全ては、衝撃の映像から始まった……
Russian Martial Art Systema Seminar in Tokyo
Vol.2

グランド・エクササイズ @ |
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| システマでは「寝技」的なテクニックを、グランド・ワークと呼んでいるようだ。 関節稼動のスパイラル運動は、座った状態へ移行して続けられる。 独特の正座を崩したようなポジションで、腕を八卦掌のようにグルグルと回したり、膝を立てたり半座りになったりと…この辺りの内容は「秘伝」11月号で小生が書いた記事と被るのでカット!(笑) それで、ともかく今回の練習会場が本来会議場なわけで、床がガチガチのリノリムで硬〜い!! 一緒にレッスンを受けるB柔術のH氏…いわばグランドのエキスパートなのだが、彼をしても「えー!?」と眉をひそめるほどここの床は固いのだ。 …… 実はこれと同じ様な経験を、小生は20年以上前にした事がある。 それは中国拳法の螳螂拳を屋外で学んでいた頃、先生からアスファルトを転がるように命じられた。 これ、いわゆる「地趙拳」の練習をさせられたのだ。『前滾』に『後滾』、『剪腿』・『掃腿』とあくまで基本技術だったが、Tシャツが人体の角(骨格の出っ張った処)で破れて、当然身体の方も「角」が削れてかさぶたになって大変痛い思いをしたのを覚えている。 当時から小生の身が軽かった事から、先生は盛んにこの地趙拳の系統である「猴拳」を学ぶように勧めてくれたのだが、アスファルト上での練習に閉口して結局基本しか学習しなかった。 そして今回のシステマのグランド・ワークが、小生にその20年前の悪夢(!?)を思い起こさせたのだ。 今回の「秘伝」の記事では振れなかったが、システマのグランド・エクササイズを体験して感じたのは、柔術系の寝技というよりも、むしろこの地趙拳に似ていた。 これは「引き込み系」の技を練習するのではなく、グランドではあるがシステマの根本が打突にあるためではないかと思われる。 またディフェンスとしての意味もあり、システマの動画を見ると分かるが、技を掛けられた方(受け)が自から倒れていくシーンを、自分から技に掛かっていると解釈してはいけない。 システマに限った事ではないが、組技の稽古をしていても打突系を中心に学ぶ者に無理に頑張って抵抗したりすると、次の展開は普通打撃の強襲になるのなのだ。 これに関して小生は、合気上げの研究している過程で、相手の抵抗によっては正座からでも蹴り倒したり、また頭突きをしたりするのが当たり前だと思って練習を重ねた。つまり、合気上げとは「相手の打撃技(反撃)を封じる」という前提で行われないと、小生にとっては意味がないのだ。 しかし、合気上げの練習で外部の人と手合わせすると、時々そのセオリーが理解できない人が居る。。。これが非常に困るのである。 話がそれてしまうからここではあまり書かないが、まあ、合気上げという練習はあくまで『武術』としてやらなければ、小生にはまったく興味がないということである。(笑) さて、話を戻して何が言いたかったのかというと、システマで技を掛けられた方が自分から倒れていく場合は、相手の追撃を回避して一旦エスケープするためだと考えられるのだ。 これはとても大切な発想で、技に抵抗して固まった人間に対しては容易に打撃を掛ける事ができるが、システマの柔軟な動きを体現して柔らかくエスケープされると打撃は空を切ってしまう。 この能動的なエスケープの空間を、システマは地面にも確保できるようにしていると小生は感じたのだ。 そうそう! システマ講習会の一番最初に、Mr.アレックスはアンディ氏(システマジャパン)に壁のすぐ近くで推しとばされて、そのままグランドテクニックを使って半回転。。。逆立ちの中途半端なような状態で壁にピタリと貼りついて見せてくれたぞ〜♪(爆) |
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閑話休題! |
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| 物事を学ぶことに対しての要注意点。 人間の脳と云うのはとても便利にできていて、物事を学習するに当たっての手間暇を省くために「置き換え」といった処理をするのが得意である。 つまり初めて学習した動作であっても、それ以前に学んだ「よく似た動作!」で代用をする事を選択しようとするのである。こういった脳の選択は、単純な動作や作業をこなしていくのには大変便利だが、物事の向上という見地からは邪魔なのである。 武術&武道をしていると、模範を示してくれている先生や先輩の動作が真似できなくて困った経験がおありであろう。これなどは、「脳内置き換え」の所為である。 何度真似してもできない時は、脳のリセットをお勧めする!! |
