佐久間町通信2006年1月号
第24回「英車の集ひ」inトリニティーツーリング(下)

宿舎にて朝食の図。昨夜サワぎすぎて、無言の面々。寝ぼけているうえにバイキング形式が祟って選んだ組み合わせが味噌汁にコーヒー、タマゴかけご飯にヨーグルト、シリアルと焼き鮭皆さんメチャクチャです・・・。







英車だらけの宿舎前。トラ・オンリーでないのが良いですな。







何をするでもなく雑談・英車談義。珍車、希少車からゲテモノまで圧巻です。







当校より参加の戦前型ベロセット。ウンチクの傾けあいの図。








トリニティー参加者だけで記念写真。







校長グリーブス。今年は快調で気持ちよし。







明るいうちに学校に無事到着。ツカレたなあ。
忘れないうちに今回の問題点を改善するためメモをとる。







一台BSA・B−50が焼きついた。救助隊にて帰還。
この一月後、無事直りマシタ。
オイル交換をちゃんとしないとダメですヨ。












トリニティーツーリング感想記
27期生 吉田 浩明


当日の朝は、早くに目覚めた。前日からの予報ではどうも小雨から本降りとなると言っていた。

まずは外にでてみると、薄曇りの空から少しだがパラパラと雨が落ちていて、まずは気勢がそがれてしまった、が、昨晩にしっかりと準備した装備は完全雨装備であるので、出発には問題ない。(フッフッフ)

前回のツーリングは現代車での参加であったので、1泊ツーリングにはなんの心配もなかった、しかし今回のツーリングは自分で組み上げた(勿論校長はじめ講師皆さんの手は当然随分入っているが)車両での参加である。やはりドキドキというわけで、実は2週前にロングに出た。



能登半島までの片道500キロ超2泊3日なので、人によってはロングとは思わないかもしれないが、事前にオイル交換し、チェーンを張り、増し締め(これが肝心)し、工具満載で小雨の中(このときは半分豪雨中走行)出発したときの高揚感はここ最近ではトリニティーで組み上げたTR6Rを最初に試乗したときを除いては、久々のものだった。

この道中では、途中で給油したガソリンがいかにも粗悪であったため(同じ所で給油した同行者のハーレーも同じ症状だったので判明)、帰路全然フケなくなったのが大きなトラブルといえばトラブルという、絶好調の旅であった。(帰ってからスグすべてガソリンを抜いて入替えたら絶好調!)

よって今回のツーリングは、距離にしても日数にしてもわが愛車にとっては軽くこなしてくれるものと確信しての出発である。(導入が長くてスイマセン)



朝の首都高2号線にのり4号高井戸を過ぎるころ、前方に細身のMCの後ろ姿を発見、K崎講師である、なぜかBMWのK100とつるんで走行中の模様。

右車線を少し併走しお互いを確認できたところで、モワーッと(気分的に)加速して抜き去る。カッコイイはずと自意識過剰に自画自賛。その後も順調に80mile/h程度で談合坂SAまで一気に到達してしまったのでした。

SAに進入してもなぜか日本車軍団しか目につかず、よっく見回すといたいた、例によって(?)当日AM3時から1人で集合しているS根さんと、やはり朝は早いであろうと推測(失礼!)されるイラクT中氏である。

ニコニコと近寄り、なかなか来ないであろう(だから早く着きすぎだって!)皆さんを待つべく、缶コーヒーで暖をとりながらいつものヨタ話に花をさかせる。

三々五々七々九々すこしずつ到着しはじめたところで、校長の情報が飛び込んでくる。


「八王子で終了だって!」「いや、修理できそうだって!」「なんかだいぶバラしてたみたいよ!」といつもどおり無責任な会話が飛び交う中、颯爽と校長がグリーヴスで到着。

「遅れてスイマセン。いやープラグキャップが死ぬとは、皮むいて直結だよ直結!」と、また予測できないトラブルを乗り越えての到着に一同感動!(えっ、したっけ?)。



さてと、そういえば同期のK藤さんが来ない。K崎講師が連絡すると、まだ向かってる最中らしい、その後も続々とメンバーが集まり、「もう行くか・・・」のころK藤さん到着。

クランクケース上がオイルでビシャビシャの状態で、「慣らしのハズなんですけど90mileは出したかなぁ、マズイっすよヤバイっすよ!」といいながら、上下ロッカーズ風のウェアでキメキメの皮パンのボタンをはずしっぱなしスタイルで「みんないてよかったぁ!置いてかれたかと思いましたよ」と安堵した様子。

このアトもどうも幸せ太りのK藤さんのへそ出しルックには、ずっとやられっぱなしということにこのときは気づかなかったのであった。(だから何がやられるの?)



