ボーアンドアロー・バックブリーカー(弓矢固め)

相手をうつ伏せに寝かせて腰の上に乗り、腰にヒザを添えたまま首と脚を押さえゴロンと後に寝る。
相手の胴体を仰向けにして真上に持ち上げ、自分が下になり、相手が上になる。そして相手を下から攻める技。
そのまま相手の首と脚を自分の脇腹に引き寄せながら相手の背を弓なりに固定し軋ませ、背骨を折り曲げて固める。

相手の頭と足を自分のわき腹に引き寄せる様に地面にシッカリ両腕で固定しながら、
そのまま相手にブリッジの姿勢でしならせて固めたままグイグイ絞るという感じ。
インディアンデスロックで足を殺してから、アゴをとって、この背骨折りに移行するのがポピュラーで、
相手は宙吊り状態になり、動きを封じられたまま、負荷をかけられる。


↑首と(クロスさせた)両足首を押さえ、両ヒザで相手の背骨を真上に突き上げる形。
これで弓矢固めとなり、英名だとボーアンドアロー。
攻撃は最大の防御なり。
自分を防御したまま、相手の動きを封じて攻め続ける事を可能にしたテクニック技。
背関節を極める技は基本的に全身(頭〜足)を固めるものが多く、
綺麗に決まると、相手の体が弓状になり、攻める側と、食らう側の構図がハッキリと出てしまう。

〜技名の由来〜

下から相手の背骨を上に押し上げている自分の両ヒザが矢の役目で、
相手の首と両足を押さえて下に引いている自分の両腕が(弓の)弦の役目となり、
相手の首から下の全身を弓に見立てて、思いっ切り反らせて完成。(無論、やられている側が弓の役目。)

・相手の首と両足を押さえて後ろに引く両腕が弦(弓を射る時に後ろに引く弦の部分)。
・相手の背・腰に当てがわれている両ヒザが矢(弓矢の矢の部分)。
・やられている相手の反った体が弓(弓矢の弓の部分)。

そこから、ボーアンドアロー(弓矢固め)と呼ばれる。
バッチリ決まると相手はレスラーブリッジの姿勢を強いられたまま痛撃に耐える事になり、
相手の動きを封じたまま、グイグイと背骨〜腰にヒザを押し当て痛撃を加えていき、ギブアップを迫っていく。

文字通り、矢を射るために弓を引く要領で締め上げる。

テク次第では、背骨だけでなく、首(ネックロック)、アゴ(チンロック)と両足首(レッグロック)も同時に決まる。
首筋を反らせる様にロックする事で締めにもなり、胴体エビ反りで呼吸の辛そうな姿勢に維持する事で全身圧迫等が起こる。
最終的に首、アゴ、背骨、腰、両足首を同時にメキメキと決める複合関節技と、
(反りによる)圧迫と締めが一体となってる様な技で、難易度Aクラスとか。

ロープブレイクのあるプロレスでは、ロープに手の届かないリング中央で決まってしまえば、まず逃げられる事もなく、
技を解かれるまで、相手はブリッジの姿勢で突き上げられたまま耐えるしかなくなるという感じで、
それでも、耐えている相手にギブアップさせるためには、
相手を下から支え続ける力と維持するバランス力・関節を決めるテクが必要と言われ、
正にテクニシャン系の技の筆頭で、テクが伴って始めてダメージが増す技で、これが技芸術と言うのかも。
熟練度が物を言う高度にテクを要する技なので、
使い手のテクニック次第では、耐えるかギブアップかの2択を一方的に相手に迫り続ける。

もちろん、
技を仕掛ける側の体格が、決められ側の体格を上回ってたりすると安定感が増し強烈な形になる。
大柄なレスラーがそれ以下の体格のレスラーに決めれば、ホントに辛そうな弓矢固めになる。

 

いずれにしても、難度の高そうなテクニシャン系の技なので、稀少価値みたいのもあり、
この技にチャレンジしようとするだけで観客の「おおぉ!」という歓声がお約束の様に聞こえる気がする。(笑)
ロープに手の届かないリング中央でバッチリ決まる図は、やはりと言うか絵になる。
相手を上に吊り上げるという派手さもあり、ホント、プロレスって感じの技。

 

〜弓矢固めの関節のお話。〜

実はアゴと足首をロックするだけでは、この技は決まらない。
腰骨付近の背骨にヒザを当てながら足首とアゴをロックしないと関節が極まらないのだ。
弓矢固めは足首をロックしているため、相手の両ヒザが自由に動きやすい。なので、相手の両ヒザの踏ん張りで体を反転させ逃げられやすい。
そのため、自分の両ヒザでチンプンカンプンなとこを支えていると、相手の腰の回転が自由になるため回避されやすい。
なので、片ヒザで腰を支え上げ、もう片ヒザは腰に近い背骨に当てて支える。
そうすると、腰関節が真上に平行に突き上げられる姿勢になり、同時に腰骨付近の背骨も支えてるため、相手の腰が回らなくなる。
相手は、いくら踏ん張っても、うつ伏せに体を反転させにくくなり、両ヒザの自由も殺され仰向け姿勢から動けなくなる。
後は、そのまま足首とアゴを下に引いてロックしてしまうと、相手は真上に向けて橋の様にエビ反りし極まる。
そのまま拷問台に仰向けにして締め上げてる感じ?

寝転がった敵の目の前で、首と足と腰の三所を押さえられブリッジ姿勢を強いられるというだけでもインパクトのある技。綺麗に決まると脱出不可。
リング中央でバッチリと決まると絵になる。
攻め側の引き手と受け側の反り具合の美観が一体となってプロレスの芸術品とも言われた。


痛め技というだけでなく、自分が呼吸を整えるための間をつなぐ時間稼ぎの固め技としても使われそう。
闘いの最中に息を整えて休みたい時等に相手に自分を攻めさせない様にこれを決めて、
相手には負荷を与えて休ませずに、自分だけは休みスタミナを回復しながら締め上げる。
攻撃は最大の防御なり。

攻めの中心となる上半身は柔軟性以上に固め、反ってピーンと張った背筋の下にヒザを潜らせて首をロックして維持。
脱出を諦めた相手は、無駄な体力消耗を抑えるため両手をグーにして無抵抗のまま耐えるしかない。

↓アゴをロックしたまま背筋をヒザで支えて、腰から90度にグイッと。下半身は両足をロックし、つま先から頭まで反らせる。

上半身は腰を支えるのでなく、腰付近の背骨を支える事で背骨が極まる。
腰を支えるヒザの高さ=負荷の上昇となる。

相手の体が柔らかければ、額が地面に着くまで強い反りになり、
相手の頭と足首を自分の両わき腹に引き寄せる様に内側に引いて地面に固定する決め方も拷問的。
頭と足先が地面に着き、腰が高く突き上げられたまま動けなくなるため、見た目がエグい。

 

カール・ゴッチのボーアンドアローはリフトアップが高かった。

 

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