−TanTan図書館−
太極拳編



TanTan図書館のコレクション・第三弾は太極拳である。
小生自身は、現在台湾系の陳家太極拳しか練拳していないのだが、もう15年くらいも前に名古屋市内の朝日カルチャーセンターにて、大陸系の陳式太極拳を学んだことがあった。最初に学んだ套路は「三十六式」で、今回ここでも紹介する書籍に書かれているものであった。
その後、東京から講師の方々が来られる度に講習会というものが名古屋でもようされ、何回かに参加し大陸系の老架式を前半部分だけを学んだ。なぜ前半部分のみかというと、これは来られる講師の方が毎回変わるために、いつでも講習会は套路の始めから、というパターンであったため時間の短い講習会ではいつも大体同じ所で終わることになるのであった。そのため、小生はついに大陸系の老架式の後半を学ぶことができなかった。(笑)




陳式簡化太極拳



田秀臣・敢桂香著(人民体育出版社)
1982年12月出版/0.23元



この書籍の前言には、伝統的陳式太極拳の套路は複雑であり、初心者が学習するにはいささか難度が高いため、その普及の妨げになっている。
それを解消するべく、この簡化式の套路を編成したとある。
套路の風格は小生の学習した感じでは、老架式よりも新架式の趣の方が濃い様に感じた。また、簡易式ではあるが大陸系独特の手を何回も回す動作などあり、学習には結構時間が必要であると思う。せっかくなので今回は趣向を変えて、下に連続写真風に編集した套路のイラストを繋げて掲載しておく。(なお、あくまで同書からの引用であることを、ここに明記しておく)











中国趙堡太極 −太極名師精典−



趙増福著(世界図書出版公司)/1997年9月出版/21元


中国における太極拳関係の書籍は非常に多いのであるが、この趙堡家式の太極拳を紹介したものは非常に珍しいと思われる。
趙堡家式伝承に関わる歴史的な経緯に付いては、類書に多く書かれていることであるし、小生的には興味が無いのでここでは省くが、この書籍に掲載されている套路の構成技法には陳式には無いような独特なものも存在するのは確かである。
また、錬功上における注意として「先求展開・後求緊相(一部当て字)」という言葉が用いられており、これは台湾武壇でもよく用いられる言葉である。
もう一つ書かれている内容で興味深いのは、套路に錬功段階というものが存在するところである。以下に記してみると、
中架 走架
大架 車輪架
小架 十一 呼雷架
代理架 十二 跳架
謄那架 十三 跟頭棍架
領落架 十四 飛架
功夫架 十五 溜架
内功慢架
とこのようになる。(一部当て字)
中には「忽雷架」に似た名称もあり、どの様な錬功をするのか非常に興味深くもある。ただ、書籍に書いてあるからといって、それを「はいそうですか」と鵜呑みにはできないので、どなたか趙堡式の太極拳を学ばれる機会があったら、是非確認していただけれなと思う次第である。
この他に同書には、「推手」や「背絲扣図解」と名前の付された(引用写真最後)一種の纏絲図も載っている。

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