簡単冷蔵庫メンテ   ほないこか! TakeNファミリーの キャンピングカ〜ライフ
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目 次

1. 3way冷蔵庫は何故冷えない?
2. メンテの準備
3. 煙突状部の掃除
4. 燃焼部の掃除
5. 組み付け時の注意

冷蔵庫排熱ファン設置 はこちら!


 キャンピングカーで非常に重宝する設備の一つが冷蔵庫、エレクトロラクスやドメティック、ノースコールド等の 3wayと呼ばれるものはガスで用いることができ、電気の心配無しで使えて、しかも 5kgの LP 1本で 1週間のキャラバンなら楽勝ですから非常に便利ですね。
 しかし、出先でよくルーバーを閉じたまま = 使ってない冷蔵庫を見ます。これはどうしてもアンモニアを飛ばして冷える 3way冷蔵庫は冷え初めに時間がかかることや、何故かまともに冷えないものが多いことが理由かな?...う〜ん、せっかくの設備やのにもったいないですね! ということで、3way冷蔵庫をもっと活用できるよう、簡単にできるメンテを写真でまめてみました。みなさまの参考になればうれしいです。

1. 3way冷蔵庫は何故冷えない?

 初めに少しだけうんちくにお付き合い下さいね(^^;) ...3way冷蔵庫の動作については ひらが さん の伝説(笑)のページ、3-way Refrigerator に詳しく書かれています。ここにあるようにガスや AC等でアンモニア溶液を熱して飛ばし、その飛んだアンモニアが戻ってくる間にいろいろ(笑)あって冷えるんですが、一番大事なのは "アンモニア溶液を飛ばす"っていうことです。このためには十分な熱さえ与えればいいこと...ところがこれが一癖あって、数年使ってるうちに熱が不十分になることが多いんですわ。その原因は簡単で、

なんていう基本的なことなんですが。うちも使用しているエレクトロラクスの冷蔵庫では、前者の原因は

で、この対策は、はがれかけた塗料がある場合はさっさと落とし、後は年に 一度、一番冷えが問題になる夏前に煙突掃除をすることです。後者の原因は、

ことです。よってここも年に一度は清掃することが大事になりますね。以下ではこの 2点について写真で説明します。

 なお、これ以外にも、3way冷蔵庫の冷えない理由はいくつか有って、

排熱を中心とした設置方法の問題
外気温や設置部の壁面温度(直射日光が当るとやはりつらいです)による冷却能力の不十分
冷蔵庫の傾き(ある程度以上傾きがあると冷えません)
家の冷蔵庫と同様に気にせず開け閉めしたり、湿ったものを入れる等使い方の問題

等、結構有名で、特に 1,2番目の問題はみなさん(私も、汗) ファン設置 等対策にいそしんでおられますね。3番目は停泊時、積極的に 傾斜板 等を用いて水平を出し、4番目はやはり冷却能力が低いことを認識して使う必要が有ります。また、それ以前に、

日本の気候では冷却能力が元々不足

なんていうこともあると聞いてます...エレクトロラクスの日本向けに正式に輸入されてるモデルでも自身十分とは思えないですが、特にヨーロッパからの輸入車についてくる冷蔵庫では日本とは条件が違いすぎてほとんど冷えないなんていうことも有り得るので、十分販売店にご確認下さい。

 また、走行中の 12Vの冷却についていろいろ誤解があるようですが、

12Vでの熱印加量は ACやガスと比べて低いので、走行前に十二分に冷やしてから 12V冷却に切り替えること = 12Vは保冷中心
各ビルダーの 12V配線が不十分で冷蔵庫に達する前に 1.0V以上電圧が落ちて、結果さらに冷却能力を落としている現状があること

が十二分に認識されていないようです。後者は配線を引きなおしたら改良されますが、走行充電との兼ね合いもあり、自己責任で走行中もガスを使うことをオススメします。ただし、走行風による立ち消え等問題がないか、不完全燃焼してスス等が発生していないか、十二分に確認が要です。

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2. メンテの準備

 ほな実際の作業を順を追って説明しますね。例題はうちの Vega、エレクトロラクスの RM4361 89Lを使っています。

 以下の作業はやけどの可能性がありますので、OFFして十分冷えている状態でするか、軍手をはめる等気をつけて下さい。また、白ガス等燃焼しやすいものを使う際は、換気に気をつけ、火気には十二分に注意して作業してくださいね!

