魅惑の設計、疑惑の組立
なにかいいとこないのか子猫ちゃん
雀百まで踊り忘れず、三つ子の魂百まで。DGTで味あわせてくれた、あのエンターテインメント根性はGTでも健在です。
さあ魅惑のデパート、疑惑の総合商社へようこそ。
まずはさておきインパネ編
いくぞインパネ、文句9連発!!
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タコメータ
至極まっとうなタコメータ。一部の好き者に珍重されるベリア製ですが、あたしゃ正確なら何でもいいです。
8000まで回るようなフリをして実はレッドゾーンは6000からという軟弱ものですが、実はこれ、DGTとレンジが同じ。実はDGTのメーターは、本当はもっとレッドゾーンは上なのです。ただ日本仕様のDGTのエンジンは排ガス規制の関係でスイス等ごく一部でしか使われなかった型式であるため、それ用にメーターを新たに作り替えなかったという代物(って色塗る場所変えるだけのような気が)。その証拠に最高出力は6250rpmで出ますので。でもGTの場合、最高出力は5750rpmで出るからこれで問題なし‥‥ではありますが。
ところでこの写真、アイドリング中のものではありません。最近は懐かしい置針式(っていうのかなぁ?)で、500rpmのところに出っ張りがありまして、針はこれ以下に下がらないのです。昔からあるけど何の意味があるのか? エンジン止めても心は常に全開だぜ!という心意気でしょうか?(それならレッドゾーンに置いておけ) つらつら考えるに、これはエンジンOFF時にきっちりゼロに戻す自信がないんじゃないでしょうかね。エンジン動いてたら誤差があることを証明するのは結構面倒ですけど、止まってる時にゼロを指さないというのは一目瞭然だもんねぇ。
あと、いつも気になるのは目盛りの表示。「1000、2000‥‥」「1、2‥‥×1000」「10、20‥‥×100」てな表記がございますわね(100×10てのはあるのでしょうか)。1000、2000てのが素直だけど数字が読みにくいのは納得。個人的には(一応エンジニアですので)1、2で単位がkrpmてのが正しいと思いますが、隣のスピードメーターに比べて数字が少なくて寂しいというのも理解できる。となると、やはりこのメーターのように10、20が適当か。でも×100ってのはどうも収まりが悪い。というわけで提案です。今後は天気予報のように、hrpm(ヘクトアールピーエム)と読みましょう。「あのコーナーはエンジンを40ヘクトrpm以下に落とさずクリア」てな具合にね。 |
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スピードメータ
220km/hまできっちりと刻まれたスピードメータ。‥‥ってあんた、カタログでは240km/hまであったような。 母さん、僕のあの240km/h、どこに行ってしまったんでしょうね。Mama〜,
do you remember〜♪
まあそれはそれとして、ちゃんと仕事してます。距離計とトリップメータも内蔵のすごいやつ(なんぼのもんじゃい)。
がしかし、おお、止まっていてもゼロを指さないではないか。置針式ではないのに。やっぱりタコメータの推理は正しかったんですよ明智さん。 |
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警告灯類
2つのメーターに挟まれて逆三角形に配置された丸ランプ類。16Vは配置は同じですが四角いランプになっています。上段左からハザード・リアフォグ・ターンシグナル・スモール・充電・ハイビーム・リアデフォッガー。右から2つ目は例によってオーナーズマニュアルではロービームとなっており、ここまでしつこいと本当にロービームなのではと心配になってきます。
中段は左からドライビング・ブレーキ液/サイドブレーキ・ブレーキパッド・油圧・触媒過熱(たぶん)。下段は左からABS(ないから点灯しません)・AT不調・シートベルト(あるけど点灯しません)。シートベルト警告灯が点く個体を見たことないけど、まさか某国産車旦那仕様のように鬱陶しいからとディーラーが切ったわけでもありますまいに、いかがなものかと。もちろんシートベルトはするし、ちょっと外しただけで警告灯が点くなんて邪魔ですからこのままでいいんですけどね。 |
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燃料計
ごく普通の、12分割(DGTと同じ)の燃料計。DGTと同じく、かなり正確に動くのは意外ながらも立派。
さらに残量警告灯があり、マニュアルによると5〜8リットルの残量で点灯するらしいのですがこれが真っ赤なウソ。それだと目盛りで残り2つくらいで点灯することになりますが、実際には全体の2/3を使った頃からそろそろと点灯するのであんまり参考にならなかったりします。
