フレンディの前はスカイラインに乗っておりました。
これはそのときの作品です。フレンディに下記エンジンスタータを移植するかは未定。(移植するにはかなり元気がいりますので(^^;))


「自動車用リモコンエンジンスタータ:RC01」   1996年2月製作 「AKI−80:Z80マイコンボードを利用」



私が今まで趣味で作成した電子工作のなかで、最も役立った物の一つです。
初めてリモートでエンジンが始動したときは感動的でした。
1996年当時は、リモートエンジンスタータもあまり普及していなかったので、物珍しかったのですが、今ではエンジンスタータもとても安価に手にはいります。
が!!市販品では実現できない機能もあるのでまだまだいけます。(リモート可能距離と言う面では断然有利!)

     

   スタータ組み込み車両          車側リグ:IC-W2(アイコム)        RC01コントローラは座席の下へ収納

   
    FT−41これで操作


・動作原理

無線により、エンジンスタータを操作します。
トランシーバのテンキーを操作し、DTMF信号を送ります。
DTMF信号とは、プッシュフォンの「ピッポッパッ」音です。

このコードを用いて各種命令(コマンド)を送り、エンジンスタータ:RC−01を操作します。

この各種命令は自動車側のトランシーバで受信され、DTMF音声信号をDTMFエンコーダIC:LC7385(三洋)で4bitバイナリに変換し、マイコンに取り込みます。

マイコンでは、各種コマンドに基づき、キースイッチへ入れたリレーを作動しエンジンを始動/停止をします。

エンジン始動などの動作は、ブザー音として、操作側トランシーバーへアンサーバックとして返信されます。



・内部コントロール基板


RC01回路図(PDFファイル)


estarter_fig4.gif - 22,216Bytes


内部コントロール基板(上記写真を選択すると拡大して見られます)
中央がCPUボード:AKI-80(秋月電子通商)
CPU:Z80複合チップ「TMPZ84C015F(東芝)」


・動作概略 

アマチュア無線を利用し、遠隔地よりエンジン始動/停止を行います。
電波が届く範囲ならばたとえ数十キロ離れていようともエンジンの始動等の操作が可能です。(必要ないけどおもしろい(^^;))
また操作結果がアンサーとして返送されるので確認ができ、安心です。
必要な機材は、リモコンエンジンスタータの他、トランシーバが自動車側に1台、操作側に1台、計2台必要です。
4桁のDTMF命令コードにより以下の操作を行うことが可能です。
命令コードを送ると、動作結果をアンサーで返答します。
 
   ・エンジンの始動
   ・エンジンの始動(アンサーなし)
   ・エンジンの停止
   ・エンジン動作(停止/動作中)の確認
   ・エンジン始動の各種安全回路搭載。
   ・フォグランプの点灯
   ・フォグランプの消灯
   ・呼び出し機能(コードスケルチ)
 
上記DTMF命令コードは、特殊操作により再設定可能で、再設定した命令コードは内部EEPROMに記憶されるので、後で変更が可能です。。


1.エンジンの始動

あらかじめ登録した4桁のDTMF+「#」コードを送付する事によりエンジンを始動します。
操作側から始動コードを送付すると、エンジン始動後、状態をアンサー送信してきます。エンジンがかかれば2回ブザー音が送信され、かからなかった場合は、無変調で送信されます。
エンジンの暖気時間は特殊操作により設定可能で、設定時間経過すると自動的にエンジンは停止します。

 ・安全回路

  1. 内部回路で、エンジン始動のためのセル起動リレーの接点溶着検出回路を搭載し、リレー溶着時のセルの回りっぱなしを防止する安全回 路を搭載。
  2. 車に乗り込みキーを回さずして車を発進させる危険を防止するため、キー差込後3秒後、エンジンスタータによるエンジン起動動作を停止させる安全機能付き。よってキー差込後キーを回さなかった場合3秒後にエンジンは停止します。ただし、通常のATはキーを回さないと、シフトレバーを「P」から動かすことはできません。
  3. エンジンがかかったかどうかの検出を、DC12Vに重乗されたノイズを検出し判断しています。エンジンが動いている時DC12V電源にはかなりのスパイクノイズが乗っており、検出ミスはほとんどありません。

2.呼び出し機能(コードスケルチ)