それはさておき、寝不足のS根さんが清里の宿へ先日仕上がったばかりという黄色くピカピカ光る乗り物で直行する以外は、すでに奥多摩をひとっ走りしてきたというツワモノK田隊長に引率され、最初のインターで20号へひた走る。

気持ちよくながしながらトラブルもなく勝沼のワイナリーへ到着、さあ食事だお茶だと、なかなかよさげなシャトーへと輩一同闖入するものの、どうも様子が違う。「酒しかおいてないではないか!」さすがに酒だけではマズイと構内をぐるっと所在なげに散策するふうを装い撤収。さすがに怪しい集団(いつものこと)である。

降りたばかりのバイクにまたがり、200m離れた高級そうな店の広大な駐車場に進入し、ここぞとばかりに無駄に旋回しているとヒロT中さんが参加、しばらく二台でガソリンを消費し、グルグルジムカーナ乗りをして目を回してから、無事駐車。(何やってんだか)

こんどこそと店に行ってみるが、11時開店と知らされてまた暫し談合。

時間になって店内に入るとランチのセットメニューしかなく、全員強制的に勝組みの食事会と相成りました。



食事も済んでルートを相談、ワインディング派とのんびり派の2組に分かれようかといいつつ結局全員ワインディング派ということで出発。途中ガソリンを補給してさて本番のワインディング(ご馳走だぁ)といったところで前を走るイラクT中氏の様子がおかしい。

ブヴォ・・・ブヴォヴォヴォ・・・ヴォっヴぉヴぉ・・・ブォーーーーーッと、なにかフケがとても悪い様子。なんとかだましだまし走ってるのがよくわかる。だんだん道は狭く、小雨も降り出し、落ち葉が増え、ヤバそうな道だなぁと思ったところで案内板のある駐車場で先導が停車。っと後続が来ない。校長も来ない。「K崎さんがコケたってぇ?」とK崎講師を囲み状況を確認。左足をケガはしたものの低速登りヘアピンでコケたとのことで、何とか人間は持ちそうだし(基本頑丈なので)車両はもっと軽症だった。平気平気と騒いでいても、校長は来ない。

K田隊長が気にしてもこないものはこない。「ヤバイ道だし戻って高速で行ったに違いない」と勝手にきめつけ、案内板をみるとこの「ヤバイ道」の名称はクリスタルライン(ほんとかい?どこがじゃ)、そしてこのあと何十キロも続くことを発見し愕然とする一行。「楽しい道ですよ」「今日は雨だからそうでもないけど、晴れてたら気持ちいいですよ」とのK田隊長の弁も上の空の一行であった。

気をとりなおして出発するが、なかなかどうして楽しむには雨はひどくなるし下りはコワイしで、おかげでナカナカ慣れなかった左足のリアブレーキが上手く使えるようになったくらいである。っと、途中の休憩で1人足りない。K渕さんだ。「途中あったVの字でのターンでいなくなったんじゃないかカナ」と誰かが推測するも、待てど暮らせど来ない。

電話もかかるが「電波の届かないところ」にいるそうでどうしようもない。しょうがなくスタートするも、自分のバイクのエンジンがかからない。あせって何度もキックするがかからない。メットが息で曇ってきたころヒロT中氏が交替。スグかかった。どうもキックのスピードが足りないらしい。旧車乗りとしての修行が足りないことを認識してしまった。

このあとは寒くてつらい道のりを延々と走り続け、宿に到着。途中きれいな紅葉も多かったのだけど、紅葉も道に落ちてると憎たらしいのであるのもよくわかる道中であった。まあこんなツーリングも宿についてしまえば楽しく思えるのも不思議なもので、バイク乗りの性ですか。

部屋の中は、修学旅行の1コマのごとく野郎ども浴衣でまったりとテレビを見、皮ジャンを干し、ビールを喰らい(んー?)、エアコンの暖風の下へゴロゴロヘロヘロと移動し、宴会に備えるのであった。



宴会の様子は道中記の画像にゆずることとして・・・夜が明けてさて旧車の集ひの本番である。昨晩皆が宴会を離脱するころから、シコシコとケミカルを取り出して磨いただけあって、一通り磨けば一応満足できる状態の我が愛車である。

予想通り「磨きすぎ」とのトリニティー一同の評価を得つつほくそえみながら車両を並べる。が、キャブまで磨き込んだTR6Rで、ほとんど同色の車両を発見し「まだまだだな。修行がたりなかった・・・」と今後の磨き人生に新たな決意を誓う今日この頃であった。



さすがに年代車が自走でこれだけ集まると素晴らしいの一言である。すべて皆さんの積年の努力の結果としてある催しであり、車両達であり、はるか日本のこの地に生まれて何十年もたって集結するとは、彼の国で設計・製造にあたった方々もついぞ想像できなかっただろうなぁ・・・などと感慨もひとしおである。というわけで気になる車両をパチパチ(デジカメのシャッター擬音もこれでいいのかなぁ)と媒体におさめ、ときおりクランクでエンヂンをかける戦前車両(スイマセン車種知らなくて・・・)のパトゥパトゥいう聞きなれない発動機の音にビックリし、ひと時を過ごしたのであった。



さて記念写真も撮ったし、帰ろうかな・・・のころ、荷物を括りつけ「ドコ回ってかえろうかな・・・もちろんツーリング組と一緒に帰ろう」などと思っていたところへ晴天の霹靂が襲ってきたのである。さてキック一発!と意気込んだところブーツがぬるっと妙な感触。んーっと見ると怪しく黄金色に輝く物質がペダル&ブーツに付着しているではないか!