それよりも、謎なのは点灯の仕方。マニュアルには「点灯」と書いてあるので点滅ではないと思うのですが、実際にはなんだか怪しいペースで点滅(?)します。なんというか、切れかけの蛍光灯というか、貧乏揺すりの通信官のモールス信号というか。やりたくてやってるんじゃない感がありありの不整脈的鼓動が見る者の心臓を締め付けます。さらにさらに、その点灯なんですが、しばらくすると消えるのね。これは設計通りなのか? 「いつまでも点いていては気になってしょうがないでしょう。私も大人ですからここは黙って消えますが、いいですか、いいですね((c)奥様は18歳)、もし燃料が切れて止まれば貴方の責任ですよ。私は警告はしましたからね」てな親切な設計をはたしてイタリア人がするものであろうか。 |

エレクトロニックチェック
半ドアやバルブ切れを教えてくれる便利なやつ(オオカミ少年時を除く)。DGTと同じ。16Vの場合はさらに3つほどランプが増えるようです。
ところでインパネ右半分、すなわちこのチェックパネルや時計がある側ですが、メーターの配置がDGTとGT/16Vでは入れ替わっているんです。すなわちGT/16Vではチェックパネルが上で時計等が下なのにDGTでは反対。アナログメーターの場合、有効スペースは下段の方が広いのでレイアウトの関係があるのはわかる。しかしそれならばわざわざデジタルの時だけひっくり返さなくてもよいと思うのだが。
しか〜し、それよりなにより謎(?)なのは、GT/16Vにおいてこのエレクトロチェックパネル手前にカバーがついていること。いや、DGTはついていないんですよ。だってそもそも可動部ないから、直接触られても困らないですもん。これ以外の計器は針式可動式ですから、そりゃあ手前にカバーがついてて当然なんですが。
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水温計
いやぁ、やっぱりきちんと仕事する水温計っていいですね(笑) 高速で巡航している時は80℃をきっちりとキープしますが、渋滞に混ざれば110℃までじりじりと、目で判別できる最低速度で上がっていきます。110℃くらいまでは通常範囲らしいので問題はないのですが。
それにしても、50km/hくらいで巡航してても水温は上がっていくんですよ。ATのギア比の問題があるとはいえ、これで水温上がるんか。さすがは異国情緒満載のクルマだけのことはあります。 |
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燃費計
‥‥とマニュアルには書いてある。いわゆるエコノミーメーターでして、給油機に±の記号というのもなかなかしゃれている。実際には吸気系の負圧を示すゲージのようです。ちょいと踏み込むだけでレッドゾーンに突入するというシビアなやつです。
この写真はエンジン停止時のもの。他の計器と異なり、右に振り切れて止まってしまう。エンジン停止時は燃費は0÷0=不定でありどこにいてもよいので、燃費計として間違ってはいないのだが‥‥。でもやっぱり壊れてるんじゃないかと思うよなぁ、初めて見たら。 |
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時計
ごく普通の、というか、いまどき旅行用携帯折り畳み目覚まし時計でもこんなちゃちなグラフィックはないだろう、てな3針式アナログ時計。マセラティの例の時計が730個くらい買えそうなチープな外観がたまりません。
まあ時刻の修正は容易なので、いまさら進むの遅れるのは申しますまい。問題はただ1つ。夜間のメーター照明が上から照らされるため、下半分がまるで見えない。照明自体も暗い(バルブ交換したけど暗かった)ので要するに夜は時間がわかりません。まぁ、夜の闇は私の古い友人((c)夢幻紳士)つーか独占大人の60分というか、夜は大人の時間なので、時計など気にしないでもよいのでしょう、イタリアなお人は。 |

タイヤガス圧表示
なぜか突然目の前の結構いい位置に忽然かつ燦然と輝くレタリング。なんというか、銀座の駅前超一等地に3匹1000円のカニ売りの露店が常設されているような違和感を感じる(が、昨今の情勢ではあり得そうなところがなんとも)。もちろんその原因は場所が余ったことにあります。16Vではここに油温・油圧計がありますので。
しかし余ってるのなら何も書かなくてもよい(本国グレードでは例あり)のに、なぜまたタイヤ圧力なのか。オイルの粘度指定でも要求オクタン価でもよさそうなものなのに‥‥と書いてて思い出しましたよ。これからはどうやらタイヤ空気圧の警告が必須となるご時世らしい。なんとFIAT社はそれを予期してここにタイヤ圧警告灯を埋め込む場所として確保していたのだ‥‥てなことはないよなぁ。
続いてその他編だ!

