ケイウーディー スーパーグレイン Zulu

前記のケイウーディー以来、同社の戦前のものをそろえてみたいと思って買った一本。刻印されている番号が4ケタのものは少なくとも1938年以前、という記録が残っているので判別しやすい。これも30年代後期のSuper Grain のズルというシェイプ。

ケイウーディーの特徴はアルミ製のドリンクレス(苦い汁を飲まなくする、という意)フィルター、そしてネジをしめた時、ピッタリと位置が決まるシンクロ・ステムという細工にある。このシステムがありがたいのは、通常喫煙中は絶対に抜いてはならない、というマウスピースを自由に抜いて、このフィルターについた水分をふき取れば最後までドライ・スモーキングが楽しめること。途中で外してみると驚くほど多量の水滴がついている。戦前のこの時期はこのようなアルミのフィルターが流行し、ダンヒルまでもフィルター付きを短期間作っている。

私はフィルターは必要ない、と思うし、どれだけ優れたフィルターを装着しても肝心の木(ブライアー)が悪ければ何にもならない、と考える。 だがこのケイウーディーのように木が良いとフィルターの存在が気にならず、むしろその利点を評価したくなる。それほどこのパイプの木は優れている。ボウルの底まで辛くならずに楽しめるのはスゴいことだし、ダンヒルと遜色ないクオリティーと言われるのは本当だ。こんなパイプが数千円で買えるとなれば、当分良さそうなケイウーディーが出れば買いつづけることになるだろう。