クサッ!と久しく嗅がない香りまでしてくるし・・・。まずはここで慌ててはいけない。何気ない風を装いつつ、周辺の草でブーツを、ティッシュでペダルをふきとるが、そうやすやすととれてはくれない。そういえば黒いレトリーバーちゃんがこのへんでさっき遊んでたっけなぁ・・・と思ってはみても時すでに遅し。地道に清掃活動を行うのであった。

まあまあ許せる程度に付着物を拭ったアト(ふふっまだ誰にも気づかれてはいないサ)さて気を取り直してキック一発!かからない。再度一発!かからない。ヘコヘコと先日と同じようにかけてみてもダメである。疲れきって休んでから再開するが、下手なんだなぁーとダメージ二倍である。旧車乗りとしてダメだしをくらった気分のところ、K藤さんが見かねて臍だしキックをお見舞いしてくれたおかげで、我が愛車は息を吹き返したのであった。(彼には黄金色の付着物のことは内緒だよ!)



なんか気落ちしたのと、用事も思い出したのでサクッと帰宅組に合流。中央高速経由でK藤さんと調子よく70〜80mileで走っていたら談合坂でO沢女史に「あんたら飛ばしすぎ」と叱られました。でもほんとにK藤さんのエンジンはヨダレがすごく、無事帰れるのかな?と心配なくらいにもかかわらず。本人はいたって気にせず「こんなもんなんですかね?慣らし終わったらもっと出ますかね?」とブチ切れた走りを予感させるコメントをのたまっておりました。



一応これで感想記は終了なのですが(何故って無事帰宅したから)、後日談?いや当日談がありまして・・・

まあ無事自宅までたどりつき、一息いれて着替えてから、黄金物体を完全に流しさろうと企んだ結果、それは洗車という行為になるのは必定。すかさずブラシとカーシャンプーと多量の水でブーツと車両をゴシゴシと洗って、全ての痕跡をクリアしましたとさ。

と、ここまではよかったのですが、じゃあ少し近くを走って水を飛ばしてこようと、今度はキック一発でエンジンもかかり、ソロソロと路地を走り出したのもつかの間、ちょっとアクセルをひねったら、スピードが今度は落ちない!回転がさがらない!?んー人が歩いてくるし!でクラッチも切らずにせっかく覚えた左足ブレーキもかける間もなく前ブレーキ!っとハンドルぶれるぶれるそれでも前進する。身体が前のめりになり足がはずれて車体に打ちつけられる。「コケたくなぃっ!!!」「これまでの10ヶ月がぁ・・・!!!」とクラッチを切って回転がゴァーーーウンンンとあがってさがった。なんとか止った。

ハァ〜〜っと一息入れてまたとりあえず走りだして100mでまた同じ症状が!今度はクラッチで一段落。と左足が無茶久茶痛い!なんか随分ズボン濡れてるし・・・ん?クランクケースって赤かったっけ?あー足が震えるぅぅぅ、痛い!ズボンをめくるとホントに映画のように赤い液体がびゅっびゅっとケースにむけて噴出すし。ヤバイととりあえず家まで恐る恐る戻る間にも痛い。まずはこの痕跡を消さねばとまた洗車(んなことしてる場合か!)

足もそのまま洗車(じゃなくて)してから今度はシャワーで洗浄すると、なんかフクラハギにえぐりがあるし、中身がみえるし、ヘー白いや!じゃなくて痛いんだってば!なんか黒い汚れがあるのでほじってみると(あーイタっ)塗膜である。そういえば誰かこのブレーキペダルは凶器だよ・・・なって言ってたなぁと記憶がよみがえるのであった。



なんとか消毒したあと病院探して、縫っていただいたのが小一時間後であったが、その後2週間ほどは足を引きずって、ちゃんとは歩けない状態になったのでありました。

現在はまた愛車と楽しいひと時をすごしているのですが、原因は山間部で調整したアイドリングをそのままにしていたか、キャブがちこっとはりついたかでしょうが、人間の判断ミスが一番でしょうね。ということで締めくくりは『注意一秒ケガ一生!』ということを身をもって久々に体験した(3年ばかしコケてなかった)貴重なツーリングでありました。

パチパチパチ・・・・

次回は無事故無違反(?)でガンバローっ!