エルドラドゲート 第1巻〜第7巻 (Dreamcast)
CAPCOM 2000(1,2),2001(3-7)
壮大な物語を、主にキャラクタ単位での話で区切り、その数話を
隔月でプレスしてリリースしていくという新たな試みの連作RPG。
ドラクエIVの分売型という感じではなく、第1話のゴメスという
主人公を軸にし、一応彼が全ての話での牽引役の様な位置づけに
なっています。
1巻に2〜3話を収録し、完結巻となる第7巻までに全18話で構成
される大ボリューム。当初の予定では全20巻?ぐらいで、もっと大
きな話になる予定だったんですが、市場など色々な動向もあり、こ
の最終形になりました。1巻に2〜3話という事で、1枚のディス
クに対するボリュームは少な目ですが、その分値段もお安く。
勿論、各巻でのセーブデータを徐々に引き継いで遊ぶのが本来です
が、どこかの単巻のみでも一応遊べます。
2Dのグラフィックや天野キャラ、通信やデータ引き継ぎを使ったシ
ステムなど、惹かれる所は数あれど、やはり「RPGとして面白そう!
」と思ったから購入したこの作品。特にカプコンのRPGはブレスオ
ブファイアの様に、独特のセンスがあったし。
しかしながら、RPGとしては大肩透かしだったこの作品…。このゲ
ーム最大の欠点は、"RPGではない所"です…それだとマクロ過ぎて
語弊があるかな…戦闘をし、経験を重ねて進んで行くRPGではない、
事です。
戦闘は勿論あります。が、経験値、という概念がありません。幾ら
戦闘を重ねても、キャラクタは固定のパラメータのままで、"育た
ない"んです(イベントによるパワーアップ等はありますが)。なの
で、シナリオ進行の橋渡しともなる戦闘シーン(敵が出現するフィー
ルドでの移動)が、本当に単なる"進行上の障害"でしかない。
ここが最高にタルく、無意味な"作業"としか思えない内容なのが、
非常に残念です。こうなってしまったのは、上記のスケールダウン
に伴う余波なのか?とも思いますが…。
もう少し詳しく書きましょうか。
この世界には主に火,水,樹の属性があり、所謂「三竦み」を呈し
ています。敵に対して強い属性の武器であれば、より多くのダメー
ジを与えられるし、その属性の防具であれば、こちらへのダメージ
を軽減出来る。その属性関係を試行錯誤し、戦闘を攻略していきま
す。
戦闘バランスはなかなかシビアで、ちょっと戦闘をしてみて、この
属性ではダメだと解ったら、他属性の武器に持ち替える必要性に駆
られます。といって、そうそう武器を買い替える資金も無い。「合
成」という策もあるので、それを駆使してやりくりをしていく訳で
すが、仲間が増えるにつれ、それは困難になります。
仲間分(任意は最大4人)の装備を、新たな戦闘フィールド毎に、全
て別属性に替えるのには、大量の資金が必要になるのは解ってもら
えるでしょう?そこがジリ貧になってくるんです。戦闘ではあまり
直接お金は入ってこなく、隠し金を見つけたり、要らないアイテム
や石(魔法の素)を売るしかないのですが…その還元率もよろしくな
いので、膨大な時間と労力が。
それでも、所謂"稼ぎ"をするとした場合、戦闘シーンのエフェクト
に拘る余り、戦闘のテンポが悪いのもダルさを感じる要因に。普通
のシステムなら、何て事はないレベルのテンポだと思いますが、先
にも述べた通り、自キャラのパラが上がらないという事は、敵との
強弱関係は常に属性に因る物のみで、属性が変らない限り不変なの
で、「この敵へのダメージ値はこれぐらい。よって、この敵が出た
ら、戦闘終了までは○ターンか…」というのが解りきってしまい、
戦闘におけるハラハラ感なども皆無という話に。まぁこれは、それ
だけ長い期間の戦闘を要させるシステムがあるから、の話でもある
と思いますけど。
もし、レベルアップの概念があれば、コツコツ稼いで能力を上げ、
ゴリ押しで進んだりする事も出来たでしょう。もしくはそれだけの
戦闘をすれば、お金も結構貯まったりね。
そういう感じで、経験値の概念が無く、お金の必要性に対して実入
りが薄い。そこへ対してのバランス取りの甘さや代替案の無さが、
シナリオの面白味さえもかき消してしまう程にプレイヤーを苦しめ
ます。
戦闘を軽視せざるを得ない結果となったのなら(このシステムで20巻
も遊び続けるのは不可能かと^^;)、例えばイースの様に、簡易な
アクションにしてしまうとか…手は無かったものだろうか…。
その点に思う所が大きいだけ…とはいえ、システムの根幹であり、
遊ぶ時間の大半を占める部分の話とあっては、他に語りたい所も
スッ飛んでしまいますな…(^^;。
各シナリオの出来不出来はあれど、やっぱり最後の展開に向け、集
い、盛り上がっていく様は素直に感動したし、元々サターンでのリ
リースが考えられていただけあって2Dのグラフィック、ドットによ
る表現は素晴らしいし。オーガストーン収集等の冒険の付加要素や
運命の大地(主人公達のアジト)が進行と共に様変わりしていくのも
楽しいし。反面、バントロスの口調はちょっと似合わないなぁとか、
ガブリはまんま"どせいさん"だなぁとか(笑)。
ホント色々あるんですが…それらを語ったとて、ゲームとして、
特にRPGとして、足り得ていないので。惜しいなぁ……(T_T。
ダイレクトでの販売特典は、第1巻が特製スタンドカレンダー、以
降各巻のポストカードが付き、最終巻7巻の発売では、全巻収納BOX
と特製冊子が。最終的に、見た目だけは豪華なパッケージになりま
したがね…。
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