| リリー・ダンガン 1920年代(?) |
これも八方手をつくしても身元がわからないパイプ。ある史料では英国製とあるが、 インターネットで調べるとLilly, Dungan & Co.という会社はアメリカにあったよう だ。 どこかのタバコニストのショップ・ブランドだったのかもしれない。 165mmという長い全長に細身、肉薄の高いボウル。かたちに惚れて衝動買いし た。 高いボウルと長いステムが完全直角というのはありそうでないシェイプである。ボウ ル内径わずかに17mm、しかし深さは40mmもあり、私の喫煙スタイルにぴった り合っている。 特徴になっているのがボウル底部の「ヒレ」。調べていたらダンヒルのシェイプ・ チャートにこのヒレ付きを3種類発見。シェイプナンバー396、434、436で ある。 しかしダンヒルでも、その他のメーカーでもヒレ付きは今まで見たことはない。 このシェイプはクレイパイプからの伝承であろうが、次第に消えていったものと思わ れる。 パテ埋めが数箇所あり、高級パイプではないが、かなり美味い。ただ、キュアリング はされていないようで、やはりどちらかと言うと英国よりアメリカンの雰囲気であ る。吸い口の形状が同時代のKB&Bと酷似しており、カウフマンのOEMも疑われ る。 初期KB&Bもそうだが、こうしたパイプを見るとこの時代のアメリカン・パイプは ボウルが小さいことにあらためて気付く。いつの頃からアメリカ人が巨大サイズを好 むようになったのか、またこの時代、平均的なアメリカのスモーカーがどんな葉っぱ を吸っていたのかに、ますます興味が湧くのである。 |
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