HB Goanza 1920年代(?)

 HB(Harwood Brothers)は英国リバプールのメーカー。 調べたら現在もタバコ
ニストとして当地に存在するようだ。英国パイプメーカーがロンドン以外にもあった
こととは思うが、あるいは大メーカーに作らせたショップ・ブランドであったかもし
れない。

 恐ろしく美味いパイプである。おそらくイタリアン・ブライヤーと思われる味だ
が、アーリーアメリカンにひけを取らないクオリティーである。フィッシュテイル
ビットであるから30年代まで下るかもしれないが、マウスピースはハンドカットで
はないようだ。

 典型的なブリティッシュ・クラシックスタイルの量産パイプであるが、英国パイプ
がそのスタイルを確立させるのはやっとこの頃であるように思う。それがダンヒルに
主導されたのかどうかは、現段階ではなんとも言えない。このパイプを見ていると同
時多発的に現れたかとも考えられる。

 革製のケースに収められていたおかげで、マウスピースの変色も最小限、少し磨い
ただけでごらんのようにきれいなパイプになった。こういうパイプで変色を取るため
に磨いてゆくとマウスピースピースがやせて、ボウルステムとの間に段差が出来てし
まい、スラリとしたシェイプが台無しになってしまう。その意味でも貴重な個体であ
ると言える。

 興味深いのはこのパイプ、ラッカーが塗られていたこと。部分的にはげていたので
全部落としたが、ラッカーパイプ イコール超安物、とは言いきれないようである。

ダンヒルの Bruyere と同等以上、こんなパイプが4ポンド(900円弱)で手に入
るとなると、ダンヒルに高い金を出す気がなくなってくる。






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