カナディアンバックブリーカー(和名・カナダ式背骨折り)

パワーファイターが得意とする、三大バックブリーカーの一つ。
アルゼンチン式は相手を両肩に担いでアゴと足に両手をかけて力任せに背骨を締め上げる技だが、
このカナダ式は相手を片方の肩に担いで締め上げる。
カナダマットで活躍したユーコン・エリックが得意にしたためカナディアン・バックブリーカーと呼ばれる。
この姿勢がカナダのきこりが木を肩に担いでる様に見えるからカナダ式と呼ばれる事もある。

パワーボムを仕掛ける時の様に、相手を屈ませて胴に両腕をまわし、
自分の肩に相手を仰向けにひっくり返して乗せて、両腕で相手のアゴや胸前をガッチリ抑えて、下半身は下方に宙吊りにして完成。
腰部分を担ぐとただの柔軟運動になってしまうので、上半身を乗せる様に背骨部分を肩に当てがえて担ぐ。
そのまま、相手のアゴや胸を自分側に引き寄せて上半身を反らせて締め上げる。

相手をリフトアップする事により、相手の両足は地面から離れて宙吊り。この宙吊りがポイント。
下半身が宙吊りになり、首吊りならぬ背骨吊りになる。下半身の重みが自分の背骨をそのまま軋ませる、それがカナダ式の特徴。
下手に下半身でもがくと、それがそのまま自分の背骨を締めるので、次第に下手に暴れられなくなる。

このカナダ式の特徴は、相手を肩に縦に担ぐので、背筋に接する支点(肩)の面積が狭い。
支点が狭いので、背骨に対する一点集中的な鋭角的な攻めが可能。
テコの原理を最大限に活かす様に、宙吊りになった下半身の体重を背骨の一点にのせてアゴを引いていく。
相手は背中の真ん中に杭を打ち立てられた状態になり、自分の体重に苦しめられる。これで耐える様なら相手のアゴの位置を調節していくだけ。
特に女子レスラーは下半身に体重が乗っているので、こういう技は決まりやすい。
鋭角的な背骨折りなので体の柔らかいレスラーなら最終的にはブリッジ状になるまで反る事も。

自分の体重に苦しむ事になるため、長身の選手や、足の長い選手に仕掛ければ、それだけ効き目は増す。


ルチャリブレの女子レスラー(ルチャドーラ)ではエグい決まり方をする。
ルチャドーラには体の柔らかい選手がたまにいるが、並の角度による締め方をしていない。

ルチャリブレのリングは、技の決まり具合に完成度を追求する流れもあるため、
受けるレスラーの柔軟性が高ければ積極的に反らして背骨折りの完成度を高めている。
その完成系は、上体は相手の視線が地面を向くまでアゴを強力に引いて、下半身は垂直に近い状態で宙吊りになり、
支えられた背骨だけが逆コの字型のブリッジみたいにして決める超絶なカナディアン。
この超絶カナディアンにしてリングを周回して歩きながらギブアップを迫るので迫力あり。

カナディアンに留まらず、このまま降ろさずに両手足をロックしてゴリースペシャル(両手足ロック式の背骨攻め)に移行するケースもある。
ゴリースペシャルはルチャならではの拷問技で、両腕足のロックが強化された技。
(カナディアンは衝撃を与えると背筋が上下にバウンドして揺れて衝撃をやや吸収するが、
 ゴリーは両腕足ロックにより背筋の反り角度を完全固定して衝撃を与えるので背筋はあまりバウンドせず衝撃がダイレクト。)

 

カナディアンバックブリーカーは歩きながら揺さぶって決めるのが通。

このまま上下に弾みを付けて(背中への杭打ち波状攻撃で)グイグイと。
ギブアップをしないようだとそのままリングを周回して歩きながらグイグイと。
地面に写る自分の影を見ながら耐える。足が地面から離れて宙吊りになるのでたまったものではない。

カナダ式は歩き締めが基本で、レフェリーがギブアップかどうかを伺う中、歩きながら時折弾みを付けてまた歩くの繰り返し。
歩く度に背骨が上下に揺さぶられ継続的なダメージを波状的に休みなく与え続ける。
ボディスラム等でリングに叩き付け、背中にダメージを負わす技等は受け身を取られダメージを軽減されるが、
こういう技の波状攻撃は受け身を取れないダメージ。

 

又、この姿勢でアゴをロックするとハングマンズホールド(背中合わせ式のネックハンギングツリー)になり、
首と背骨を同時に吊る背骨折り+アゴ締めの複合攻めになる。
更に、このまま相手の両腕を両手でつかみバンザイさせるようにロックして、相手の背中を自分の頭で支えるとハイジャックバックブリーカーになる。

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