オートマチックトランスミッション
TipoGTの最大の難点。動力性能に関する不満はかなりの部分をこいつが責任を負っていると思う。
まず第一にズルズル滑ります(ATフルードはチェック済み)。DGTに比較してトルクは増えているので、こうまで滑らさなくてもよいと思うのだが。で、そのかわりにエンジンはガーガー唸るが加速は鋭い、のならいいのだが。なぜか出足がワンテンポ遅れる。で、上の方では変速スケジュールが日本の交通にマッチしない。4速へは60km/hを越えないと入らないので、よくある郊外の60km/hくらいで流れている道では、延々3速で走るか、何かの拍子に4速に入り、しかしぎりぎりの低速なのでウンウン唸りながらスロットルを開いて走ることになり、燃費もドライバビリティもよろしくない。実は3、4速にはロックアップ機構があるのですが、3速のロックアップは速度が60km/h近くにならないと入らない。入るとその後すぐに4速に変速してしまう。って3速のロックアップって意味ないじゃん。結局、調子よく走れるのは70km/h以上で流している時に限られてしまいます。
ATにはスポーツモードもあるのですが、変速ポイントが高くなるだけなので、上記の改善にはならない。というか、フル加速の場合、シフトアップせずにエンジンをレッドゾーン近くまで回すより、早い目にシフトアップした方が速いのではないかという気さえする。シフトショックは大きめで、シフトアップの際にドンッと後から蹴られたような加速感なのでそのためかもしれないですが。となると、スポーツモードってコーナリングで勝手にシフトアップ/ダウンしないようにする効果はあるかもしれませんが、まあそういうクルマでもないですし。
また、ATセレクタのポジションですが、D〜3〜2がフリーなタイプなのはいいが、クリック感に乏しいため、Dから3に落とすつもりで2までいってしまうこと多し。こうなるとかなりのエンジンブレーキでびびります。結局、積極的なシフトチェンジをできる構造でもなく、またしたとしても効果は少ない、ダルなトランスミッションといわざるを得ません。モノはアイシンAW製らしいので確かなものなのでしょうが‥‥
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ペダル
ATの印象の悪さを助長しているのがペダル。アクセレイターペダルがとにかく重い。ちょっと踏んだつもりでも全然ガスは増えてない。したがって、オリャ〜とばかり重いペダルを大きなストロークで踏んづけて、それでようやくエンジン回転が上がるんですから、そりゃ鈍重な印象にもなろうというものです。
さらにというか、このクルマ、キックダウンはオプションとなっております。少なくともヒールの高い女性や足の長さに不自由な方、指の付け根の魚の目が痛い方はキックダウンできません。と言っても過言でないくらい、渾身の力を込めて踏みつけないとキックダウンしないんです。よってシフトダウンはATセレクタで行うことになるのですが、クリック感がないのでミスシフトを‥‥。 |
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シート
シートの方は問題がありません。基本的には疲れない、たいへん優れたシートです。ただ、GTについているランバーサポート、こいつですがね、大して効果が感じられないのは個人差だとしてもですね、ダイヤルとセンターピラーの隙間が狭くて、通常のバックレスト位置じゃあわせられないんです。写真はずいぶんバックレストを寝かしていますので操作できるんですけど。
もう一つ、今度はリアシート。リアシート中央の座面下に謎のパネルがあるのです。最初はトランクスルーか、と思ったけど、場所と開口面積が妙。そこで開けてみたらあら不思議。向こう側はアンコで詰まってるし、パネルにはなんか怪しいコネクタがついているし。しかしご覧の通り、このコネクタ、スイッチの機能はない。一体ここに通電すると何が起こるのだ‥‥ |

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発煙筒(があったんですが)
えっと、DGTではここに発煙筒代わりの懐中電灯があったんですが、GTではなにかフタがされていまして発煙筒がありません。なかなかいい置き場だと思うのですが。しょうがないので、助手席側のドアポケットに発煙筒が申し訳なさそうに入れられています。
で、発煙筒をどけてまで設置したものはなにか。外してみても、コードがちょっとあるだけで、なにもないようなんですけど‥‥ |
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ワイパー
若干デザインが異なっていますが、ほぼ同一。フロント・リアワイパーとウォッシャーをコントロールし、さらに先端のボタンでリアデフォッガーをコントロールします。
さて、問題はそのフロントワイパーのロジックです。フロントのワイパーを動かすには、(1)先端のリング部分をひねる(2段階)、(2)レバーを下に下げる(2段階)の2系統があります。で、その時の動作が下表のように異なるのです。どちらがいいかは主観が入りますが、DGTのロジックの方がベターと思います。
(1) GTでは、リングを回しても何も起こらない。作動を期待してリングを回したのに何もリアクションがないと焦ります。
(2) GTでは、リング位置に関わらずレバーが水平なら停止ですので、次にレバーを下げたときの動作が保証されない(リング位置によって動作が違う)。もちろんリングを戻しておけばよいのだが、レバーを先に戻せば停止なので忘れがち。その点、DGTでは停止位置は1つしかなく、自動的に全てが戻ることになる。
いかがでしょうか。細かいこととはいえ、人間工学的に重要なポイントです。というか、2台を乗り回すと混乱してしまうので、どちらかに統一してほしいのであります。そんな2台を乗り回すやつなんて何人いるんだ、と言われるといささか弱いのですが。 |
| GT |
リング初期位置 |
リング1段回し |
リング2段回し |
| レバー水平 |
停止 |
停止 |
停止 |
| レバー1段下 |
間欠(遅) |
間欠(中) |
間欠(速) |
| レバー2段下 |
連続(遅) |
連続(速) |
連続(速) |
| DGT |
リング初期位置 |
リング1段回し |
リング2段回し |
| レバー水平 |
停止 |
間欠(遅) |
間欠(中) |
| レバー1段下 |
連続(遅) |
連続(遅) |
連続(遅) |
| レバー2段下 |
連続(速) |
連続(速) |
連続(速) |