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ワインゴット収集はその年式が詳しく特定できないゆえにリスキーである、とは先稿で述べたとおりである。だが今回は特段ハズれたことにはならない、と言えるパイプであった。
形状は洗練されているとは言えない。リップが厚くて咥え心地がもうひとつなのはこの前のワインゴットと同じである。今回のものはなんとなく戦後のもののように思える。オーラが薄いのだ。テノン部も前回のような段付きではなく手抜きである。
前回紹介したものはブルイエル系のキュアリング味であったが、これはどうか?
おそらくスムースもブラストもワインゴットにおいては同じキュアリングなのだろう。
あの味にブラストがかかったぶん、カドが取れて煙に丸みがある、といった味だ。
木の質も良いようで美味いパイプであることは間違いない。
しかしダンヒルにおいて、ブルイエルとシェルで味が全く異なることを想うと、なんとなくつまらないのである。おそらくワインゴットの個性を味わうにはスムースのほうがより好ましいのではないか? スリービー、ブルイエル、コモイの味が混じったような独特のキュアが、ブラストによって輪郭があいまいになってしまうのだ。
このパイプがワインゴット没落期初期のものだとすると、カドガン、ダンヒルなどのビッグネームに吸収されなかったがゆえに末路が哀れであるように思う。サシエニ、バーリングがそうであったように、ビッグネームの資本が入らないメーカーは、ファミリー・エラを過ぎるととたんにみすぼらしいパイプになるのではないか? ワインゴット独特の味は保てたにしても、外観においてはそのように見る他はない。
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