 一番始めに掃除しやすいように準備をします。まず、3way冷蔵庫の上下のルーバー(給排気口)のウィンターカバーを外し、さらに左のつまみを硬貨で回して枠を残して外すと、上側ルーバー右端に煙突の出口があります。これは、簡単に引き抜き抜くことができます。


<ルーバーのウィンターカバーを
 外したところ、通常の使用状態>

<これが煙突の出口>

<簡単に引き抜けます>

 さらに、その奥にある斜め T字管を抜き出します。少し硬いことも有りますがこじ気味に動かしながら抜くと外れますよ。この斜め T字管は風がここに吹き込んだ際に後ろに吹き抜けて火が消えたりしないようにとの対策です。


<煙突出口を取ったルーバー>

<さらに煙突部の斜め T字管を抜き出す>

<これが斜め T字管>

 これで余裕のある設置なら煙突状部掃除も燃焼部掃除もできます。下を読まれてお持ちの車で手が十二分に入りそうなら以下の冷蔵庫の引き出しは読み飛ばして下さいませ(^^)

<参考: ZiL FIXの冷蔵庫の燃焼部、引き出さないと掃除は難しそうです>

 では、掃除のための作業スペースを確保するために冷蔵庫を少し引き出します。実際 Vegaでは燃焼部は引き出さなくても可、しかし煙突部はしんどく、ZiLでは双方引き出してやるのがやりやすいです。車の中に入り扉を開いて庫内のプラスティックのふた( 4)をマイナスドライバーでこじて外すと中に木ネジがあるのでそれを緩めます。


<このふたの下に木ネジが有ります、
 それを緩めて>

<手を入れて軽く持ち上げながら 5〜10cm引き出します>

両手を入れて軽く持ち上げながら、ズルズルっていう感じで 5〜10cm引き出すとメンテ空間が十分に確保できます。なお、このビス穴からバリが出ていて、引っ張り出す際に家具に傷をつけることがあるそうです。少し注意深くやって下さいね。

 次に燃焼部の取り出しを行います。煙突状部掃除をするとゴミが下に落ちますので燃焼部を詰まらせる可能性が有り、それを避けるために先に取り出しておきます。

 下側ルーバーの左端にある金属の BOX内に燃焼部が有ります。


<水受けのコップはひねれば外れます>

<燃焼部 BOXの手前のネジを緩め>

<同様に奥のネジも緩めます>

<そうすると簡単にこのふたが外れます>

まず水受けのコップを外し、燃焼部 BOXのネジ 2本を緩める(ネジを外す必要はありません)と簡単に左側のふたが外れます。イグナイター配線を傷つけないよう注意しながらこれを取り外します。


<BOXはまずこのように右にひねって
 右端の奥のつめを外し>

<次に左にひねると取り外せます>

そして BOXを一度右にひねって右端奥のつめが引っかかっているのを外し(以前はこうやって外れるのを知らず、このつめのネジも外していました、汗)、次に左にひねると簡単に外れて、燃焼部が丸裸になります。
 この燃焼部のネジを外して横に取り出すと煙突状部掃除の準備完了です!


<これが燃焼部、このネジ
(つめ付きワッシャー
 をなくさないよう注意!)
を外すと>

<このように燃焼部を取り出せます
 横に取り出した状態で何かで引っ掛けておきます>

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3. 煙突状部の掃除

 煙突状部ってさっきから書いてますが、実際の煙突はもう外したので、実はここが熱交換 = 火の熱をアンモニアに伝えて飛ばすところです。上から見ると黒いパイプと、もう一つ、上のフィンのある方へ行ってるパイプ(この中をアンモニアが飛んで行きます)が近接していて、それを金属のカバーの筒で囲って有ります。

<この中で熱交換が行われます>

写真で黒いゴミが回りに見えているのはススで、清掃した際落ちたものですが、こういうのがつくと NGっていう代表例です(汗)。

 
簡単な掃除はここでパイプ内をエアーで吹いてゴミを吹き飛ばす(落とす)ことです。車屋さんとかにある強力なエアーでないと効果が無いと思いますが、先に書いた塗料の浮き上がりや不完全燃焼した際のスス等があれば吹き飛んでくれます。塗料が落ちた後にパイプ内に着き始めるサビやこびり付いたスス等を落とすにはこれでは NGで、次の作業をする必要があります。

 まずねじり短冊っていうのを外します。黒いパイプの横の小さな穴から出てる
(こうやって小さい穴があるのではなく、穴の上のふちに溝があって引っ掛けてあるものも有ります)針金をペンチで伸ばして、ラジオペンチをパイプの穴の中に突っ込み針金を落とさないように(落とすと結構引っ張り上げるのが邪魔くさいです、汗)引っ張り上げると出てきます。ねじり短冊は熱交換をできるだけ効率良くするようパイプ内で火から上昇する熱気を少しでもよどませる効果が有るそうです。


