バーリング 約1930年 ブルドッグ

ブルドッグは難しいシェイプだ。構造上ボウル内径が大きくなり、ステムとマウスピースは短い。どうしても辛くなってしまうのだ。しかし最もイギリスっぽいシェイプにはたまらない魅力がある。

妥協的な派生シェイプであるローデシアンでは物足りない。過去何本か買ったブルドッグはみな手放したが、常に良いブルドッグが欲しいと思うのである。

バーリングはダンヒルより古いメーカーでアメリカでは人気が高い。戦前のバーリングが欲しかったところに、銀巻きでこんなにカッコ良く、程度も良いブルドッグがあれば買わざるをえなかった。
スムース仕上げでも木が良いので吸えるパイプではあるが、やはりボウルが大きいのでカラいのは否めない。

価値の判る人には譲っても良いと思っている。 このパイプで感心したのは煙道の細工。ボウルからマウスピースの間が太く出来ている。これは現代のパオロ・ベッカー(伊)も使っている手法で、ボウルの底が濡れなくなる細工だ。そんなテクニックがこの時代に完成されていたのは驚きである。

バーリングはシェイプが貧相であることが多く、なかなか欲しくなるものが出ない。サンドブラスト仕上げで良いものが出れば吸ってみたい。1960年代初期に経営危機からオーナーが替わってしまい、それ以前の「PreTransition」 とか 「Family Era」と呼ばれる時代のものが良いとされている。