川田太鼓工房の太鼓づくり

良い材を使って良い製品を

川田太鼓工房材木仕入れ担当/杉山洋一

 全国一の木材の消費地・東京では、北から南と全国の産地から入荷する木材は三〇〇年の伝統を誇る木材の専門業者が集まる深川(通称/木場)で取り扱っています。川田太鼓の材木仕入れ担当の杉山洋一さん(七八歳)は、木場で若い頃から木材取引に関わり、材木一筋半世紀の超ベテランです。

【同じ材でも産地によって個性がある】
カワダで仕入れたヒノキの原木 当社の、ハイテク太鼓・たも太鼓等集成材製太鼓の材料は高級家具に使う国内産のナラ・タモ材を使用しています。一年以上天然乾燥させたもので、しかも素性の良い柾目(まっすぐに通った木目)のものを選び、太鼓に加工する段階では含水率を8%にまで乾燥させたものだけを使用しています。そのためには年間を通して、数年先の材料選びに各地飛びまわっています。
 またくり抜き胴太鼓のケヤキやセンも同じ種類の木でも産地によって違いがあります。さらに一本の木でも根元、中間部、枝分かれしている部分、また外側と内側の部分や木の生えていた地形の条件などでそれぞれ特徴があります。川田太鼓ではケヤキ、セン等のくり抜き胴は、風雪に耐えた良材を厳選して使用しています。なかでも奥会津の樹齢100年以上の広葉樹は、木目の美しさ、年輪の素直さは専門業者の高い評価を得ています。
(左写真は川田太鼓で仕入れているヒノキ原木)


【バチの材も厳選して】
天然乾燥しているバチ材  バチ材は専門業者の特に高い評価の会津ブナとミズナラ・ホオ・イタヤカエデ・ヒノキやカシなど使用しています。用途に応じて狂いを防ぐため、年輪の積んだ素直な木材を選伐した材は十分に乾燥し、狂いのない材のみを使います。
 一例をあげると木目の美しさはヒノキ材、軽く取り扱いやすい材を希望する方には会津キリ材、重さと材の堅さ、張力を必要とする方にはイタヤカエデ材と、大太鼓用・締太鼓用・桶胴太鼓用とそれぞれ用途に応じて製造させていただきます。
(右写真は天然乾燥しているバチ材)


【良い材を仕入れるために】
 丸太を仕入れる場合どんなに良い木に見えても成長している時期に伐採されたものは絶対に買いません。水分を多く含んでいるので乾燥している段階で割れてしまう原因や、、樹皮に栄養分を蓄えているために虫が入りやすくなるなどが起きるためです。
 木が眠っている時期に伐採された木が一番良い太鼓になる第一条件です。会津では昔から彼岸から彼岸までに切った木が良いと言われてきました。
 材木に対する目が効かないと扱い方を間違えて良い製品が出来ません。目が効くということは太鼓の完成に至るまで必要なことで、それぞれの個性を生かして作るのがプロの仕事です。これからもお客様に喜ばれるよりよい太鼓づくりのために、良い材料選びをしていきます。


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