日野の家

 

WORKS

 

 

■建物データ

用途地域:第一種低層住専
防火指定:無(第22条区域)
構  造:木造2階建て
敷地面積:206.06F
延べ面積:106.31F
施  工:
株式会社大丸建設
施工期間:H06.12〜H07.05

■建物概要

南側の道路に接続する「旗竿敷地」に建つ家の建て替え。敷地の性格上住宅の建てられる「旗」の部分は四方が住宅に囲われた敷地となってしまう。特に南側は隣の家が接近しているため条件が悪い。「T字」の平面プランにより、東西面からの通風と採光を建物の中に取り入れた。

■クライアントの要望

・瓦屋根の落ち着いた家
・風通しのいい家

・既存の庭木を残す

 

 

外観

玄関夕景

 

 

 

和室(食堂より見る)

食堂(東側見上げ)

 

 


■外観
T字型の平面系に三州瓦の大屋根が乗る。基本形の大屋根に下屋を附属させ、一文字瓦でアプローチを引き締めた。

■玄関
格子網戸とガラス引戸の付いた玄関。引戸を戸袋の中に押し込み、さらに玄関廊下と食堂の引き戸を引き込と西側の庭まで視界が通る。

 

このページの夕景写真
アトリエR/畑耕

■和室
西側の庭に面して配置された和室。

■食堂
「T字」プランの中心に位置する食堂。吹き抜けを介して2階と繋がる。
高窓から光と風が入ってくる。 

内部壁面は真壁で、仕上げは月桃紙貼り。3尺ごとに柱を建てて、月桃紙の継ぎ目を極力無した。

 

 

 

■屋根からのデザイン

 転勤族だったクライアントの住宅に対する要望は「ライフスタイルに合わせた間取りと、瓦屋根の落ち着いた住宅」と至ってシンプルなものだった。瓦は耐久性のある素材だが、初期コストが嵩むことから最近はあまり使われなくなっている材料である。瓦で葺くのであれば瓦の屋根を外観デザインの要として設計したい。日本家屋の外観は屋根で決まると言っても過言でないからだ。旗竿敷地の中で間取りのと関係を紐解いていくと、T字形の大屋根+下屋という外観が決まっていった。瓦屋根には深い軒が似合う。軒は夏の太陽を遮り、雨水が壁に当るのを防いでくれる。瓦葺きの屋根は結果として日本の気候風土に適したデザインに繋がると言えよう。

 T字形の平面系の中心台所を配置し、その対面に家族の集まる食堂を設けた。食堂には2階の階段ホールに繋がる大きな吹き抜けがあり、どこにいても人の気配の感じる空間となっている。内装は真壁(構造の柱と梁を表しにした壁)に月桃紙貼りとし、板の間にも障子を入れて和風のデザインでまとめた。玄関のガラス引戸(ペアガラスとなっている)を戸袋に引き込み網戸にすると、玄関から食堂そして吹き抜けを伝って2階まで風が通り抜ける。網戸には堅牢なステンレス網を使い、ガラス引戸同様に鎌錠を設けて防犯力を高めた。シンプルながらも心地よい和風の家ができあがった。

 

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