| 2002年 |
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10月13日(日) ■紅葉の始まりに夕陽のあたる静かな林を歩く(玉原湿原〜尼ガ禿山) 久しぶりに晴れた週末で、三連休の中日で、秋の行楽シーズンで、どこもかしこも混んでいるんだろうなあ、でもここならもしかしたら比較的すいているかもしれないと思い、群馬県沼田市にある玉原(たんばら)湿原と尼ガ禿山(あまがはげやま 標高1466m)を歩くことにした。紅葉はまだ始まったばかり。山は点々と、朱赤、エンジ、えび茶、黄色、黄緑などに染まっている。4年前のちょうど今ごろに玉原湿原からブナ平のほうを歩いたので、今回は湿原はさらりと通りすぎて(時間もあまりなかった)尼ガ禿山頂上を目指す。 春に高谷山を歩いたときにはガクアジサイのようなかたちの白い花を咲かせていたムシカリが、赤い実をたくさんつけている。熟して黒くなっているのもある。登り始めたのが昼過ぎだったので、下りは夕方近くになってしまった。時間が遅いためか、山の中には私たち以外に人影はなくて静かで、聞こえるのは落ち葉を踏む音と、上空を走る風に吹かれて梢の葉が擦れあう音。茶色くなって縁の丸まった大きなホオノキの葉が枝から離れて、西日の射す明るい林の中を、飛行機のように滑空したり、竹とんぼのようにくるくる回ったりしながら、歩いている目の前の落ちる。山歩きをするときは大体いつも午後3時ごろには麓に着くようにしているので、夕方に林の中を歩くことはめったにない。もともと明るいブナ林に夕陽が差し込んで、木の幹が輝いて浮かび上がる。根元のほうに生えている緑のコケにも日が当たる。 帰り道、途中の温泉でひと風呂浴びて食事。さらに沼田インターチェンジに入る手前の「道の駅・川場田園プラザ」のレストランが珍しく開いていて(それ以外の周りの店は閉まっていた)、地元川場村の新鮮な牛乳をふんだんに使っているというグラタンがおいしそうだったので、ふたたびの食事。温泉もレストランもすいている。この辺は、湿原にミズバショウの咲く春と、スキーのできる冬が観光シーズンなのかもしれない。それに比べて関越自動車道の混んでたこと。行きも帰りもほとんど継続的に近い断続的渋滞。帰りは、地平線に近づくにつれてだんだん赤みを帯びてくる上弦の月を眺めながら高速を走り、家に着いたのは真夜中。山の中より車の中にいた時間のほうがずっと長い。でも、天気のよい夕方の静かな林の中を歩くのは気持ちがよかったので、きょうの山歩きも、マル。
【参考資料】『ブルーガイド ハイカー8 続・東京・首都圏クルマで出かける山歩き』実業之日本社
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