PC Compatibility Card
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Dos on Mac card + Windows 95

 現在、もっとも手に入れやすいPC互換カードはDOS on Mac Card 12' PCI(以下DOM)だと思う。DOS/V本体の置き場所とプリンター及びモデム(TA)を共有できることを考えると安く感じるかもしれない。しかし、このPC Compatibility CardはMacユーザーにとって魅力的なものである反面、情報が薄い。実際、私もほとんど買ってから知ったことだらけだ。とりあえず、このページでは私の失敗を交えた体験記みたいなものを書いてみました。これが本当かどうかはやはり機種によって多少変わってくるので読む人の判断にまかせます。

 

INDEX

1.
対応するオペレーティングシステムは?
2.
DOS on Mac Cardの箱にWindows NT 4.0のドライバー配布予定とあるがいつ配布されるのか? また、Windows NTをインストールできるのでは?
3.
MS-DOS 6.1は手に入れにくいがどうすれば手に入る?
4.
MOなどのSCSI機器はWindows上でマウントできるか?
5.
サウンドは使えるか?
6.
EMM386が利用できない?
7.
CD-ROMドライブ等の32bitドライバーを使用できるか?
8.
ドライブがすべてMS-DOS互換モードで動作している。
9.
モデム(TA)は使用できるか?
10.
グラフィックアクセラレータについては?
11.
FAT32は使用可能か?
12.
ハードディスクの構造は?
13.
1024MBのハードディスクのコンテナーファイルを作成しWindows 95をインストールしたら再起動できなくなった。
14.
DOS on Mac Cardはずばり買いか?

*このページはWindows 95を基に解説しております。

 

Q&A

1.対応するオペレーティングシステムは?

MS-DOS 6.1Windows 3.1(未確認)Windows 9598

 ただしWindows 95はFD版ではなくCD-ROM版が良い。Virtual PC with Windows 95を持っている人は買う必要は無い。なぜならVirtual PCについているWindows 95はAT互換機を買うときに付いてくるOSR2と同じものであるためわざわざ買う必要がないのである。逆にWindows 95を持っていない人はDOS on Mac Cardを買うときにVirtual PC with Windows 95を一緒に買えばWindows 95 OSR2とVirtual PCの両方が手にはいるのである。しかし五州貿易でもWindows 95 OSR2.5が\15,000程度で手にはいるのでこちらでも良い。
 Windows NT 4.0は私の経験ではインストール用フロッピーディスクの2枚目で必ずエラーが発生するのでインストールできなかった。RadiusにWindows NTの対応についてメールで聞いたら使用できないと言われた。

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2.DOS on Mac Cardの箱にWindows NT 4.0のドライバー配布予定とあるがいつ配布されるのか? また、Windows NTをインストールできるのでは?

 RadiusにWindows NTの対応についてのメールの返事で、使用できないことと、これからも対応しないでしょうと(英文を意訳)書いてあった。RadiusはもうDOS on Mac Cardは捨てているみたいだ。現にProductのところにDOS on Mac Cardがないのがそれを謳っているように見える。ReplyがRadiusに買収された時点で終わっているのかもしれない。

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3.MS-DOS 6.1は手に入れにくいがどうすれば手に入る?

 とりあえずWindows 95 BootのディスクイメージはRadiusのFTPサーバーにあるのでMS-DOS 6.1を別途買う必要は無いでしょう。ダウンロードしたらDosフォーマットした(しなくても良い)フロッピーディスクにディスクイメージを展開してDOMの起動前にWindows 95 OSR2と一緒に挿入すればよい。そうすれば勝手にセットアップが始まります。

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4.MOなどのSCSI機器はWindows上でマウントできるか?

 ASPIマネージャ等を試しても私の環境ではマウントできなかった。ただ、マウントはできないが、MOディスクをMacのデスクトップ上にマウントしてボリュームごと共有すれば共有ドライブとしてWindows上にマウントできる。ただし、Windows上で表示される共有ドライブの容量は正しく表示されない。通常、MB等の単位で表示されるが訳のわからない単位になってしまう。また、共有ドライブとのデータ転送は非常に遅い。エラーになる場合もあった。

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5.サウンドは使えるか?

 16bitのサウンドブラスター互換でPCM音源のものは使える。FM音源がつかえるかどうかまではわからないが、必要ないだろう。ただし、これは結構リスクの大きい作業が必要になる。まず、PCIバスにDOMカードを挿した後、CD-ROMドライブからマザーボードに繋がっているサウンドケーブルをマザーボードからはずす。このはずしたケーブルの先端に延長のサウンドケーブル(DOMの製品と同梱)を繋いでDOMカードに繋ぐ。そしてDOMカードからマザーボードにかけてもう一つDOMに付いてくるサウンドケーブルを繋ぐ。要するにDOMカードを経由するようにするのだ。これは結構慎重に行わないと端子を壊すおそれがあるので注意が必要だ。このあと95にサウンドカードのドライバーをインストールすればよい。このドライバーはあまりにも古いので自動検出はされても自動インストールはされない。

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6.EMM386が利用できない?