車載のトランシーバーのスピーカは、常時ON/暗証番号による呼び出しがあったときONの切り替えが手元のスイッチで可能です。
暗証番号による呼び出しがあった時、スピーカがON(スケルチ解除)すると同時に呼び出しブザーが間欠的に鳴動します。ブザーの鳴動時間は、特殊操作によって再設定可能(1〜60分)で、呼び出し後呼び出しに応じるため送信した時ブザー音は停止します。このスケルチは以下の条件で解除(スピーカON)となります。

   1)暗証番号による呼び出し。
   2)PTTスイッチが押されたとき
     (つまり車載のトランシーバから送信したとき)

スケルチ解除後、一定時間(設定可能)車載トランシーバから送信操作を行ないとスケルチが作動しスピーカからの音声がOFFされます。
上記機能は、トランシーバ内蔵のコードスケルチに呼び出しブザーをプラスし操作性を向上させた物に相当します。もちろんトランシーバのコードスケルチ機能は使用しないので、トランシーバ側のコードスケルチの有無は不問です。

   ※)この機能は、仲間による相互呼び出しに便利です。
     またこの呼び出しは、エンジン状態を確認する時と同じアンサーが
     返されるので、呼び出した相手が通信可能な範囲にいるかも確認す
     ることができます。


3.フォグランプの点灯/消灯

あらかじめ登録した4桁のDTMF+「#」コードを送付する事によりフォグランプの点灯/消灯操作をすることができます。
点灯/消灯操作をすると、エンジン状態を確認する時と同じアンサーが返されます。
なんらかの理由により、フォグランプ点灯中にエンジンが停止した場合、自動的にランプが消灯する安全機能付きです。
 
  ※)面白がって追加した機能ですが。夜間広大な駐車場で自分の車を
    見つける時に便利かも?(そんな機会めったにないだろうけど)


・安全

自動車のそばにエンジンをかける者がいないエンジンスタータでは安全性について十分考えておく必要があります。
本エンジンスタータでは(市販品でもそうだが)AT車のみをターゲットとしています。近年のAT車の場合シフトレバーが「N」または「P」レンジにないと、たとえキースイッチのセルスタート接点がONしてもエンジンはかかりませんので(確認済み)本エンジンスタータがたとえ誤作動しても危険な状態になることはありません。
また、誤作動によるバッテリー上がりについても、可能な限り安全回路を内蔵させましたが、まあバッテリー上がりについては別に回りに迷惑をかけるわけではないのでそれほど重大問題ではないでしょう。


・問題?

本エンジンスタータは、厳密にいうと(べつに詳細に調べたわけではありませんが)問題がひとつあります。
それはアマチュア無線を使用したばあい、操作側については得に問題はないのですが、自動車側で、無線を操作する無線従事者がそこにいないのに、アンサーとして自動的に電波が送信されるのがはたして合法なのか?ということです。
通常の免許状の場合、たぶん厳密にいえは電波法違反なのかもしれません。
しかし実際には、コントローラが世間に数十、数百とある程度の使用数量が出現しない限り、実害はないですし、実際アンサーバックなしで使用できる場合はそうしています。
アマチュア無線を利用する以外に、特定小電力のトランシーバを使用した場合は、なんら問題はないと思います。


・製作してみて


製作では、コントローラ自身を作るのと同じかそれ以上に、コントローラを車に接続するのがたいへんでした。車の信号はキースイッチをテスターであたればだいたいわかるのですが、作業しずらい場所で、電線を引き出し、それなりに外見をよくするとなると結構大変です。本コントローラでは、エンジンがかかっているかどうかを12Vの電源にのっているノイズの有無で判断しています。
実際に車にオシロスコープを持ち込み測定しましたが、結構スパイクノイズが乗っているものです。
本コントローラではこのノイズ信号をマイコンのカウンターへ入れているので、エンジンの回転数もわかるかもしれません。なにか良い応用がないものでしょうか?


・故障


2000年11月現在まで約4年弱使用してきましたが、作りの割にたいしたトラブルもなく現在に至ってます。
今年の春、セルモータを動かす接点に入れていたヒューズが切れました。
セルを動かす接触器の接点側だと思うのですが、定格8Aのを入れていましたが、切れ方がガラス管の中で、たわんで切れていましたので、ショートとかではなく、元々容量が少々足りなかった模様です。
よって10Aのヒューズに変えました。


・いろいろ


この、RC−01の制作は1996年ですが、現在同じ物を制作するとしたら使用するマイコンは、だれでもそう思うと思いますが絶対 PICマイコン でしょう! そうすれば、もっとコンパクトにできますし、ハードの制作は楽になるし、ずっとスマート。 

 

 



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