サキュバス真鍋 VS 菊池理宇
この二人の試合が経過してもうすぐ10分になろうとしていた。
どちらも意地の張り合い。
真鍋のドロップキック!!が宙を舞う!!
菊池「くあ!!」。
吹っ飛ぶ菊池!!
菊池の背後からスリーパーの体勢に入る真鍋!!
菊池「!!」。
真鍋「なああ!!…」。
真鍋を背負ったまま立ち上がりクルッと前方に向かって背負い投げする菊池!!!
ダダーン!!!
そのまま腕の関節を取りに行く菊池!!
真鍋「うああ!!!」。
しかし真鍋の咄嗟の回避でロープに手が届く!!!
真鍋「極めさせるかよ…ハァハァ」。菊池「さあ、立ちなよ…」。
真鍋「…ハァハァ……」。
真鍋が自力で立ち上がるのをジッと待つ菊池。真鍋「…テ、テメエ………」。
フラフラしながらやっと立ち上がった真鍋。
手四つからの力比べ!!
菊池「んぐぐ…」。
真鍋「んぎぎ…」。
お互いに両手を握りあったまま胸をぶつけ合い力比べ!!真鍋は何とか反撃しようと菊池にヘッドロック!!
そのまま勢い良くロープまで後退し、
ロープの反動を活かして走り出し必殺のフェイスクラッシャー!!に行こうとするも!!
菊池「うがが…」。
真鍋「うぎぎ…」。
なんとか踏ん張る菊池!!!なーんと!!ヘッドロックしていた真鍋をそのままバックドロップで後ろに投げ捨てる!!!
真鍋「…ぐはあ!!!」。
気が付くと真鍋はリングに大の字…。
真鍋「…ハァハァ…ハァハァ……」。
菊池「……ふん、まだまだ甘いよ……………」。とっさのバックドロップが効いたのか、ダウンしたまま起き上がれない真鍋。
真鍋「………ハァ…ハァハァ…」。
菊池はコーナーポストに素早く上がると!!
菊池「ハッ!!」。
という掛け声と共にポーンと高く宙に舞い上がる!!!これはシューティングスタープレス!!!!!
綺麗な回転をしながら真鍋の上にジャストミート!!!
真鍋「…ぐっ!!…んぐ!!…」。
そのままエビに固めてフォール!!
真鍋はグッタリとしながらも片足が偶然ロープに引っ掛かる…。
なんとかギリギリでロープブレイク…!!菊池は真鍋の髪を掴んで無理矢理引きずり起こそうとするが、
真鍋「…ぐ、ハァハァ……」。
なかなかヒザを着いたまま立ち上がれない真鍋…。
菊池「…立ちな…よ!!その程度かあ?」。
真鍋「…くっ………」。
なんとか真鍋が立ち上がると、ブレーンバスターの体勢に入る菊池!!!
真鍋には耐える力が無く、菊池のバネで簡単に軽々と真上に持ち上げられる!!
そのまま身を預けてリングに叩き付ける菊池!!!
真鍋「…ぐはあああ!!!!!」。息が上がってダウンしたままの真鍋を見下ろすと、
菊池「…反撃する体力がないなら、もう終わりだね…」。
と呟き、
素早くコーナーポストに駆け上がる菊池!!
リングに背を向けて立つと、ポーンと大きく弧を描き宙に舞う!!!
真鍋目掛けて勢い良くムーンサルトプレス!!!!!!!真鍋「…」。
・・・咄嗟によろよろと芋虫の様にゴロゴロと横に転がり回避しようとする真鍋…。
菊池は真鍋に回避される事は無いと思い、勢い良く飛んだため思いっきり自爆!!!
真鍋の顔の部分に菊池の手だけがヒット!!!真鍋「…いたた…」。
自分の顔に手を当てて痛がる真鍋…。
真鍋「…くそ…、え!?」。
真鍋の視界に飛び込んで来たのは、
菊池「…ぐうああ………おああ………!!」。
と自らの腹部を抑えて激しくもがいていた菊池だった…。
菊池は胸前から腹部にかけて思い切りリングに強打してしまっていた。
真鍋「!!?」。
そんな菊池が視界に入った真鍋は残った体力に構わず本能から必死に動き出す…!!
うつ伏せにうずくまってもがいている菊池に上から股がると、菊池のアゴに両手を引っ掛ける…、
菊池の背筋に自分の両ヒザを当てがうと…、後ろに持ち上げてカベルナリア!!!!!菊池「…ああ……うおあ………えあ……………」。
場内の空気は一転した…。
リング下で試合を見ていた祐希子が焦り出す。
観戦中の祐希子「そういえば理宇って真鍋と身長同じ位だった…」。
真鍋の立てたヒザが菊池の背中にガッチリとフィットしてその威力を増していた。観戦中の祐希子「理宇ー!!なんとかロープに手を伸ばして!!!」。
菊池「……ハァハァ……あああ……ああ……………」。
菊池は右前方に見えるロープに手を伸ばす。
後、数センチ…。
真鍋「逃がすか!!…」。
菊池の体が弓なりになると綺麗にアーチを描いていく!!
菊池「………うう!…あああ!!…」。
とにかく最後の力を振り絞り、とにかくガムシャラになって絞り上げる真鍋…!!
真鍋「…ハァハァ!……うぎぎ!!」。
このチャンスを逃すと、いつ真鍋自身がピンチに戻されるか分からないのだ。
菊池の反り返った背筋に自分の両ヒザを強く更に当てがえていく!!
エグい角度で極まっていく菊池!!
菊池「…うおお!……ああ!!…」。
真鍋「…ハァハァ!!…ハァハァ!!…」。
まともに立ち続ける体力も既に残っていなかった真鍋はとにかく必死…。ロープは目の前なのに、そこまでなかなか指先が届かない菊池は辛さに耐えられず、
菊池のもう片方の手で真鍋の両手をアゴからふりほどこうとする!!
すると真鍋は菊池が伸ばして来た左手を強引につかむ!!
菊池「…う、く!!!…」。
真鍋「…ぐぎぎ…」。
続いてロープに伸ばしていた菊池の右腕もなんとかつかむと、
意地になって菊池の両腕をクロスさせる…、
菊池「…うお…」。
クロスアーム式カベルナリア!!!
身動きが完全に出来なくなった菊池!!
真鍋「……ハァハァ!!…」。観戦中の祐希子「…ロープブレイクが封じられた…」。
菊池「…………………ハァ……………ハァ………」。
菊池の両目が次第にボーとしてくる…。
両腕も封じられた菊池…。
もうここまで来ると菊池は真鍋の好きな様に曲げられていくだけだった…。
ヤバい角度で曲げられた背骨は悲鳴を上げていた…。完全な拷問…。
菊池「……ああ……………ハァ……………」。
渾身の力を込めて絞る真鍋!!
菊池「…ギ、…ギブアップ…………」。
レフェリーが菊池のギブアップを確認すると、真鍋は菊池から手を離し力尽きた様にダウン…。
真鍋「…ハァハァ……、ハァハァ……」。試合終了のゴングが鳴る…。
○サキュバス真鍋(17分15秒 クロスアーム式カベルナリア)菊池理宇●
菊池は自らの背中を抑えたままうずくまる様に寝転がり動かない…。
これが関節の恐さ…。
菊池「…うう…ううう…」。しばらくして何とか起き上がり、片ヒザを着いてロープに寄り掛かり座り込む菊池。
菊池「…ハァハァ………面白いじゃん……」。
と一人呟くと、転がる様にリングを降りたのだった。
(文 にこにこレッスル)