。「水干(みずひ)の源頭」というところに出る。ここから138km流れて、多摩川の水は東京湾に注ぐらしい。ふたたび笠取小屋。直径5mmぐらいのあられに見舞われる。しばし雨宿り。来た道とは別の、藪沢峠経由の歩きやすい道を下る。車を停めている作場平に14時10分着。

帰りは、一ノ瀬林道を通って、青梅街道に出る。一ノ瀬は、桜とミツバツツジががきれいに咲く集落。小菅村で温泉に入る。帰りの青梅街道は、奥多摩湖あたりから鳩の巣ぐらいまで渋滞。途中、山菜定食と手打ちうどんを食べる。21時半ごろ帰宅。

【参考資料】『山と高原地図 26 奥秩父1』昭文社
       『ブルーガイド ハイカー8 続東京・首都圏クルマで出かける山歩き』実業之日本社
【行程】 作場平口8:30→→笠取小屋9:50〜10:50→笠取山11:30→笠取小屋13:00→作場平口14:10


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