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| 居眠りコレクション・迷蹤芸編 |
| 今回は、日本では非常に珍しい中国武術『迷蹤芸』について紹介してみたいと思う。 迷蹤芸の名前は、精武体育会を創設した黄面虎の異名を持つ、霍元甲が得意としたものだ。この迷蹤芸は、歩法に玄妙さがあり、套路の姿勢も高低が繰り返されて軽霊な身法を要求される。 なお、この迷蹤芸は『秘宗拳』あるいは『燕青拳』の名前で呼ばれる方が中国では一般的である。 これは、この拳法の開祖が水滸伝の「燕青」に由来しているためで、梁山泊に集った英雄であっても、その立場は賊軍であるため、後の門弟が師の名前を秘した事から秘宗となったといわれている。また、迷蹤芸の名前はその拳法の風格が、複雑な歩法を駆使する事によって相手を幻惑して倒すところから来た別名でもある。 過日、この精武体育会に伝えられた迷蹤芸の套路「霍氏練拳」を中国にて学習された方とコンタクトをとることができ、修得された套路を拝見させて頂き、御厚意によりさわりの部分の指導を受けたのだが、小生の学習した台湾武壇の武術とは、その風格が大きく異なり非常に感銘を受けた。機会があればその続きを学んでみたいものである。 *霍氏練拳・・・・・上海精武体育会にて、霍元甲が残した迷蹤芸の套路に、鷹爪拳や長拳の良いところを取り入れて再編されたもの。拝見するまでは、混成拳法として風格がどうなっているのか非常に興味があったのだが、套路構成が素晴らしく上手くできていた! その内容は、独立式での転身などが多く出てきて、めりはりはしっかりあるのだが、どこかゆったりとした風格が独特である。 |
| 写真秘宗拳 | ||||
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写真秘宗拳:姜容樵 著/麒麟図書公司(台湾1980年再版)*民国18年 |
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| この姜容樵公の演じる套路は「秘宗長拳」である。 本来の秘宗拳は、通常の少林拳系のスピードで行なうものが多いようであるが、この套路は気功を兼ねているので、太極拳のようにゆっくりと行なう珍しいものである。 演者の姜容樵公の姿勢は、見ての通り非常に安定感があり、優雅な風格を宿しており、武術を学ぶ者は大いに参考にすべきである。 なお、写真は連続するものではない。これは、書籍の写真の解像度がひどく悪いために、掲載しても良さそうなものを部分的に拾ったためである。 |
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| 燕青拳(YAN QING QUAN) | ||
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| 燕青拳:陳鳳岐&陳友亮著(英文版)/朝華出版(1992年出版) |
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| 大陸より出ているこの書籍は、珍しい事に英文版で、演じているのは陳鳳岐氏(黒服)といって、現在の中国における燕青拳の特に著名な武術家である。 紹介されている套路は、「燕青拳架子」と「連手拳」そして「套環散」。 「燕青拳架子」は、先に紹介した「秘宗長拳」と同じものと思われるが、趣に異なる感じがする。こちらの方が、どことなく長拳のイメージが強いようである。 また、対打 の套路は中国武術を使うための、独特の入り身やタイミングが修得しやすいようである。本書で紹介されている技術には、突き・蹴りの他に擒拿術やその解法なども含まれていて、研究するのにはおもしろいものがある。 |
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