2006・02・12
−BUGEI 燦爛−

中京武藝梅花賽 Vol.1







芳香寒梅、2月12日午前10時。。。

初めての中京武藝梅花賽は、名古屋市露橋スポーツセンターにて開会宣言された。
主催団体は新中国拳法・九星会と気功太極拳・試翔会。どちらも中国武術を基にはしているが、既に日本独自の進歩発展に取り組んでの進歩発展を目指す会である。
武術に取り組む目的はそれぞれにあっても、武術を学ぶ者は日々精進し、自己の技藝に磨きを掛けていく事に変わりはない。その技藝を作品として披露する空間の提供として、今回の梅花賽は企画されたのだ。

この梅花賽、、、「競技」ではない。
本会はいわば芸術作品の展覧会を目指したものであり、開催に当たって、個々人が争う場とするつもりは微塵もない。
我々戦後の昭和に生まれ育った人間は、気付かぬうちに「競争」を強いられ、勝つ事に全ての価値観を置くようになってしまっているのではないだろうか?
点数で勝ち負けを付け、金銭の高低でその存在の価値を計ろうとする「常」を持ってしまっている。
この「競争社会」に生きていく上で、多くの利点がある事は理解する。しかし、それに思考の規範全てを縛られるのは、我々が生きる上で生み出した方法論に支配されてしまっており、正に本末転倒といえよう。

故に、中京武藝梅花賽には競争がない。

あるのは伝統を受け継いだ者達の、身体を通した作品であり、時間限定で今日される「美」であり、そういった空間を魅せたいと思い、企画した。

その時間と空間の演出主催者として、九星会代表である小生(TanTan)の開会宣伝のもと、中京武藝梅花賽の幕が切って落とされた。





レッスン1「推手」


さて、今回の梅花賽の特徴は、午前中の講習会と午後の表演会の二本立てと云うところ。

開会宣言の後、早速小生の太極拳推手の講習会が始まる。
推手は太極拳の基本功で聴勁の技術を磨くと共に、「四両発千斤」…つまり小さな力で、より大きな力のコントロ−ルを行う化勁がその目標の一つとなっている。今回のプチ講習会では、参加者の方々にこの化勁の体感をしてもらう事を一番として指導を始める。
お互いに塔手をし、ゆっくり一定に相手と協調しながら、空間を動きで満たしていく。
動きは「勁」を発揮する。。。固定した状態から動き出すの筋力をいくら測定しても「勁力」は見つからない。「勁」は「動き」によって起こりだしたエネルギーであり、運動そのものが巻き起こしていると云っても好い。
だから上手な推手には、勁の運行が現れる。逆を云えば、動作を区切ったりしては勁は流れないのである。
化勁はこの相手から伝わるエネルギー(方向性)を、上手に逸らし、尚且つ自分のエネルギーを加えて加速させる事により、相手からそのコントロールを奪うのである。

修得は容易ではない。。。

しかし、技術は一度体感しておく事が、その後の自身の武術の方向を定めるための指針にはなるのである。
今回の推手の講習会は、時間が短いために伝えたいポイントはその部分のみに我輩は絞った。






レッスン2「太極剣」




午前11時。。。

午前中の二つ目のメニューとして用意したのが、気功太極拳・試翔会 YUMI代表の太極拳剣である。

中国の武術はその殆どが武器(兵器)法とセットで伝承されている。太極拳にも剣や刀の套路があり、その多くが日本にも伝えられている。
今回は我輩の推手の講習会を受けた方々が、殆どそのまま剣の講習も受けられていて、日本刀のような片刃の刃物とは異なる直剣をキラリキラリと光らせながら套路を学習された。





中京武藝梅花賽 Vol.2
TanTan館