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みたもん

2002年9月


9月4日(水)
細工・置物・つくりもの−自然と造型
宮内庁三の丸尚蔵館 7月6日−9月8日

以前(7月29日)彩々日記に書いた海老の工芸品と似ているものが出展されていることと、細工物、つくりものが好きなこともあって、楽しみにしていた展覧会。

まず目を引いたのがザボンの「菓子器」一対。ザボンの中身をくり抜いて外皮を乾燥させ、その外皮表面に、1つは朝顔と鶏、もう1つには桜の花びらの蒔絵が施されている。蓋は木地に黒漆塗り。ザボンの皮を利用するという発想が面白い。明治天皇の着想だと考えられているらしい。それから瑪瑙細工の「棚飾 金魚」。赤一色と紅白模様のリュウキン一対で、ほぼ実物大。こういう石の質感と色にもヨワイ。

そして、「伊勢えび置物」。宮内庁のページに載っていた写真を見て金属製だと思っていたのだが、なんと、べっ甲製であった。こちらもほぼ実物大。胴体、脚、尾、触角などの各部が動くように作られている自在細工物。長い触角や脚の先にたくさんついている細かい突起まで、写実的。あの突起はどうやって作ったのだろう…。次に目を引いたのは、象牙材を彫って着色した野菜の置物。トウモロコシのびっしり詰まった実の1つ1つ、柿の実や葉についた虫食い痕まで、ほんものそっくりに再現している。金属製の自在細工物や象牙で作られた本物そっくりの果菜置物は三井文庫の館蔵品図録でも見たことがあるのだが、三井文庫さんも出展してくださらないかしらん。

三井文庫所蔵の「自在昆虫」は、図録によると、銅や銀などの金属製で、チョウ、ハチ、トンボ、カマキリ、バッタ、クワガタ、セミなど全部で12種類の昆虫が1箱に入っているという。このようなものは、私が知らないだけなのかもしれないけど、ほかで見たことがない。やはり美術品とは見なされず、一般人が見ることのできる美術館にはあまり所蔵されていないのだろうか。

三の丸尚蔵館は、平成5年に設立され、皇室などから国へ寄贈された美術・工芸品など約8,000点を所蔵しているという。今回初めて行ったのだけれど、意外と狭くて、じっくり見ても30分くらいで全部見終わってしまった。館内整備のため今月9日から半年あまり休館になるが、半年後には展示スペースがもう少し広くなっているといいなあと思う。

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