 通常のDOS/Vマシンでは電源を入れるとメモリーチェックの後、"Starting Windows"と表示された後でWindowsのロゴが画面いっぱいに表示されて95が起動するが、DOMだとWindowsのロゴが出たと思ったらコマンドプロンプトに戻ってしまう。これはEMM386が利用できないためでこのまま続けるかどうか聞いてくるからである。何らかのキーを押すか、そのままにしておけば勝手に続けて95を起動してくれる。このメモリープロテクトについてはAppleのPC Compatibility Cardだと付属のユーティリティをインストールすれば

device=C:\WINDOWS\EMM386.EXE RAM NOEMS

のようにCONFIG.SYSを書き換えてくれる(実際はかなり書き換えてくれる)。この点はApple製のほうが楽である。よってDOMも同じようにNOEMSを書き加えれば良い。そうすれば通常のDOS/Vマシンのように起動できる。だがEMM386が使えないのは気分的に悪いが機能上仕方がない。

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7.CD-ROMドライブ等の32bitドライバーを使用できるか?

 AppleのPC Compatibility Cardと同様、16bitドライバーしか使用できない。現在、32bitドライバーがないと動かないソフトがあるみたいなので注意が必要だ。

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8.ドライブがすべてMS-DOS互換モードで動作している。

 これもAppleのPC Compatibility Cardと同様の症状らしい。16bitドライバーで動いているためなのかもしれない。そのためかデータ転送のスピードはDOS/Vマシンよりも遅いらしい。

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9.モデム(TA)は使用できるか?

 Radiusから提供されている新しいドライバー(?)を使用すれば"Macintosh Port"(モデムポート)がWindows上で認識されそこにモデムなりTAなりのドライバーを割り当てる。自動でモデム(TA)を検出し自動でインストールしてくれるので問題は無いだろう。ただし、そのモデム(TA)のDOS/V用のドライバーが必要になるので確認が必要だが、たいがいモデム(TA)はDOS/V、Macintosh兼用で売られているので心配無いと思う。ただ、Macintosh上で使うよりデータ転送が遅く感じるのは私だけであろうか?

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10.グラフィックアクセラレータについては?

 グラフィックアクセラレータはAppleのPC Compatibility Cardと同じATI mach64 PCIを使用しているらしい。DOMは標準で2MBのVRAMが付いている(たぶん)。フルカラーだと832×624まで表示できる。VRAMは4MBまで増設できる。Windows 95 OSR1だと検出すらされないので付属のドライバーをFDでインストールする必要があるが、OSR2だと自動検出し勝手にインストールしてくれる。ただ、1024×768の解像度で使用するとちらつきや雑音(?)が入る。そのためリフレッシュレートを低くする必要がある。気にしなければ気にならない(?)レベルだ。

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11.FAT32は使用可能か?

 FAT32への変更はDOSプロンプトで見た目はできるみたいだが、私の場合、マウントしなくなった。話によるとFAT32は使用できないみたいだ。もともとドライブすべてがMS-DOS互換モードで動いてるくらいだからFAT32は夢物語でしょう。

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12.ハードディスクの構造は?

 DOMで使用するハードディスクはSoftWindowsやVirtual PCと同様、ハードディスクのコンテナーファイルを使用する。作成できる容量は1024MBまでであるが、1024MBのコンテナーファイルにWindows 95をインストールしたところインストールはできたがボリュームを認識しなくなった。その為、私は1000MBのコンテナーファイルを作成して使用している。なぜ認識しなくなったかは不明だ。

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13.1024MBのハードディスクのコンテナーファイルを作成しWindows 95をインストールしたら再起動できなくなった。

 原因は不明だが対処法はある。Windows 95をインストールする前に、Windows 95のインストール途中で作成する起動ディスクなどで起動し、DOS画面で

SYS C:

とコマンドを入力しCドライブにシステムだけをインストールしておく。この後でWindows 95 Bootディスクを使って95をインストールすれば再起動しても通常どおりに起動できる。最初にこの作業をしないで起動できなくなっても起動ディスクで立ち上げてシステムだけをインストールすれば立ち上がるようになる。コンテナーファイルを1023MB以下にすれば、この面倒な作業はいらない。

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14.DOS on Mac Cardはずばり買いか?

 私からすれば、ずばりNoだ。FAT32が使えない、MS-DOS互換モードで動く、32bitドライバーが使えない、NTをインストールすらできない、SCSIをマウントしないなどを考えると答えは明白。おまけにこの製品に対するサポートは皆無に等しい。SoftWindowsやVirtual PCと比較すればスピードこそ速いがSoftWindowsやVirtual PCでは32bitドライバーやSCSI機器をマウントできる(SoftWindowsのみ)。これらに比べて値段が高くPC Compatibility Card、メモリーとOSの値段は合計15万近くなる。でもどうしてもMacでないとダメと言う人はOrange PCを買うことを薦めたい。こちらは32bitドライバー対応、Windows NTが動作、そしてSCSI機器のマウントができる(らしい)。値段はDOMにくらべて5万くらい高く付くがOrange PCの方が満足できると思う。それにカードの取り付けが簡単だ。挿すだけで良いのだ。わざわざ音を出すためのリスクがない。私はDOMを買ってからOrange PCにすれば良かったと後悔している。だがOrange PCを買うくらいなら95の動くノートパソコンを買っていただろう。置く場所の心配もなく互換性の心配もない。Pentium 166 MMX/FD/20×CD-ROM/2GB HD/12'DSTNの新品を約13万で買えるのだからわざわざリスクをおかす為にDOMカードを買う必要はないと思う。デスクトップでないとダメと言う人は別だが。

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最後に

 Windows 95が動いて速ければ良いと言う人にはDOS on Mac Cardは買いだと思うがそのうち欲が出てきて不満に思ってくるかもしれない。だが、これらの事実(?)をふまえて買えば納得する製品に思って来るだろう。ただ、Windows NTが動くと言って売るのはかなりやばいような気もするが・・・


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