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ボウルに全然サイズのあわないマウスピース、しかもボウル側にはネジ式の角製テノンがはずれて残っていて、銀バンドもサイズの違うものがくっついていた。新品のボウルではあったが、手書きで書いたCPFの文字のインクがしみついて取れない・・・
こんなパイプを復元するのは不可能であり、ネジ穴を普通のプッシュ式に開鑿、マウスピースの製作等一式を外部委託した次第。
依頼したのはパイプ職人修行中の「にるま氏」(ネット上の通称)。ご覧のように完璧なパイプに生まれ変わった。銀バンドを外し、全体をサンディングして文字も消してくれた。好みに合わせて薄く作ったマウスピースも咥えやすい。
味のほうもアーリーアメリカンの典型で申し分ない。新品であるからこれからどんどん美味くなるだろう。
今回の例は極端だが古いパイプを集めていると、どうしようもない状態のものをつかんでしまうこともある。そういう時はこんな遊びも楽しいものだ。なにより使えないパイプが自分の好みの形になって吸えるようになればパイプも本望だろう。高度な技術で応えてくれたにるま氏に感謝する。
足つきパイプはクレイ・パイプの名残であろう。にるま氏によれば、この足があることによって細工が何倍も面倒になるらしい。そんな苦労をして足をつけたのは、パイプが座る(シッター)ようにしたかったからだろうか? この足がなければダンヒルの142(ダブリン)と同じシェイプになるな、などと考え、ダブリンという形が存外古いものであることが認識された。
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