<この針金を伸ばし>

<
針金を落とさないように持ち上げると>

<ねじり短冊の登場〜>

<この時は針金のサビがひどいんでステンに変えました。
 サビが落ちて燃焼部を詰まらせる可能性があったので>

 やっとこれで煙突部掃除の準備ができました。掃除は簡単! 長い針金の先端にちょうどパイプと同じ太さ程度にウエス(ボロ布)を巻いてビニールテープ等で固定し、白ガス(ブレーキクリーナー等の溶剤でもええかな?)をしみこませて、パイプに突っ込んで下まで上下させます。


<針金の先にウエスを巻いて>

<白ガスつけてパイプに突っ込んで掃除します>

汚れがひどい場合は何度かウエスを交換しつつ、根気良くやって下さい。この時、ススが多ければ何か不完全燃焼が起こっておるなぁ〜とか、サビが多くなってきたなぁ〜というように現状を把握することも大事です。

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4. 燃焼部の掃除

 さて、やっと次は燃焼部です。実際に火が出るバーナー本体と、そこにガスを供給するオリフィスの掃除を行います。


<これが燃焼部、右の円筒から火が出ます。
 配線は手前がスパーク(イグナイター)、
 向こう側がフレーム(炎)センサーです>

<この空気穴の中に見える丸いのがオリフィス、
 真ん中の髪の毛以下の穴からガスが出ます。
 指で持っているのがガスパイプです。
 このようにサビが見えると要注意!>

スパークフレームセンサーを上のビスを緩めて外し、次にガスを供給しているガスパイプを外します。


<バーナー本体を固定し、ガスパイプ側の
 ナットをスパナ等で緩めると外れます
 
オリフィスを落とさないように注意!>

<これが外したオリフィス、う〜ん、錆びてる(;
_;)>
<バーナー本体とオリフィス、サビサビ〜(涙)>

バーナー本体を固定して、ガスパイプ側のナットをスパナ等で緩めます。この際、オリフィスはガスパイプの先で押さえつけられてるだけなので外に落としてしまうことが有りますので、ぜひ、注意深く行ってください。反対に固着して外れないこともありますので、その際は空気穴から細い棒で傷つけないよう慎重に押してみてください。

 オリフィスの掃除はコンコンと振動与えてゴミを落としたり、白ガスで洗う程度でええでしょう。穴をつついたりすると火力が大幅に変わるだけでなく、不完全燃焼してススが発生したりして大変なことになります(経験者は語る、汗)。
 バーナー本体はエアーで吹いたり、振動を与えたりしてゴミを落とし、白ガスで洗います。筒の中にサビやゴミがこびり付いている場合は傷をつけないよう注意しつつ何か棒等で擦り落としてください。

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5. 組み付け時の注意

 外したのを逆にやるだけですが、細かい点を少し...

 バーナー本体にスパークとフレームセンサーをつける際は位置関係が微妙です。まずスパークは先端の方向、距離によって火花の飛ぶ方向が変わるので、実際に火花を飛ばしてみて、火が出るところの穴自身にうまく飛ぶように、また、点いた炎を乱さないようにセンターよりは少し引っ込める位置に固定してください。
 フレームセンサーは中心は温度低くて NGなので、先端が火の周辺の部分が当るようにしてます。それで調整したら弱火の際炎が当らなくなってカチカチ言い出したりすることあるんで結構こちらも微妙です。双方、トライアンドエラーでいい位置を見つけてください。

 引き出した冷蔵庫を元に戻し、4本のネジを締める際の位置関係も結構微妙です。見えないのでうまいことネジが締まる位置を手探りで探ることになります。位置を少々変更したりする際、動きにくくて思わず力を入れてしまって、家具に傷をつけたり冷蔵庫のパネル部に力がかかったりすることもあるんで慎重に!


<うちのバーナーの位置関係>

<斜め T字管まで組み付けたところ、
 後ろの銀色の熱遮蔽板は熱の排気が効率良く行くように、
 車のボンネットの断熱材(グラスウール+アルミ)を斜めに貼ったもの>

 

 以上、参考になりましたでしょうか? できればメンテ無しで済んだらいいんですが、何か今一? の冷えの場合はやってみる価値があると思います。また、定期的に年 1回、夏前にやるものええでしょう。せっかくの便利な設備、せっかくのキャンピングカー、ちょこっと整備してぜひぜひ骨の髄まで使い倒しましょ〜!(^^)

(Fcampやバンテック竹内氏から教えていただいたことを中心に、自分なりに理解したつもりで書いてみましたが、誤解、曲解、間違い etc.あると思います。ぜひぜひ厳しくご指摘いただければうれしいです。よろしくお願いいたします。)

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