ファウエン Bruyere Extra

 アーリーアメリカン・パイプを渉猟していると、ある事に気づく。 イェーガー、
カール・ウェーバー、ディミュース、マルクスマン、カウフマン、ベルトラム、とほ
とんどが独逸系なのだ。ならば本国ドイツにはきっと美味いパイプがあるに違いな
い。 ドイツは現代でも多くのパイプ作家を擁するパイプ大国なのだ。

 そこで注目せざるを得ないのが150年の歴史を誇る、ニュルンベルクのVauenだ。

 この場合ももちろん古いものを吸ってみたい。まず手に入れたのがこのパイプ、推
定1950年代あるいは戦前のものかもしれない。小さなボウルは女性用であったか
もしれない。
真鍮のバンドが高級グレードではないことを物語る。

 喫味はまあまあハイクラス、戦前の平均的合格点クラスか。 マウスピースが少し
厚くて咥えずらい。だが全体の造り込みは入念である。 シェイプ感覚も英国系とは
一線を画す。 フリーハンドではないが、かと言って英国系クラシック・シェイプと
は違う。 ドイツ流クラシックとも言えるだろう。

 ファウエンの詳細は現在研究中で、2本のパイプがクロスした意匠の「クロス・パ
イプ・ロゴ」というのが古いものであるようだ。 これにもそのロゴが刻まれている。