| WDC ウエリントン 1900年代(?) |
新品で落札。Wellington シリーズはピーターソンのコピーのようであり、サイズが大きいものが多いので遠ざけていた。しかし、これはサイズも普通だし、よく見られるフルベントではなくストレートだから買ってみたのである。 まず感心させられたのはその入念で精度の高い工作。アメリカン・パイプの造り込みは英国勢に及ばないことが普通であるが、これはそうではない、なんとストレートなのにピーターソン・システムになっているのだ。ボウルの底は通常より上げ底になっており、ボウルからの煙道は斜め下方にむかってホゾ穴の上端につながる。(煙道と同径のドリルをさした写真を参照)ホゾ穴の下半分には大きな穴が穿たれ、ジュース溜まりを形成する。これらの細工が精密な治具を必要とするのは言うまでもない。 テノンがテーパー状になっているのも面白い。残念ながらゆるくなっているから直すのは大変だろうが、ヴァルカナイト・マウスピース初期のものはこのようにいろいろな実験があったと思われる。 SOLID RUBBER とはヴァルカナイトの呼び名であろうが、これが刻印されるWDCのマウスピースは、アンバーから変わった初期の短期間に限るように思う。ウエリントンは1899年から製造されるそうだから、このパイプはぎりぎり19世紀末である可能性もある。 いずれにしてもWDCの絶頂期であろう。喫味は大変良い。CPFまではあと一歩だが相当上質なブライヤーである。いんちきホールマークだがバンドは銀製、ウエリントンは高級レンジであることがわかった。 |
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