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みたもん

2001/05


5/18 Fri
アントワープ王立美術館所蔵 黄金期フランドル絵画の巨匠たち展
伊勢丹美術館 2001/04/19−05/20

ベルギーのアントワープ王立美術館所蔵の代表作、75点による展覧会で、4つのセクション、「北方ルネサンスの画家たち」「ブリューゲルの子孫と継承者たち」「バロックの三巨匠−−ルーベンス、ヨルダーンス、ヴァン・ダイク」、「17世紀フランドル絵画を展望して−−宗教画、神話画、肖像画、風俗画、静物画、風景画の世界」に分かれている。中でも、「ブリューゲルの子孫と継承者たち」は、絵の数も25点と一番多く、1枚の絵に細密にたくさんの人物が描かれている。ときにはユーモアのあるしぐさをするそれらの人物を見るのに時間を費やし、今回の展覧会は、ブリューゲル関連の絵を中心に見ることになった。

ブリューゲルといえば、あの童話の挿絵のような、スケートをしたり、踊ったりしている人々を描いた楽しい絵は一種独特で、一度見たら忘れられない味がある。このような絵をいろいろ数多く描いているのだろうなと思っていたのだが、どうもそうではないらしい。

ブリューゲルという画家は、じつは4人もいて、画家ブリューゲル一族であったことを知る。その始まりのピーテル・ブリューゲル(父)は、16世紀フランドルの巨匠と言われているけれども、意外にも、彼のオリジナル作品として現在知られているのは40数点しかないという。息子のピーテル・ブリューゲル(子)……同じ名前なので(父)と(子)で区別するらしい……や同時代の画家によって大量にコピーされた作品や、後にブリューゲルの様式を継承したほかの画家の作品によって、ブリューゲルは世に広く知られるようになったようだ。一族には、ほかに、ピーテル・ブリューゲル(子)の弟のヤン・ブリューゲル(父)、その子供のヤン・ブリューゲル(子)……親子が同じ名前なのでややこしい……などがいる。

一族の中でも、今回の展覧会ではピーテル・ブリューゲル(子)のものが一番多く、13点出品されていた。とくに目を引いたのは、「ネーデルランドの諺」という絵だ。これもやはりピーテル・ブリューゲル(父)のオリジナルをコピーしたものだという。川沿いの農家らしき家が描かれた絵の中に、70人ぐらいの人物と20匹ぐらいの動物(豚が多い)が描かれている。それぞれの人物や動物の様子が一つ一つの諺を示していて、図録には、81種類の諺がリストアップされている。諺と絵とを照らし合わせてみた。一つ一つ絵解きをするようで楽しいのだが、その数の多さに、何だかくたびれてしまった(苦笑)。諺は、世界共通のものも多いのだろう。「二兎を追うもの一兎をも得ず」とか「覆水盆に返らず」「豚に真珠」「一石二鳥」と同じようなものもある。

ブリューゲル(父)の絵が、ここ(←クリック)にあります。上から4番目が「ネーデルランドの諺」です。

【当展のこれからの巡回先】
いわき市立美術館、茨城県近代美術館、滋賀県立近代美術館、宮崎県立美術館。

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