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グランド・エクササイズ A |
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| ここで、実際に当日行われたエクササイズを上げてみよう。 グランドでの単独練習が済むと、案の定やはり組んでの練習が始まった。 まず、単独練習で学んだシステマ独特のグランドでの移行をつかむ為に、一人が座ってもう一人が立った状態で歩いてぶつかっていく。 最初のうちは「ひらりひらり」とかわせるが、何回かかわすと方向感覚が狂ってきて当たってしまう。但し、九星会ではこの練習を既に会内の練習に取り入れて独自にこなしていたので、Mr.アレックスから『ガンのポイント』の説明を受けて更に容易にできたのだ。(笑) そして、この当たってくる人数が増えていく展開。。。一人かわしても、その先にもう一人が歩きながら衝突してくるので、グランドでの自分のコントロールによりシビアさが要求される。 更に次には、座った状態で立った相手から蹴りを受ける。。。 これ、受ける方は逃げてはいけないのだ!! 蹴られた力を上手に体外に逃さなければいけないという、蹴られまくりの状態に自分を自分を置かなければいけない。もちろん、蹴る方は加減して蹴るのであるが、Mr.アレックスがアンディ氏相手に見せた見本では、相手の頭部も靴底であらゆる方向から蹴っていたのだ。(汗) 小生的には化勁が得意なので、あくまで「捨気従人」に徹して体内に「芯」を残さないように心掛けていたのだが、スコット氏(システマジャパン)に地面上の脚を上から踏まれるのには正直参った。なぜなら、体内ならふわりと芯を消せば相手は手応えがなくて蹴り抜けないが、脚を真上から地面に縫い止められる様に踏まれたのでは、芯とか沿い売った問題ではない。 しかし、これも最初こそ難儀したが次第にコツが分かってきて、脚も逆らわずに「捨気従人」である。(笑) もちろん、蹴ってくる相手も増えていく。 最初は2人だが、次に3人から蹴られる設定になり、最後は数人に囲まれて膝でブロックされた状態からのエスケープ! いやはや、何とも過酷。。。だが、楽しいのも確かである。 そして今度は立ちあがって、相手が蹴ってくるのを避けずに受けるのだ!(笑) 相手の踏み込むタイプの蹴り(中国拳法的にいうと「踏脚」)をボディーに受けて、そのまま威力に逆らわずに床に倒れてエスケープ。 蹴る方も前からだけではなくて、あらゆる方向から相手に対して蹴ってあげる訳で、その都度受けは固い床にひっくり返ってエネルギーを逃すのであるから、中々大変であった。(汗々) さて、今回来日されたシニアインストラクターのMr.アレックスの指導はともかく丁寧で、ユーモアも随所に散りばめられて、ハードな練習が続いても愉快である。 その名言に「人生は真面目に生きるには短すぎる!」というものがあったが、何処か、大東流の名人・岡本正剛先生のセンスに通じていると思うのは気のせいか……☆ 冗談は置いておいて、やっぱりシステマ・シニアインストラクターの見識眼は大したもので、同行したH氏がほんの少しグランド・エクササイズをこなすのを見て、すぐに「あなたはブラジリアン柔術をしていますね?」と尋ねられた。 これには当のH氏が驚いて、小生がMr.アレックスに素性を話したのではないか?と疑われてしまったくらいである。(笑) ちなみに、この時は非常に大勢がごちゃごちゃとグランドをこなしている状態であり、技術も寝技というよりは、ただ座って移動するだけの状態であったにもかかわらずである! ついでに余談だが、Mr.アレックスと小生、それからH氏は同年代で、やはり互いに親近感がわきやすい♪ だからなのか、初日のこのグランドで小生はMr.アレックスにいきなり横から蹴っ飛ばされた!! H氏なんぞは、蹴りで追いまわされる様にやられた。 これを後からシステマジャパンのメンバーの方に話すと、「それはMr.アレックスが自分が蹴っても十分大丈夫だと判断したから、二人は蹴られたんですよ」と笑って答えられた。 ともかく、いきなりでかい靴底で蹴っ飛ばされた時にはびっくりしたのだよ。(苦笑) |
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| 銃を持ちポイントするイメージが重要だ! | |
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