荒川の家 3

 

WORKS

 

 

■建物データ

用途地域:準工業地域
防火指定:準防火地域
構  造:木造3階建て
敷地面積:64.5F
延べ面積:109.1F
施  工:株式会社ハセベ
(木工事:中村工務店)
施工期間:2007.01〜04

■建物概要

 道路に対して巾4.2m、奥行き13.5mという細長い敷地に建つ狭小住宅。南側の道路面からの採光と通風を最大限に取り込むためにJ-耐震開口フレームを採用し、開口部でも耐震力を確保している。また町工場の多く残る下町的な土地柄を大切にし、人の気配の感じる家を目指した。
 

■クライアントの要望

「明るく居心地の良い家」

・明るい家
・ゴロッとなれる和室
・人の来やすい家
・登りやすい階段
・簡易二世帯住宅

 

 

道路側外観(夕景)

土間玄関

 

 

2階居間(南→北を見る)

2階居間(北→南を見る)

 

■1階
L字型の土間に囲われるように和室がある。和室と土間、道路は障子と格子引戸を介して緩やかに繋がる。

■2階、3階
居室の天井高を2150mm(階高2400)と必要最小限の高さに押さえつつ、2層吹き抜けの居間と一体となるように構成した。

2階、3階は天井の高さを必要最小限の高さに押さえつつ、2層吹き抜けの居間と一体となるように構成した。1階の土間にも吹き抜けを設け土間、2階、3階と、縦軸の気配も感じられるようになっている。 

 

 

 

■街との繋がり

 この住宅は古い家屋の建て替えだが、以前の住宅は昼間でも電気を付けなければ生活できないような暗い家だった。間口が狭く奥が深い敷地で道路面以外は住宅が隣地境界まで接近している住宅密集地。「明るい家」はクライアントの切実な要望だった。また地元で工場を経営しているクライアントは正に土地の人。自宅から徒歩で一分もかからない工場で打ち合わせをしていると、街の人が何かと引き戸をガラガラっと開けて入ってくる。時には新聞の勧誘や飛び入りの営業だったりするが、そんな時も下町らしいやり取りが行われる。

 いわゆる玄関ドアで住宅と道路を仕切ってしまうのはよくないのでは、プライバシーを守りながらも、街に対して開けた住宅にできないだろうか……。施主との打ち合わせを重ねるうちに、大きな土間と格子引戸というこの住宅のコアとなるデザインが出来上がっていった。暖かい光の漏れる、街とゆるやかに繋がる素敵な住宅が完成した。
 

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