LHS Sculptured Purex  1920年代(?)

 こちらはPark Lane De Luxeより古く、したがって木が良いのでより美味しい。
大胆な肉抜き加工で田舎の民芸品一歩手前だが、ぎりぎりそうはならないのが
ニューヨークのメーカーたる所以か。

ネジ式のマウスピースは本体との接合面に紙ワッシャーを使ってある。またネジ部も
プラスティック製で、昔の駄菓子屋のおもちゃのようであり、これが断じて高級パイ
プでないことを物語る。こういう肉抜きパイプは表面のキズを誤魔化す為の仕上げだ
から、もともと高級品であるはずもない。

20年代まではパイプスモーカーの人口は多かったが、30年代になるとシガレット
に押される。パイプに趣味性が要求されるようになるのだ。つまり20年代にも高級
パイプは存在したが、LHSはこういう低グレードも大量に作っていたのだろう。

その点、最初から中級から上級グレードを作っていたカウフマン (KB&B) に、30年
代以降水をあけられる原因になったように思う。事実LHSは50年代で姿を消す。
逆に言えばこの時代まではおしなべて木質が優秀だから、LHSに外れなし、という
ことが言えるのではないか?


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