佐久間町通信2006年4月号

ハーレークラス・パーツ精密加工編 1000分の1ミリをめざせ・・・?

コンロッド・ビッグエンドのベアリングレースをラッピングして規定サイズに研磨する。
まずどれだけ削るのかの測定。左上は製作した測定用治具。
これをビッグエンドに入れ、シックネスゲージですきまを計測。
治具の外径にプラスすれば正確な内径が測定できる。
この後ビッグエンド径実測値とベアリングローラー径から目指す内径を算出。







ハーレーエンジンでは避けて通れないラッピング。
旋盤回転数は200RPM、油で溶くコンパウンドは240番。
少し削っては測定、を繰り返す。 切削刃径の調整がむずかしい。
回転する刃の上でコンロッドを左右に移動させ、内径を拡大し
てゆく。






完成したビッグエンドまわり。少なめの規定値に収めるのに何時間もかかったが、
苦労はむくわれた。
プロがどれだけ手際よくやっても時間はかかるだろうから、コンロッドとビッグエンドの
アッセンブリーで交換したほうが経済的。しかしあえて挑戦するのがトリニティー精神。
なおスモールエンド・ブッシュもマイクロ・ボーリングで直角・真円を出し、
使用する現物ピストンピンにあうジャストサイズに加工した。







トリニティー特製クランク固定工具。クランクの芯がずれないように
ビッグエンド・ナットを締めてゆくための工
具だ







規定トルク約20キロ。そんなトルクレンチは持ってないので、
この後計算してバーをパイプで延長、バネばかりでトルクを出す







巨大旋盤にくわえて芯が出ているか計測する。 
誤差100分の3ミリ(約1000分の1インチ)で規定内、合格。
以上、当校としてはずいぶん勉強になった作業で、次回以降は
もっと手際良くできる予定。
クランクはエンジンの心臓部、手は抜けない。