ダンヒル Bruyere #475 1955年

ここから4本はキュアリングされた味のブルイエルを紹介する。

ノン・キュアリング=生味のものと年代は重複しており、何年からキュアリングされる、ということは言えない、との結論に達した。ただ、かつて吸ったことのある60年代以降のブルイエルで生味であったためしは一度もなく、おおよそパテント・スタンピングのなくなる1955年以降においては全てのブルイエルにはあの独特なキュアリングがなされている、と言って良いのではないか。生味で勝負出来る木がその頃にはなくなっていた、と考えるのも合理的であろう。


生味のブルイエルの木質は20世紀初頭以前のアメリカンと同等の高品質である、とは既に書いた。 特一級のエボーションを使用していたのは間違いない。ではなぜそのような優良な材料があるのに、わざわざキュアリングをほどこしたものを混入させたのか? ということが謎になってくる。いろいろ吸っているうちに、思いがけない結論に到達したのであるが、それは後述する。


さて、このチェリーウッドと呼ばれるシェイプ、作家系が跋扈する時代以降のものと思い込んでいたのは間違いであった。55年と言えばクラシックシェイプの時代、この形がすでに存在していたのは面白い。古典と革新が絶妙に交差する英国製品らしいと言えよう。このシェイプの始まりはいつ頃なのだろうか?



パイプ目次1へ戻る パイプ目次2へ戻る