フランク NOFALT 1920年代(?)

ここまでユニーク、ゲテモノなパイプは見たことがない。どうやって火をつけるのか
考え込んだほどだ。これも前方からの風をさえぎるドライヴ用パイプであろう。NO
FALTとは No Fault の意味に違いない。発明狂時代の産物だ。

マウスピースを逆さに咥え、苦労して火をつける。煙道を兼ねたピボットを中心に
ボウルを180度回転させる。使用中にこれが回ってしまわないよう、この回転軸
はけっこう硬い。途中で火が消えたら再着火に手間がかかるだろう。煙道の形状
に無理があって吸いずらい………..。

なにより木質が最低でおそろしく不味いパイプである。こんな古い年代でも悪い木
というものがあったのか、と感心するほどだ。ボウルの前部と後部で木の色が違う
から、この構造を可能ならしめる為に、ブライヤー以外の木を使ったのかもしれな
い。

それでもこのパイプ、かなりの使用感があり、以前の持ち主は愛用していたと思わ
れる。

もしかしたら風に吹かれるドライヴでは究極のパイプなのかもしれない。

ところでこういう吸口を見ていると、ピーターソンリップとはオリフィックから派生した
ことが良く判る。


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