中高年のためのカービングスキー講座

6、ズレて回るのが本来のスキー

カービングスキーだからといって、常にカービングだけしているわけではありません。

カービングだけしていたら、斜度が緩くならない限り、ほとんどの人はスピードオーバーで破綻に至るはずです(上手い人なら山回りで止まることができますが)。また、障害物や他のスキーヤーを避けることもできないでしょう。それができるということはスキーをズラしてスピードをコントロールしていることに他なりません。

初心者が初めて習うことはスキーのズラし方です。ズラしてスキーの向きを変えることです。プルークボーゲン、横滑りなどです。
その時に気をつけてほしいことは、「ズラすときにはエッジを立てる」ということです。

エッジを立てていない状況というのは、スキーと雪面がフラット(平踏み)になっていることです。
しかしこのような状況は滑走しているときにはめったにありません。止まって立っているか、直滑降をしているかでしょう。

ただし直滑降でも今のカービングスキーは直進安定性がかつてのスキーに比べて極端に悪くなっています。長さは短く、滑走面に溝はなく、トップは広いけれども両端のエッジはスキーの中心線より外側を向いているのでエッジが取られやすく、スキーは左右にブレやすくなっています。またトップとテールが広く足元が細くなっているので、横滑りの時もスキーの前後が引っかかり易く、スキー全体をバランスよくズラすことが難しくなっています。

つまり、カービングスキーはかつてのスキーよりズラすのが難しくなっています。

別の言い方をするとエッジが効きやすくなっているということです。

だから、スキーをズラすときも立てたエッジがズレているという感覚を常に持っていることが必要です。


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